テオドラのメモリー
プロフィール
テオドラ | |||
---|---|---|---|
身長 | 160cm | 体重 | 48kg |
血液型 | A型 | 誕生日 | 10月30日 |
ラメント | まっすぐ (日 / EN) | ||
Song by | 清浦夏実 (TWEEDEES) | ||
CV | 峯田茉優 | ||
巡礼者たちを迎える宿で働いていた少女。 元は魔女の村で暮らしていたが、出稼ぎのために引っ越 してきたらしい。思慮深い性格が災いし、 優柔不断に陥ってしまうことが多々ある。 |
メモリ一
1話
私には幼馴染の姉妹がいました。
私を含めた三人は大の仲良しで、大人になってからもその関係は続いていました。
私だけ仕事で村を出た後も、 10回以上は手紙のやり取りをしたと思います。
あの手紙が……届くまでは。
2話
ある日、私の元に姉妹の妹の方から手紙が来ました。
私は大好きな友達からの手紙に胸を踊らせて いましたが、その文面を見た瞬間一一
表情が凍りつきました。
なんと、 彼女の姉が魔女として教会に連行されたと書かれていたのです。
「魔女なのは私の方なのに、どうしてお姉ちゃんが捕まらないといけないの」
手紙にはそう綴ってありましたが、私には分かりました。
それが、妹を助けるために姉がとった手段だったのだと。
そして、残されてしまった妹の深い悲しみも。
3話
二人を助けたい。
そのためにはどうすればいいか。
ひとつだけ方法がありました。
教会に行き、彼女は魔女ではないと証言するのです。
しかし魔女をかばう者も魔女の手先として、捕まるかもしれません。
あそこの異端審問官は、ひどい拷問をする事で有名です。
もしも、捕まったら私も……
迷って、迷って、迷い続けて……
私は手紙を戸棚の奥にしまい込み、全てを見なかった事にしてしまったんです。
私がそうやって一目を閉じて悩んでいる間にあなたは、二人の幼馴染を助けてくれました。
……私は、あの時、逃げてしまった自分が情けないです……。
領主様……私はあなたのようになりたい。
危険も顧みず、大切な人のために命をかけられる ような……そんな人間に。
その二人は誰?
えっと、 それは……
私が二人に謝れるようになるまで——秘密です。
4話
ある日、私の元に手紙が届きました。
領主様の元へ来てから、初めてもらった手紙。
差出人は、分かっている。
分かっているからこそ——
私はこの手紙を開けなかった。
同じお屋敷にいる、 あの子……。
私が、 あの子と向き合う事から逃げているから、しびれを切らして送ってきたんでしょうか……。
手紙はうれしい……。
だけど今の私は、この手紙を開く事ができません。
だって、開いてしまったら——
きっと……私の弱くて醜い所をあの子達に知られてしまうから。
5話
あの子達は優しいから、きっと許してくれるでしょう。
ううん、きっと上手くはぐらかして、誤魔化す事もできると思います。
だけど、それをやってしまったら、今度こそ私はあの子達に合わせる顔がありません。
だから、私は手紙からも、あの子の視線からも
……目を逸らした。
でも本当はそんなの意味ないって分かっているんです。
だって、 目を逸らして、気持ちに蓋をした所で、なかった事にはできませんから。
6話
人生は選択肢の連続。
問題を先送りにする事はできても、 逃げる事はできない。
だから私は、迷って迷って……
ある決断をしました。
私は震える手で手紙を開きました。
手紙には、あの時と変わらない字体でこう記されていました。
「また会えてうれしい。 一緒に、お茶でもどう?
もちろんお姉ちゃんも一緒だよ」
それから先は——
涙でにじんで、 何も読めませんでした。
うれしい——それと同時に申し訳なく思えた。
彼女に気を遣わせてしまった……。
このままじゃ、あの時と何も変わらない。
勇気を出さないと、ちゃんと向き合わないと……。
彼女と、そして一一私自身と。
会いに行こう。
私の大好きな、友達の元へ。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
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