酸梅湯
キュイの資料
古き北京伝統の暑気払いの飲料。喉ごしは甘く爽やかで、一定の養生・保健効果もあり、夏に渇きを癒す貴重な飲み物である。
歴史は非常に長いものの、流行したのは清代である。満州族が中国の中央に入ると、王侯貴族は北京の夏の暑さに音を上げた。そこで宮廷料理人は烏梅を煮出して解熱・食欲増進をはかり、彼らに喜ばれたという。以来、さんめいたんの作り方が民間へ伝わり、庶民の暑気払いの飲み物となった。
よくある作り方は烏梅、サンザシ、甘草を鍋で煮て、沸騰したら弱火にして40分前後、最後に氷砂糖で味を調える。
爽やかな酸味が疲れを癒し、脂肪や血圧、熱やのぼせを下げ、気力を増して肺を潤す。技術の進歩により、今やさんめいたんは1年中飲むことができる。