叫花鶏
キュイの資料
有名な江蘇料理。
最初期の作り方は内臓を取り除いた丸鶏を、放血もせず羽もむしらず、そのまま泥で固めて土の中に埋めて蒸し焼きにしていた。
一般的に明末清初の江蘇省常熟市で誕生したと考えられている。伝説では1人の乞食がたまたま鶏を手に入れたが、調理道具が何もないため仕方なく素手で簡単に処理した鶏を、丸ごと泥でくるんで土の中に埋め、その上で火を起こした。頃合いを見計らって鶏を掘り出すと、羽毛が泥と一緒に抜け落ち、肉は柔らかく美味だったという。
この当初の作り方は衛生的に問題があるため、現代のレストランでは改良された作り方が採用されている。きれいに処理した丸鶏を蓮の葉でくるんだ後ラップと粘土で包み、オーブンで焼きる。蓮の葉の香りが鶏肉に移り、さらに風味が増す。
いわゆる美味な料理というのは必ず世に発掘されるのである。この料理は今では名の知れた料理となり、国内外のゲストに楽しまれている。