アモールのメモリー
プロフィール
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|---|---|---|---|
| 身長 | 151cm | 体重 | 38kg |
| 血液型 | AB型 | 誕生日 | 7月7日 |
| ラメント | Étoile (日 / EN) | ||
| Song by | 霜月はるか | ||
| CV | 加隈亜衣 | ||
| フラン公領の貴族の娘。 内気な性格で、 夢見がち なところがある。 自分を助けてくれた領主を心か ら愛しており、 愛ゆえに言動が不穏になることも しばしば。 愛する人を守る魔女に対しては騎士様 と呼んで慕っている。 | |||
メモリ一
1話
生まれてからずっと、 恋なんてしたことなかった。
貴族の娘だから……
そもそも好きな相手と 結ばれることなんてないと思っていたの。
それでも、縁談がきたときは 少しだけ期待したんだ。
素敵な王子様と結ばれて、 綺麗で温かい、 おとぎ話のような恋を 私もできるんじゃないかって。
……でも、やっぱりそんなのは無理だった。
2話
嫁ぎ先の男は、とっても酷い人だった。
いろんな女の人を屋敷に閉じ込めて好き放題してるんだ。
そのくせ、私は子供だからって相手にもされなかった。
叩いて、蹴って……ああ、 痛そう。
みんなその男を嫌ってるけど……
逆らえばどうなるかわからない。
痣だらけの体で、みんな毎日怯えて過ごしてる。
私が夢見ていた綺麗な恋は、一瞬で粉々に砕け散ったんだ。
3話
私はどうしても許せなかった。
恋をめちゃくちゃに踏みにじるこの男を……絶対に許せなかったの。
私はこっそり街の教会に忍び込んで、屋敷で起こっていることを なにもかも全部神父様に伝えた。
……だけど神父様は、そんなことはありえない、お前は嘘つきの魔女だって言ってきた。
そう、神父様は……
はじめからあの男の仲間だったんだね。
4話
両親は、魔女ってことにされた私を恨んだ。
大人しくあの男に従っておけばよかったのにって……
他のみんなと同じように食べられてしまえば よかったのに……ってさ。
ふふ……あははは……!
やっぱりこの世界に綺麗な恋なんてないんだね。
白馬の王子様と幸せになるなんておとぎ話、そんなのないんだよ。
そうやって屋敷の地下牢で笑ってたら、私の影から何かがずるりと這い出した。
それは、真っ黒な茨。 私の心を覆い尽くす、 魔女の証——
5話
汚いものなんてもう見なくていい——
そう言ってくれてるみたいに、 茨は私を抱きしめる。
あはぁ、ちょっと痛い……
でも……冷たい床よりは……気持ちいい。
闇が深まるほどに肌に食い込む棘、意志と関係なく伸びていく無数の茨。
拒絶するように、 求めるように、
壊して、壊して、壊して壊して壊して——
いつしか私は、意識を失っていた。
6話
茨に抱かれて、 私はずうっと夢を見てた。
騎士様を連れた王子様が私を助けにきてくれる……
そんなありもしない夢。
現実じゃないってわかってるよ。
でも、泣いちゃいそうなくらい幸せなんだ。
これが私のほしかったモノ。
なのに、取り上げられるみたいに、あっけなく夢は冷めちゃった。
目を開けたらもちろんそこは寒い地下牢だった。
……けどね、ふふ。 びっくり……
夢とおんなじように、 騎士様と、 あの王子様が私の目の前にいたんだよ?
7話
王子様があの男とその仲間たちを懲らしめてくれたおかげで、私は屋敷から出ることができた。
閉じ込められてたかわいそうな女の人たちも、みんな家に帰れた。
……全部終わったんだ。
私は魔女だから帰る場所なんてないけど……もういい。
王子様と一緒にいられるから。
夢にまで見た愛しい人。
あははぁ……あぁ、綺麗で温かい……
これが恋なんだね。
私、王子様のことを愛してるから。
ずっと永遠に。 うふふふ……
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
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