龍のひげ飴
キュイの資料
材料は水飴で、伝統的な餡は砂糖、落花生、ゴマ、ココナツなどである。作る際はまず水飴を容器に入れて湯煎する。柔らかくなったら取り出し、調理台の上でよく捏ね、もち米粉をまぶす。今度はそれを8の字形にし、糸状になるまで引き延ばす。最後に餡にももち米粉をまぶし、糸状の飴で包んだら完成。
2千年以上の昔、中国の古代皇帝が街を視察した際、この糸のような見た目の甘いお菓子を見つけた。当時「銀絲糖」と呼ばれていたそれは、とても変わった食感であったため、部下に命じて宮中へ持ち帰り、「龍鬚糖(龍のひげ飴」と名を改めた。宮中では、宮廷料理人が巧みな技を用い、庭園で飴作りを実演して見せ、王侯貴族や宴席に提供したという。