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【ストーリー】EPISODE 8-40 闘志アライズ!

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最終更新者: novira

EPISODE ◆ 8-40

闘志アライズ!
禁忌の執行人

登場人物

アズール,ジャミル,ミナジール,リエーレ


古代遺跡
Ancient Ruins
リエーレ
すごい……こんな不思議な建物、
海でも陸でも見たことないよ!
リエーレ
あの階段の先には、何があるんだろう?
リエーレ
あっちのドアの中は?
リエーレ
ああ、早く歩いてみたい!
リエーレ
……ん?
リエーレ
…………
リエーレ
君、どこかで会ったことある?
アズール
!! ……ええ、エレメンタリーと
ミドルスクールでご一緒しました。
アズール
あの頃とは随分変わったのに、
気づいてくださるとは。光栄なことです。
リエーレ
エレメンタリー……
リエーレ
もしかして君、アズール?
アズールだろう、タコの人魚の!
アズール
ええ。お久しぶりです、リエーレ王子。
リエーレ
うわあ、本当に久しぶり! また会えて嬉しいよ。
リエーレ
変わりすぎてて、最初君だとは気づかなかった……
リエーレ
あ、いや!
リエーレ
もちろん良い意味でだよ!
深海にいた時より、すごく……堂々としてて。
リエーレ
太陽の光の下で見ると、
前よりずっと格好よく見える!
アズール
お褒めに与り光栄です。
あなたもすごく印象が変わりました。
アズール
海の中より、ずっと……
アズール
なんというか、
アズール
鮮やかです。
リエーレ
でしょ!? だよね?
これが本当のオレなんだ。やっぱり陸って最高!
リエーレ
君も陸に上がってたなら、
連絡をくれればよかったのに。
アズール
ふふ。便りを出そうにも、連絡先を知りませんでした
から。陸の訓練校でも一緒になりませんでしたし。
リエーレ
ああ、そっか! オレ……
リエーレ
ロイヤルソードアカデミーからの入学許可証を
受け取ったその日に、城から飛び出しちゃったから。
リエーレ
急にいなくなって、
お城の人たちは大慌てしたらしいけど。あはは!
リエーレ
だって待ちきれなかったんだよ。
地上の世界に行くことが!
アズール
……それはそれは、迷惑……
アズール
いえ。行動力が素晴らしい。流石ですね。
リエーレ
今日の試合は珊瑚の海にも放映される。
良い試合にしよう!
アズール
ええ、もちろん。
アズール
珊瑚の海の第七王子、リエーレ・コーラリア。
アズール
もちろん、良い試合にしましょう。
“僕の”有能さを陸と海に知らしめるためにね。
アズール
間抜けな王子。
せいぜい僕の引き立て役になるがいい!
ミナジール
……やれやれ、リエーレの奴。
試合前だってのに緊張感がないな。
ミナジール
この競技は事前の計画立てと打ち合わせが
大切なのに。ちっともじっとしやしない。
ジャミル
……これはこれは!
ミナジール王子。お久しぶりにお目にかかります。
ジャミル
バイパー家の長男、ジャミルでございます。
本日はお日柄もよく……。
ミナジール
よせよ、ジャミル。そのへりくだった喋り方は。
ミナジール
城の外でまで「王子」と呼ばれたくない。
ジャミル
ですがあなた様に無礼な口をきいたとあっては、
熱砂の国で逮捕されても文句は言えません。
ミナジール
はぁ~。あの国の古すぎる法律には、
心底うんざりする。
ミナジール
ここは黎明の国だ。そして今の俺とお前は、
ただの学生同士。そうだろ?
ジャミル
……
ジャミル
ご命令とあらば。ミナジール“先輩”。
ミナジール
アジーム家のカリムは元気にしてるか?
祖母君も。
ジャミル
ええ、それはもう。
ミナジール
王宮ではいまだに、あの祖母君の話は語り草だ。
ジャミル
王族が商家に嫁ぐ。当時は掟破りであり、
国中大騒ぎだった……と、伺っております。
ミナジール
爺さんがよく話してたよ。「妹は本当に破天荒で元気
なじゃじゃ馬姫で、誰にも止められなかった」って。
ミナジール
……すごい胆力だ。俺も見習いたい。
ジャミル
………………。
ミナジール
俺も城を出て、
決まり事に縛られない自由な暮らしがしたいよ。
ミナジール
その点、ロイヤルソードアカデミーは気楽だ。
規則は多くても、実家よりよっぽどいい。
ミナジール
国に戻ればあれを着ろ、これをしろ……
ミナジール
しまいには、まだ影も形もない結婚相手にまで
口出ししようとしてくる! 余計なお世話だ。
ジャミル
それだけ国王陛下もミナジール先輩に
期待していらっしゃるということかと。
ミナジール
やめだやめだ。気が滅入る話はよそう!
ミナジール
今日の試合は、お互い自由に楽しもうぜ。
ジャミル
ええ、お手柔らかに。
ジャミル
……それでは、失礼します。
ジャミル
決まり事に縛られない自由な暮らし?
ジャミル
……はっ。
ジャミル
いつだって“選ぶ”立場にいるくせに、
傲慢な悩みだな。
ジャミル
王族のくせにしょっちゅう家出をして、
ジャミル

メディアを騒がせていた
ジャミル
奔放な王子。
ジャミル
奴は熱砂の国でハイスクールを飛び級で卒業し、
14歳にして国内統一学力試験で1位を獲得した。
ジャミル
その後、ロイヤルソードアカデミーに迎え入れられた
賢才と持て囃されているが……。
ジャミル
王子殿下に対する採点に、国内でどれほどの公平性が
担保されているのか……正直、疑問しかないな。
ジャミル
所詮、奴は王宮で甘やかされて育った箱入り王子だ。
ジャミル
今日の試合は熱砂の国でも放映される。アイツに
勝てば、俺の価値は嫌でも世界に知れ渡るだろう。
ジャミル
……目にもの見せてやるぞ、じゃじゃ馬王子!
ミナジール
所詮甘やかされて育った奔放王子……
とか、思ってるんだろうな。アイツ。
リエーレ
ミナジール、今の友だち?
ミナジール
ダチではねぇな。
親戚の家で働いてる一家の息子だ。
リエーレ
じゃあ、彼も熱砂の国から来たってこと?
ああ、いいなぁ……!
リエーレ
オレ、砂漠には行ったことがないんだ。広い砂の上に
寝転んだら、きっと気持ちがいいんだろうなぁ。
ミナジール
そんなことしたら天日干しになるぞ。
ミナジール
さあ熱い砂に思いを馳せるのはそこまでだ、
リエーレ。作戦会議といこう。
ミナジール
お互い、国の連中に間抜けな姿は見せられないだろ。
リエーレ
うん。オレはもう子どもじゃないって、
リエーレ
パパに認めさせてやるんだ。
ミナジール
――勝つぞ、この試合。

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