マキシマム・ベット・ナイト
4/28~5/11
ミニマム・ベット・ヌーン ティップ
カジノ・デイドリームへようこそ!私はティップ、あなたは・・・はじめましてよね?
私も賭けに来たのかって?うん、そうなの。今日はお客さんの気分!でも、たまにディーラーもやってるのよ。
噂で昼にしか現れないディーラーがいるって・・・?え、それって私?そんなに有名なのかな~。
それにしても・・・ここはとっても楽しい夢みたいな場所なのに、あなたはどうしてそんな浮かない顔をしているの?もしよかったら、話してみない?
えっ、旅の資金作りにきたのに・・・有り金を全部スっちゃったって・・・。賭けポーカーに誘われたの?・・・誰に?
あそこでスロットをやってる男?うーん・・・あんな人、ここでは見たことないわ。きっとあなたと同じはじめての人ね。
・・・あっ!ねぇ、あなたも今の見た?あの男の人の手元・・・え、気付かなかった?うーん・・・私の見間違い、かしら?
ねぇ、あなたがポーカーで負けた賭け金、私が取り返してあげよっか?え、初対面でそんなこと頼めない?・・・うーん、そうよねぇ。
じゃあ・・・ハイ、握手!これでもう私とあなたはお友達よ?お友達が困ってるなら、助けてあげなくちゃ。大丈夫、私に全部任せて・・・ね?
・・・こんにちは、お兄さん。今日はずいぶん好調なのね~。良かったら、私と一勝負しない?
なんの賭けをするかって?そうね~・・・ルーレットなんてどうかしら?私、狙った数字に入れられる人、尊敬しちゃうの!私も練習したらできるようにねるかしら?
お兄さんが教えてくれるの?ふふ、ありがとう。じゃあ・・・ルーレットで決まり!
私の賭け金は$5からよ。そんなに少ないと負けちゃうなんて、お兄さんの心配には及ばないわ。
それじゃあ、ベット開始。私はどこに賭けようかしら・・・ふふ。じゃあ、これで。お兄さんもオーケー?それじゃ、ゲームスタート!
ふふ、どうしたの?お金を取り戻せなかったら困る?そうね・・・でも、そんなに緊張しなくてもいいわ。
ここはカジノ。希望と絶望はカミヒトエだけど、そんなドキドキやハラハラが楽しいの。楽しんだ方が勝ちっていうでしょ?
それに、ルーレットって不思議なのよ?はじめての人って、だいたい勘で賭けちゃう人が多いんだけどね・・・それじゃあ絶対勝てないの。
どうしたら勝てるのかって?ふふ・・・それはね、コツを掴むことかしら。だから私はここでディーラーとしてもゲームに参加するの。
ディーラーたちの仕草や会話をカンサツして、クセを覚えていくの。今、ルーレットを回してくれてるディーラーの投げ方なら、球は絶対・・・ほら、私の勝ち。
最初は私の勝ちね、お兄さん。これで$5チップが$10になったわ。―じゃあ、どんどん続けましょう。
・・・今ので10戦目、私の全勝よ。$5が一気に何倍にもなったのよ?まだまだやる?ふふ、やっぱり勝負はこれからよね。
・・・あらら?おかしいわねぇ・・・負けちゃうなんて。ドンマイドンマイ・・・こんなこともあるわ。次はどこに賭けようかしら。
・・・あら・・・また負け?どうしてかしら・・・?ドウサツリョクには自信があったのに。
・・・こういうときってどうしたらいいのかしら?難しい・・・もういい、お兄さん、そろそろ負けてくれない?・・・できない?そうよねぇ・・・。
ねぇ、じゃあこれはなぁに?お兄さん、この手袋の下に・・・ほら、なにか固いものがあるわ・・・これって・・・磁石よね。
・・・ストップ。ディーラーさん、ごめんなさい。ルーレット止めて。・・・お兄さん、イカサマしてるでしょう?
この磁石が動かぬ証拠なのに、まだ言い逃れするの?この調子で、他のゲームでもイカサマをして稼いでいたんでしょう、どうせ。
え?私が勝ち続けていたのもイカサマじゃないのか、なんて・・・ヒドイ。私はここが・・・カジノが大好きだから。イカサマなんて絶対にしないわ。
・・・ありがとう。あなたも信じてくれるわよね。そう、ルーレットはディーラーのクセを見抜くことで、勝ち続けるのも夢じゃないんだから。
もう何十回も何百回も、カジノ・デイドリームでルーレットをやってきた私には、ここのディーラーのクセがよくわかるだけよ。
それに、このルーレットをディーラーとして何回も何回も、回してきたのよ?ルーレットが回る音だけで、球がどこに入るかわかるわよ。
それがイカサマだって言うのかしら?それなら、お兄さん・・・もう一度、最初から勝負してみるといいわ。
今までの負け分はお兄さんに全部あげるわね。私はまた$5からベットするから。そうすれば、私の言ってることが本当だって、理解してくれるわよね?
あなたはお兄さんがこれ以上イカサマできないように、背後からしっかり見張っていてね。・・・きっと、磁石を隠し持っているはずだから。
どうやってイカサマをするのかって?それは・・・ルーレット板の下に磁石を仕込ませて、球を自在に操るのよ。
もちろん・・・イカサマにもすごく技術がいるけれど・・・このお兄さんはきっとイカサマの常連さんだと思うのよね。
ベットプリーズ、ね。・・・じゃあ私は赤の23.お兄さんも好きなところに賭けていいのよ?
・・・ほら、やっぱり赤の23だった。次は黒の29・・・また、私の勝ち。次は赤の36・・・次は―。
・・・あらら・・・お兄さんの手元にあったチップがいつの間にか、無くなってるわね?もうゲームオーバー?
カジノ・デイドリームでイカサマは絶対に許されないのよ。お兄さんはそれ相応の代償を支払って貰わなきゃーっ!?
・・・きゃあっ、負けて後がなくなったからって、今度は逆ギレするなんて・・・それでもギャンブラー?
え?自分に任せてって・・・あんなに暴れるのに、危ないわ。あなたが怪我しちゃうわよ・・・!
・・・まあ、すごい!あなたって賭けは弱そうなのに、ケンカはすごく強いのね、見直しちゃったわ!
・・・よいしょ、っと。お兄さんはカジノ・デイドリームへは二度と立ち入り禁止だし、あなたの賭け金も取り戻せたから、これで一件落着ね。
そうだ。これ・・・私が襲われそうになってるところを助けれくれたあなたへのお礼。さっきのお兄さんとのゲームで勝った分よ。
こんなに受け取れない?・・・そんな遠慮しなくていいのよ。お兄さんがイカサマして稼いだチップなんだから。
私はそんな汚れたチップでゲームをしたくないし、あなたが受け取ってくれないこれは全部、捨てちゃうことになるけど・・・。
・・・うん、どういたしまして。換金してあなたの仲間たちの旅の資金にして貰えるなら、その方がずっと有意義な使い道だと思うわ。
さて、と。ねぇ、あなたはもう仲間の元へ帰らなきゃいけないの?まだ時間があるなら、今度こそ・・・ここで楽しい夢のような時間を過ごしていかない?
ここはカジノ・デイドリーム。夢と希望が生まれる場所よ。たとえ短い一夜の夢だとしても、とことん楽しまなきゃソンでしょ。
私がディーラーをやるから・・・これから一勝負しない?さぁ―ベットプリーズ!
マキシマム・ベット・ナイト ジャックポット
・・・ハァ・・・退屈、退屈・・・退屈・・・。
・・・もっと心が躍るような、カラダの奥がかーっと熱くなるようなこと、ないかなぁ・・・。
・・・ん?やあ、いらっしゃい・・・ここはカジノ・デイドリーム。キミもまた・・・一夜の夢を求めて、絶望を味わいに来たのかな?
・・・おや、違う?それは失敬。どうにも浮かない顔をしていると思ったら・・・なんだ、賭けに来たんじゃないの?
・・・望んでここへ来たわけじゃない?へぇ、どういう意味・・・ああ、なるほど。キミの仲間が賭けに負けて、カジノに借金をしたんだね。
仲間を返してほしい・・・?ふふ、それはボクに言われても困るなぁ。だって・・・カジノが借金のかたに、キミの仲間を捕らえているんだから。
どうしても返してほしいなら、仲間の借金を今すぐ支払うしかないねぇ・・・そんなお金はない?なら、キミに用はないよ。
・・・おっと、怒らないでよ。そうだねぇ・・・じゃあ、キミもボクに挑戦してみるかい?
ボクはこの辺りのカジノ界隈じゃ、ちょっと有名なんだよ。不敗を誇る伝説のハイ・ローラー・・・ジャックポットとは、ボクのことさ。
・・・そう。キミの仲間も、一攫千金を夢見てボクに挑戦して・・・敗れた一人だよ。
・・・みんな弱い。退屈・・・退屈、退屈・・・ふぁあ・・・欠伸が出ちゃうね。
ボクはキミの仲間がどうなろうと、どうでもいいんだ。ただ・・・ゲームがしたいだけ。血が滾るような、熱いゲーム。
ボクに挑戦しようといろんな国から挑戦者が現れたけど、誰一人勝てなかった・・・。ねえ、どこかにボクを本気にさせてくれる人いない?
え・・・やる気になった?キミも弱そうだけど・・・ボクを熱くしてくれるかな?
・・・いいよ、キミの挑戦を受け入れる。一度でもボクに勝てたら・・・仲間の借金をボクが立て替えてあげるよ。
・・・何のゲームをしようか?ルーレットなんてどう?初心者でもルールは簡単・・・数字によっては配当も高いから、一気に稼げるよ。
・・・それじゃあ・・・決まり。さあ・・・ゲームを始めようか。
ルーレットのルールは知ってるね?・・・おや、その顔はナニ?すごく怖い顔をしているね・・・もしかして、緊張しているの?
・・・ふーん・・・ボクがイカサマをしてるんじゃないかって疑ってるんだね。安心しなよ・・・イカサマなんてしないから。
・・・イカサマなんてしていたら・・・ボクが伝説のハイ・ローラーなんて呼ばれたりしない。今からキミの目の前でそれを証明してあげる。
・・・ベットプリーズ。好きな数字に賭けていいよ、まずは$5000から。
ねえ、こうやってルーレットが回る音を聞いていると、なんだか心が落ち着いてこない?
ボクはルーレットが回り始めて、止まるまでの・・・この時間が一番好きなんだよ。
この静かな緊張感と、狙った数字に球が入るかどうかの緊迫感。ハラハラドキドキして・・・気分が高揚する反面、ボクの頭はすっと冷えてしまうんだ。
どうしてって・・・さあ?何戦も何戦も繰り返すうちに、どの数字に入るかわかるようになって・・・ボクの勝利を確信してしまうからかな。
ノーモアベット・・・ボクの勝ちだね。ゲームはフェアじゃなきゃ面白くないけど、相手がボクだった時点で・・・もうアンフェアなのかもしれないね。
・・・また、ボクの勝ち。ねえ、まだやるよね?このままじゃ、キミの仲間は帰ってくるどころか、キミまで一緒にどこかへ売り飛ばされるかもしれないよ。
・・・またまた、ボクの勝ち。えー・・・もう賭け金がない?もう終わり?グラント一枚あげるから、もうちょっと付き合ってよ。
ねえ、キミの仲間を救いたいって想いはこんなもの?このままじゃ、仲間の顔を見ることはないかもしれないね。それが嫌なら、もっともっとボクを楽しませてよ。
・・・あーあ・・・52戦目、ボクの全勝。やっぱり・・・キミ、弱いね。もう賭け金もないし、終わる?
残念だけど・・・キミは仲間とここで永遠にサヨナラだね。一攫千金を夢見て・・・キミの仲間は負けちゃった。ただそれだけ。つまり、自業自得。
それなのに、どうしてキミは新たに借金までして・・・ボクに挑むの?
・・・仲間だから?友達だから・・・助けたい?ボクにはよくわからないなぁ・・・お金が欲しくてボクに近づいてくるここのお客と何が違うの?
・・・ボクは別にお金が欲しいわけじゃないよ。ただ・・・スリルを感じたいだけ。だから稼いだチップは、適当な人にあげちゃうこともあるよ。
・・・そうやって群がってくる人のことも、友達っていうんじゃないの?お金で繋がる絆・・・それだって立派な友達でしょう?
・・・そんなのは友達じゃない?友達や仲間は損得なんて考えずに・・・助け合うもの・・・か。
・・・仲間を取り戻すまで諦めない・・・たとえ、命を賭けても必ず助ける・・・?ふーん・・・相当な覚悟なんだね。
・・・もうお金もないキミにできるのは、その命を賭けるくらいだけど。仲間のために・・・命を賭けた勝負なんて、キミにできる?
・・・いいね、その出来るって顔!ボクが待ってたのは・・・キミみたいな挑戦者だったのかもしれないね。・・・それじゃあ、最後の一勝負と行こうか。
ストレートアップっていうルーレットの賭け方があるんだよ。配当は35倍の高配当。でも・・・キミにはもうお金がない。だから、キミの命を賭けてもらう。
その代り、ボクは今日の稼いだチップすべてを賭けてあげるよ。ボクが勝ったら・・・もちろん仲間は返さないし、キミも命を失う。
ルールが理解できたら・・・ゲームを始めようよ。・・・さぁ、ベットプリーズ。
手に汗を握る挑戦っていうのは、こういうことなのかもしれないね・・・久しぶりに、ボクはワクワクしてるんだ。
運命の女神がキミに微笑むか・・・ボクに微笑むか・・・。ルーレットが止まる瞬間まで、それは誰にもわからないんだから。
・・・それそれ、ルーレットが止まるね。黒の6、赤の21・・・黑の33・・・さあ、球はどこに入るかな・・・。
・・・ボクの・・・賭けた数字の上に止まっ――!?
・・・どこの誰かな?真剣勝負の最中に銃をなんて持ち出すブサホウな人は。おかげでルーレットが止まっちゃったじゃないか。
ああ・・・ボクにボロ負けしたおじさん。逆恨みでボクの命を狙ったの?
・・・ボクの勝負運をなめてたね、おじさん。今日のボクはついてるんだ。さあ、心臓はココだよ?よーく狙って・・・。
・・・一発目、ハズレ。・・・二発目・・・ハズレ。三発目・・・ハズレ。四発目・・・ハズレ。ぜーんぶ弾はボクをそれたね。
もう諦めなよ、おじさん。キミはボクに負けたんだ。そんな負け犬に・・・ボクが負けるわけないよね。ディーラー・・・この負け犬をさっさと追い出してくれる?
・・・もうやめろって?・・・ふーん。他人を庇うなんて、随分余裕があるんだね。キミと僕との勝負はまだついてないよ。
ほら、見てよ・・・ルーレットは確かにボクの賭けた数字に止まって・・・。
まさか・・・銃弾に弾かれた球が転がって、キミの賭けた数字の上に止まるなんて・・・そんなこと・・・。
・・・おめでとう、キミの勝ちだよ。こんなの、今まで見たことない。素晴らしい・・・運命の女神はキミに微笑んだんだね!
・・・このゲームは無効だって?そんなつまらないことを言わないで欲しいな。見なよ、ルーレットは確かにキミの数字で止まってる。これが結果、これがすべて。
たとえ、この結果が偶然生み出されたものだとしても・・・なにが起こるかわからないからゲームは面白いんだよ。
こんなスリルがあるから・・・まだまだギャンブルはやめられないね。
・・・これからキミは仲間と感動のご対面だね。命を賭けて守った仲間と・・・旅を続けていくといいさ。
・・・ボクはまだまだここで、キミのような挑戦者を待ち続けることにするよ。
ここはカジノ・デイドリーム。今宵もまた・・・一攫千金を夢見た冒険者たちが・・・ここへ集まってくるんだから。