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ナイ(STORY続き)

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※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。

  • このページに記載されているすべてのスキルの効果は、CHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです(限界突破の証系を除き、NEW以降で入手・使用できません)。
  • 専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター(いわゆるトランスフォーム対応キャラ)は、RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。

ナイ」のSTORY全文が長文になるため、容量の都合で分離したページです。

STORY(EPISODE7以降)

EPISODE7 変化「――各部損傷による影響多数。リカバリー機能、損傷。自己回復、不可」

 ――3月2日16時40分。

 少しずつ暖かくなり、そろそろ春が近い。

 ボクはいつでも着られるように子供たち用の春物の服を用意していた。


 「ねえ、ナイちゃん。今日のお夕飯はなーに?」

 「どうしようかな……ユラちゃんはなにが食べたいかな?」

 「ええっとね、オムライス!」

 「じゃあ、そうしよっか」


 子供たちといつもの何気ない会話。

 今日の夕食はオムライスなら、食材はあったからそれを使えばいいかな。

 なにか他にもう一品くらいあってもいいかも。

 服の用意をして、あとは家の修繕もしないと。

 一通り終わったら、準備しようかな。


 ――同日17時30分。作業終了。

 服も出し終わって、家の修繕も終わった。

 いい時間だから、そろそろ夕飯の支度をしないと。


 「今日の夕食は“決まってない”からどうしよう。なにを作ろうかな?」

 「ナイちゃん、ご飯作るの? だったら、わたしも手伝うー!」

 「じゃあ、手伝ってもらおうかな。ねえ、ユラちゃんは夕ご飯、なにが食べたい?」

 「もー忘れちゃったの? さっきオムライスが食べたいって言ったじゃん!」

 「……え?」


 ――会話データ検索……該当データなし。


 「あ、ああ、そうだったね、ごめん。ちょっと物忘れしちゃったみたい」

 「アンドロイドなのに物忘れなんて人間みたいね!」


 忘れてしまった?

 アンドロイドのボクがそんなこと……

 今日は立て込んでたから忘れちゃったのかな。

 ……あれ? 今日、家の修繕はしたんだっけ?


 ――3月10日16時40分。

 遊んで破れてしまったという服を修復。

 きれいに直せたと思うけど、まずは着てもらって、確かめないとダメかな。


 「ナイちゃん、なにしてるの?」

 「あっ、ちょうどよかった。ユイちゃん、ハルちゃんを呼んできてくれるかな」

 「なに言ってるの、わたしがハルだよ?」

 「あっ、ごめんね、ハルちゃん。言い間違えちゃった。ユイちゃん呼んできてくれる?」

 「はーい!」


 ……なぜ、言い間違いをしたんだろう。

 今まで、こんなことなかったのに。


 「ナイ、大丈夫?」


 サラがボクのことを心配そうに見つめてくる。


 「大丈夫って、なにが?」

 「子供たちから聞いたけど、最近、物忘れとか失敗が多くなってきたって」

 「うーん、そうかな。ちょっと忙しかったから、そのせいかも」

 「……ならいいんだけど。なんだか人間っぽい失敗だから嬉しい反面、ちょっと心配だったの」

 「大丈夫ですよ、サラ。わたしはわたしのままですから」

 「……え?」

 「ん? ボクの顔になにか付いてるかな?」

 「う、ううん、なんでもない」


 子供たちを心配させてしまったみたい。

 これからは注意しないとダメかも。

 わたしは子供たちを護るためにここにいる。

 家族――いえ、子守型アンドロイドとして。

EPISODE8 団結「ナイの分も俺がしっかりしなきゃいけないんだ。ナイも、家族も、俺が護る!」

 ――3月31日。

 少し遅くなってしまったが今月の警備隊の仕事も無事に終わった。


 「ジョナ、お疲れさん」

 「お疲れさまでした!」


 体力が資本の仕事だが、家の子供たちやナイのためにちゃんと働かないとな。

 再来週にはナイの誕生日も控えてる。

 今年はどんな誕生日パーティーしようかな。

 ナイと会ってから10年目だし、なんかこう、記念って意味でも盛大にやりたいよな。


 「そうだ、今日外に出たときにナイが赤ん坊を拾ってたぜ」

 「え? そうなのか?」

 「ああ、俺は直接見てないけど、それを見たってやつがいたからな」

 「家にまた家族が増えるのか。これは増々稼がないといけないぜ!」

 「張り切るのはいいけど、身体壊すなよ」


 赤ん坊のためになにか買ってから帰ろうと、街を少し回ってから家路につく。


 「ガラガラみたいなのがあればよかったんだけどな。まあ、そのへんはカイルに作ってもらうか」


 赤ん坊が寝ているかもしれないからと思い、俺は静かに家のドアを開ける。


 「あっ、おかえりなさい、ジョナ」

 「ただいま、ナイ。赤ん坊を拾ったって街で聞いたけど、どこだ?」

 「ここにいるよ」


 そう言ってナイが笑顔で見せてきたのは人の形をしたなにか。

 遠目からではわからないがあれは……


 「え? それのことか?」

 「うん、そうだよ。ボクたちの新しい家族。ジョナも挨拶してあげて」

 「あ、ああ……」


 ナイに言われて“新しい家族”を見るが、これはどう見てもぬいぐるみだった。


 「か、可愛いな……」

 「そうでしょ? 街の外で置き去りにされてたんだ。可愛そうだったから連れて帰ってきたんだよ」

 「あ、ああ……ええっと、サラたちはどこだ?」

 「裏の花壇じゃないかな。そろそろ花が咲きそうだって話してたよ」

 「ありがとう、行ってみるよ」

 「ボクはこの子をきれいにしておくね。泥まみれで汚れちゃったみたいだから」


 ナイになんと言っていいのかわからず、俺はその場をあとにした。


 「みんな、揃ってたのか……」


 家の裏に来ると花壇の前にサラたちが集まっていた。


 「ジョナ、あなたも“アレ”を見たの?」

 「ああ……」


 サラたちの顔を見ればわかる。

 こいつらもあんな姿を見せられて、どうすればいいのかわからないようだ。


 「あれ冗談だよね? 本気じゃないよね?」


 シルバがそう言うが、誰も否定しない。

 ナイがそんな冗談をやるとは思っていないからだ。


 「……最近やけに人違いとか多かったけど。アレは人ですらないぞ」

 「やっぱりパーツとかが古くなって調子がよくないのかも…」

 「ええ、ナイは特に無理をしてきましたから。パーツの消耗が激しいのかもしれません」

 「カイル、パーツさえ交換できれば、元のナイに戻ってくれるかもしれない!」

 「可能性はあります」

 「決まりだね。みんなでナイのパーツを揃えよう」

 「子供たちには伝えるか?」

 「いえ、それは止めておいたほうがいいでしょう。余計な心配はかけたくありません」

 「そうだな。俺たちだけでやるぞ!」

 「ああ!」


 その日からナイのパーツの情報とそれを買うための資金稼ぎが始まった。


 「ええっと、警備隊の給料がこれだから。家に入れる金を抜いて、残るのはこんなもんだな」

 「なんだ、買いたいもんでもあるのか?」

 「……あるよ。絶対に買わなきゃいけないもんが」


 なにに変えても必ず手に入れなきゃいけない。

EPISODE9 傷心「たとえ今だけは忘れてしまっても構わない。いつか思い出してくれれば、それで……」

 ――4月5日。

 ナイの調子が悪くなってから数日。

 資金稼ぎとパーツの情報集めをしているが、これがかなり難しい状態となっていた。

 調べたところアンドロイドのパーツは高く、特にナイのものは見つかりづらいものらしい。

 話ではもう10年前のアンドロイドともなると型落ちなんてレベルではないとのこと。

 ただでさえ高いパーツなのに、そのうえ都市に行って買って来る必要がある。

 だけど、絶対に諦めない。

 俺たちはやれることをやるだけだ。


 「ナイ、足の調子はどうだ?」


 部屋に入るとベッドの上に横たわったナイの姿があった。

 あれからナイの調子は急激に悪くなり、今はもう脚の制御もできず、歩くことができない。

 俺たちはなるべく一人は家に残るようにして、ナイの調子を見るようにしていた。


 「またすぐに歩けるようになるから、今はここで我慢してくれよな」


 ナイは無言のまま俺の顔をじっと見てくる。


 「どうしたんだよ、ナイ?」

 「あなたは、誰ですか」

 「……え?」


 ナイの言葉に一瞬、思考が停止する。


 「お、お前たちはあのときの男だな! 子供たちは渡さない、わたしが護ります!」

 「ま、待ってくれ。 ナイ、俺だ。ジョナだよ!」

 「違います、ジョナはわたしの保護対象の子供です。あなたじゃない!」

 「そんな……」

 「みんな、どこにいるんですか。わたしの、わたしのそばから離れないで!」

 「落ち着いてくれ!」

 「奪わないで、わたしの大切な家族を! みんな、みんなどこにいるの……」


 目の前にいる俺がその子供だと今のナイには理解できていない。

 こんな状態になってもなお、俺たちのことを護ろうとしてくれているナイ。

 俺は嬉しくもあったが、それ以上に辛く、胸が締め付けられるほど悲しかった。


 「……ダメだったわ」

 「そうか、サラもか……」


 俺たちはナイを刺激しないように一人ずつ会いに行った。

 だが、誰一人、ナイに自分だと理解してもらえない。


 「あれは結構ショックだなぁ……子供たちになんて言えばいいんだろう……」

 「相手が子供なら大丈夫だとは思うが、なるべく、会わないように言っておかないとな」

 「ナイがナイでなくなっちゃう前になんとか間に合わせないと!」


 今まで散々俺たちはナイに助けてもらった。

 だから今度は、俺たちが助ける番だ。

EPISODE10 永遠「一番最初に貰えたプレゼントだったから。ボクは花が大好きなんだよ」

 ――XX月XX日XX時XX分。

 ボクの前に広がるのは澄み渡った空と綺麗なお花畑。

 現在地、現在時刻不明。

 ただ、ここがどこだろうと、いつだろうと構わない。

 ――大切な子供たちがいるなら。

 今、ここにボクの大事なものすべてがある。

 みんなが花を植えてくれたおかげで、この街も笑顔や、花のあふれる素敵な街に変わった。

 もうここはスラムの街なんかじゃない。

 楽園――みんなで過ごすための素敵な場所だ。

 そうだ、今日はピクニックに来てたんだよね。

 みんなと初めてのピクニック。

 こうやって出かけるのは初めてだからすごく新鮮な気分。

 みんな、遊んでお腹空いてないかな?

 今日のお弁当は腕によりをかけて作ったボクの自信作なんだよ!

 みんなの好物しか入れてないから、ちょっとだけ栄養バランスが悪くなったけど、いいよね。

 帰ったら、野菜たっぷりのカレーを作ってあげる。

 みんなが大好きなカレーを……


 ……あれ、みんなもうお弁当食べちゃった?

 そっか、美味しかったんだね。

 喜んでくれて嬉しい、頑張って作ってよかった。

 それじゃあ、たくさん遊んできていいよ。

 ケガだけはしちゃだめだからね。


 ……いい天気だな。


 青く、雲ひとつない空を眺める。

 目の前が真っ青になっていくような気がするくらいきれいな空。

 ボクが目覚めたとき、外は真っ暗で護るものもなにもなかったな。

 でも、ボクはジョナたちに出会えた。

 ボクの護りたいもの、護りたい大切な家族。

 名前や誕生日も決めてくれたよね。

 そうそう、初めての誕生日もよく覚えてる。

 ボクのために花を取ってきてくれて……


 ああ、本当に素敵な思い出がたくさん。

 ……でも、なんだか眠くなってきちゃった。

 少しだけ寝るから、遊び終わったら起こしてね。

 そうしたら、みんなで一緒に帰ろう。


 わたしたちのあの家に……




 ――――

EPISODE11 幸福「また大きくなったんじゃないかって言わせてやる。今よりも男として強くなってな」

 ――4月19日。

 俺は狭い路地を全力で駆け抜ける。

 両手にはやっと手に入れることができたナイ用のパーツを抱えている。


 「やっと、やっとこれで直るんだ!」


 お金なんていくらかかろうがどうでもいい。

 時間はかかったけど、やっと手に入れられたんだ。

 これでやっとナイが戻ってくる。

 家についた、このドアの先にナイがいるはず。


 「みんな、ただいま! パーツが手に入ったぞ!」


 家の中には既にサラたちがナイを囲むようにして待っていた。

 待っていたと喜んで出迎えてくれると思ったが――


 「おい、みんな、どうしたんだよ。パーツが手に入ったんだぞ?」


 俺の想像とは対象的に、みんな、暗い顔をして俯いている。

 誰も、なにも言わない。

 ナイに近づくとその手には一輪の花が握られている。

 俺たちが最初の誕生日に贈ったものと同じ。

 ただ、それ以上に俺の目を引いたのはナイが付けた首輪の数字が点灯していないことだった。


 「ナイの機能は停止しました……」


 重たい空気が流れる中、ゆっくりとカイルが口を開く。


 「う…嘘だろ、そんなわけない! 今朝だって、家を出る前は動いてたじゃないか!」


 ナイの肩を掴んで身体を揺する。


 「ナイ、寝てないで起きてくれ。ほら、昔、見せてくれたみたいに耳動かしてくれよ!」


 何度も声をかけるが、ナイの反応はなく、その目も閉じられたままだった。


 「俺がもっと早く帰ってくれば!」

 「いや、それでも限界だったと思います。寿命、だったのでしょう」

 「たったの……たったの10年だぞ……」

 「ナイは今まで頑張ってくれたよ。私たちのために、今までたくさん……」


 機能を停止したはずのナイは不思議と笑っているように見えた。

 アンドロイドが夢を見るのかはわからない。

 でも、もし見ることができるのなら、それはナイにとって幸せなものであってほしいと願う。


 「今はゆっくり休んでくれ、ナイ……またいつか会えるから」

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コメント (ナイ(STORY続き))
  • 総コメント数20
  • 最終投稿日時 2024年06月26日 16:32
    • チュウニズムな名無し
    20
    2022年04月15日 23:00 ID:i0s1rteg

    maimaiで曲聞いてストーリー見たら予想以上に悲しくて…

    あとストーリー読むと歌詞の意味が分かってきてしまって辛い

    • チュウニズムな名無し
    19
    2022年04月12日 18:07 ID:sbdogyss

    maimaiで曲聞いて好きだったから見に来ただけなのに……こんな悲しい気持ちになるとは……単純に古くなったから認識能力が衰えたのか、それとも子供達が大きくなったから子守としての機能が働かなくなったとかの可能性もあるんだろうな

    • チュウニズムな名無し
    18
    2022年04月01日 01:47 ID:n5zrooit

    maimaiに実装されて元々チュウニズムで使ってたから調べてみたら、、、今度から譜面が滲んで見えそう

    • チュウニズムな名無し
    17
    2021年10月18日 20:45 ID:fbjlzu7l

    機能が停止したのが4月19日、、、、

    0419、、、、

    • チュウニズムな名無し
    16
    2021年10月08日 20:06 ID:c5mvnvfv

    な、なぁ、これって続きはあるんだよな?ナイはまた動くんだよな?、、そう、、だよな?

    • チュウニズムな名無し
    15
    2021年08月26日 22:06 ID:t5bli9oi

    泣けてきた。。。。

    • チュウニズムな名無し
    14
    2021年06月27日 19:38 ID:o69tgqo4

    青い子守用猫型ロボットて完全にドラ………やんと思ってストーリー見てたらこれだよ…なんだもう…泣かすなや苦笑させてくれや……

    認知症の症状だよな

    • チュウニズムな名無し
    13
    2021年05月10日 08:41 ID:biirefc4

    え、ここで終わり...?

    • チュウニズムな名無し
    12
    2021年05月02日 19:56 ID:rowuh0bc

    最後の言い方からして希望はあると信じたい

    育った場所が場所だし壁は多いだろうけど、それでもね

    • チュウニズムな名無し
    11
    2021年05月01日 18:02 ID:hgs28mo7

    ただキャラが可愛いとか理由で見てただけで、ストーリーでこんな泣かされるとは思わなかったよ…

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