Whiteday Cooking
2/28~3/14
第一回スペボスバレンタイン 1位記念イベント
前回→グレデンダ&ミランダ
甘さ控えめグレデンダ
ああ、○○○(プレイヤーの名前が入る)!変わりなかったか?とにかく、まず中に入るといい。久しぶりの再会だ・・・ゆっくりと話をしよう。
ミリが貴様のために色々と歓迎の準備をしていたから、楽しみにしておくのだな。
ん?それはなんだ。・・・オレにくれるのか?ふっ・・・では、ありがたくいただこう。
これは・・・チョコレートか。ミリが喜ぶ。あいつは甘いものが好きなんだ。
どうした?浮かない顔をして。体調が悪いのか?
しばらく滞在するのだろう?休んでおくといい。貴様のために部屋も用意させてある。
ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えて・・・少しだけ休ませてもらいますね。
ああ、そうするといい。ミリが帰ってきたら、あらためて挨拶をさせる。
わかりました。ミランダさんとも久しぶりに会うから楽しみだなぁ。
ふっ・・・ミリも貴様に会いたがっていたぞ。楽しい再会にするためにも、まずは体を万全にしておくことだ。
兄様、ただいま戻りましたわ!ふふっ、今日もとても逞しいお姿ですわね。
あら、その手に持っているものは何かしら?可愛らしい包みですわね。
先ほど○○○(プレイヤーの名前が入る)からチョコレートをもらったんだ。
まぁ!○○○(プレイヤーの名前が入る)ったら、もう到着していましたのね!
長旅で疲れている様子だったので、今は部屋へ案内して休ませている。もう少ししたら挨拶に行こう。
そうですわね!ではそれまでの間、歓迎会の準備の続きをしますわ!
そうだ、ミリ。お前甘いものが好きだろう?このチョコレート、食べないか?
ええ、甘いものは大好きですわ。でも・・・そのチョコレートは兄様がいただいたのでしょう?
そうだが・・・何か不都合なことがあるか?
不都合も何も、そのチョコレートは兄様への想いがこもったチョコレートですの。わたくしはいただけませんわ!
想いがこもった・・・?一体、どういうことだ?
今日はバレンタインデーという日ですのよ。
ばれん・・・たいんでえ?
バレン、で区切るのではなく、バレンタイン・デーですわ。
バレンタインデーとは、大好きな人に愛をこめたチョコレートを贈る日ですわ。
バレンタインデー・・・そんな催しがあったのか。今日初めて知ったぞ。
わたくしたちは幼いころからずっとドラゴン討伐隊におりましたから、ご存じなくても仕方ないですわ。
とにかく、兄様が○○○(プレイヤーの名前が入る)からいただいたそのチョコレートは、わたくしではなく兄様が召し上がるべきものですの!
オレが無知なばかりに○○○(プレイヤーの名前が入る)に随分と失礼なことを言ってしまったようだな・・・。
ああ、一体どうすればいい・・・?
大丈夫、きっとまだ挽回できるチャンスはありますわ。
本当か・・・?何をすればいいというのだ?
兄様の場合、お手紙のほうが素直な気持ちを伝えられると、わたくし思いますの。
手紙・・・か。ふっ・・・いいかもしれないな。手紙なら、いつも仕事で書いている。
アドバイスありがとう、ミリ。早速書いてみようと思う。
あっ、兄様!仕事で書いている手紙とはかなり違うと思いますけど・・・大丈夫かしら?
よし、便箋も封筒も羽根ペンも用意した。あとは手紙の中身を書くだけだ。
『拝啓、先日発生した事由につきまして、この度弁明の機会を・・・』ううむ、これだと硬すぎるか?
『残寒の候、ご清栄のこととお慶び・・・』これじゃあ、ダメだ・・・もう一度書き直そう。
なかなか上手く書けないな・・・仕事で書いているものとは勝手が違うらしい。
はぁ・・・こんな手紙では○○○(プレイヤーの名前が入る)の傷ついた心に届かない・・・全然ダメだ。
外が明るくなっている・・・もう朝か。随分と時間がかかってしまったな。
だが、ようやく完成した!この手紙なら、きっと・・・。
一刻も早く○○○(プレイヤーの名前が入る)に手紙を渡さなくては。具合は良くなっただろうか?部屋へ行ってみよう。
だが・・・本当に手紙だけでオレの心は伝わるだろうか?
そうだ、花・・・手紙と一緒に○○○(プレイヤーの名前が入る)に花を贈ろう。
だがこの時間では花屋はまだ開いていないな・・・ああ、窓の外にちょうど綺麗な花が咲いているではないか。
○○○(プレイヤーの名前が入る)によく似合う花だ。これは確か・・・アラセイトウ、だったか・・・。
○○○(プレイヤーの名前が入る)、起きているか?オレだ、グレデンダだ。
グレデンダさん!?は、はい!起きています・・・!
体の調子はどうだ?まだ良くないなら、医者を呼ぼうと思うのだが。
休ませていただいたおかげで、もうすっかり元気になりました!
それはよかった・・・。それでだな、あの・・・昨日は本当にすまなかった。
オレはずっとドラゴン討伐だけを考え生きてきた。だから世俗にはめっぽう弱い。
いや・・・言い訳だな。そもそも○○○(プレイヤーの名前が入る)からの贈り物を他の者に渡そうとしたのは無神経だった。
オレの言動のせいで、ひどく傷ついただろう。
簡単に埋まる傷ではないと思うが、○○○(プレイヤーの名前が入る)への謝罪をこめて書いた手紙と・・・この花を受け取ってくれないか。
私のために手紙を・・・?それに、お花まで・・・あれ?このお花って、アラセイトウ・・・?
あの、グレデンダさんはこの花の花言葉・・・ご存知ですか?
いや・・・何か特別な意味があるのか?
アラセイトウの花言葉は『求愛』です・・・。
きゅ、求愛・・・!?そんなつもりはまったく、いや、まったくと言ってしまうとそれはまた失礼だが・・・。
ふふっ・・・あっ、すみません!なんだか微笑ましくて。気にしていないので、大丈夫ですよ。
そ、そうか?・・・まぁいい。貴様に笑顔が戻ったことでオレはホッとした。
真剣に私の事を考えてくださって、ありがとうございます。グレデンダさんの想いが込められた花とお手紙、大事にしますね。
こちらこそ、お礼を言わせてくれ。オレも貴様からもらったチョコレート、大事にいただくことにしよう。
拘りクッカーグレデンダ
4769個・・・バレンタインというのは、こんなにもチョコレートをもらう日なのだな。
普段甘いものはそこまで食べないが、せっかくオレへ贈られたものを無駄にするわけにはいかない。
相当な数だが、オレが食べることが贈り物をしてくれた相手への礼儀になるだろう。
あっ、兄様!ずっと探してましたのよ。今日はバレンタインデーですので、わたくしからも贈らせてください!
ありがとう、ミリ。大切にいただこう。しかし・・・これで4770個・・・か。
問題ない。コツコツと少しずつ消費していけば、すべて食することなど造作もないことだ。
むぐっ・・・とても甘いな・・・だが、美味い・・・もぐっ、もぐ・・・うっ・・・。
兄様!?大丈夫ですの!?
ふっ・・・これしき、どうということはない。ドラゴン討伐と比べれば、赤子の手をひねるごとく、だ・・・。
でも、お顔が真っ青ですわ。きっとチョコレートの食べすぎです。無理はなさらないで!
そんなにたくさんチョコレートをいただいたなら、ホワイトデーのお返しも難しいですわね。
ほわいとでえ・・・?また聞きなれない単語が・・・お返しとは、なんだ?
バレンタインデーにいただいた贈り物のお返しをする日ですわ。クッキーやキャンディーを贈るのが主流ですの。
そうか・・・ならば、オレもお返しをしなければならないな。
えっ!?で、でもそんなお体ではとても・・・
ふっ・・・問題ない。オレを想い贈り物をしてくれた者たちのことを想えば・・・。
流石、兄様ですわ。そうだ!お返しをするなら、わたしも手伝いますの。
ありがとう、ミリ。だがこれはオレへ贈られたものだ。できれば今回のこの件は、オレの力で成し遂げたい。
心配するな。助けが欲しくなったらすぐにお前を呼ぶ。
本当に、大丈夫ですの?・・兄様がそう言うなら、わかりましたわ。
さて、早速お返し作りに取り掛かろう。何がいいか・・・ミリはクッキーやキャンディーがお返しの主流だと言っていたな。
それでは、クッキーを作るとしよう。慣れない作業だが、手順を確認しながら実行すれば問題ないだろう。
ふっ・・・こうやって休憩を挟んで贈り物のチョコレートを食べれば、疲れも感じないぞ。
せっかくのお返しなのだから、デザインもきちんと整えなければ。ミリの目はもう少し大きい・・・位置もあと数mm右か・・・。
お菓子作りなど今までしたことがなかったが、案外楽しいものだ。
よし・・・あとは焼き上げるだけで完成だ・・・オーブンに生地を入れて・・・。
すぅ・・・すぅ・・・むにゃ・・・。
はっ!オレは何をしていた!?ああ・・・眠っていたのか・・・疲労が溜まっていたのかもしれないな。
ああ、そうだ・・・クッキーを焼いていたのだった!焼きすぎて黒焦げになっているのではないか!?急いで確認しなければ!オーブンの中にクッキーがない・・・だと!?一体、どこへ消えたんだ・・・!
おおっ・・・これはオレが焼いていたはずのクッキーか・・・?綺麗な焼き色だ。ちょうどいい時間に取り出されている・・・。
オレは眠りに落ちる前にすべて終わらせていたのか?記憶が曖昧で・・・どうしても思い出せない。
兄様、進捗はいかがですの?
ミリ!もしかして。お前がクッキーをオーブンから出しておいてくれたのか?
いいえ、兄様。わたくし知りませんわ。
そうか・・・ではやはり、オレが寝ぼけた頭ですべて終わらせていたのだろうか。記憶がないのは解せないが・・・。
クッキーはお兄様お一人で焼かれたのですから、ラッピングだけでもお手伝いさせてください!
ありがとう、ミリ。では甘えさせてもらおうか。
このくらい、お安い御用ですわ。
ふっ・・・このクッキーを受け取った者たちの喜ぶ顔が目に浮かぶな。
あら、兄様・・・?
ん?どうかしたか、ミリ。
いえ、兄様がそんなふうに誰かを想って微笑むところを初めて見たものですから・・・。
そうだったか?自分ではよくわからないな・・・だが、大切な人を想うと自然と頬が緩んでしまうな。
ん?ミリ、どうした。眉間にシワを寄せたりして。
なんでもありませんの。ただ、少し寂しくなっただけですわ・・・。
寂しがる必要などない。ミリとオレはずっと一緒だ。
ミリ・・・俺はまずお前にこのクッキーを贈りたいと考えている。
兄様・・・いいのですか?
もちろんだ。今回のお返しの贈り物は、ミリがいなければ完成しなかっただろう。本当に感謝している。
兄様・・・こちらこそ、ありがとうございます。
ふっ・・・さて、そろそろお返しを贈りに行こう。
オレとミリで完成させた贈り物だ。極上の味にきまっている!
想い巡りグレデンダ
わざわざ来てもらって、すまない。今日呼び出したのは、大事な用があったからだ。
大事な用・・・?なんでしょうか。
ふっ・・・それはだな・・・。
グレデンダさん?どうかしましたか?
いや、なんでもない。ああ、そういえば!昨日、新しいドラゴン討伐の戦略を試してみたんだが・・・。
そうなんですね!もしかして、大事な用というのはそのことですか?
あっ、いや・・・違うんだが・・・。
す、すみません!勝手に予想しちゃって・・・ええと、じゃあ大事な用っていうのは・・・?
・・・もらってくれないだろうか。
これって・・・。
初めて作ったものだが、味は保証しよう。オレが焼いたクッキーだ。
えっ、グレデンダさんが焼いたんですか!?
ああ。貴様がバレンタインデーにオレに贈り物をしてくれたお返しだ。
今までバレンタインという催しのことなど知らなかったオレに、貴様が初めてチョコレートを贈ってくれた。
何かでそのお礼をしたいとずっと考えていたんだ。
お礼だなんて、そんな・・・でも、凄く嬉しいです。ありがとうございます!
ふっ・・・喜んでくれたのならよかった。
貴様のことを想いながらクッキーを作っている間、オレはとても楽しかった。こんな気持ちになったのは初めてだ。
誰かに贈り物をして喜んでもらうというのは、とても嬉しいものなのだな。
私もバレンタインのチョコを渡したとき、今のグレデンダさんと同じ気持ちで・・・。
そうだったのか。貴様はこんな気持ちでオレに贈り物を・・・。
ふっ・・・今までずっとバレンタインデーもホワイトデーも知らずに生きてきたが、もっと早く知りたかった。
そうすれば、もっと貴様に贈り物ができた。気様宛だと思うと、他の者へ贈るよりずっと気分が高揚する。
そっ、その気持ちだけど・・・私は十分嬉しいです!
そうか?貴様は本当に欲がないな。何か望みはないのか?今は気分がいいから叶えてやろう。
私はこのクッキーだけで、もう胸がいっぱいになるくらい嬉しいです。
控えめなやつだな・・・んっ?何事だ!なんだと?急に知らせが入った?・・・ドラゴンの影を見た者がいる、だと!?
大変!早く行ってください!
いや・・・その程度の情報であれば、そろそろミリだけに任せたほうがいい。
本当に大丈夫なんですか・・・?
ああ。オレはミリを信頼している。万が一手に負えない事態だったとしても、そのときは知らせがすぐ入るだろう。
さて・・・なんの話だったかな。続きを話そう。
本当にいいんですか?無理、してませんか・・・?
無理などしてないさ。オレは何も気にしてなどいない。
でもさっきからずっと窓の外をソワソワと気にしていますよ?
そっ、それは・・・!
急いで行ってあげてください。私なら大丈夫です。ここでグレデンダさんの帰りを待っていますから。
っ・・・すまない。すぐに戻ってくる!
はい、グレデンダさんが無事に戻ってくるのをずっと待ってます!
っはぁ、はぁ・・・す、すまない、待たせてしまったか?
いえ、全然待ってないです!むしろ、とっても早くて驚いたくらい・・・!
ふっ・・・それはよかった。ああ、先ほどの情報だが、ドラゴンの影ではなかった。
サーカスで育てていたおとなしいオオトカゲを、市民がドラゴンと見間違えて知らせてきたらしい。
そうだったんですね。でも大事なくてよかったです。
ええと、コホンッ。あー・・・なんの話の途中だったか・・・。
いえ、大したことじゃないですよ。
ああ、思い出したぞ。貴様の望みについてだな。オレにして欲しいことはないのか?
グレデンダさんにして欲しいこと・・・あの・・・今度一緒にお菓子作りをしませんか?
お菓子作り?そんなことでいいのか。
相手のことを想いながらお菓子を作っている時間って、とても素敵じゃないですか。
そうだな・・・確かにその通りだ。
だから今度はグレデンダさんと一緒に作ってみたら、もっと幸せな気持ちになれるだろうなって。
オレも貴様の意見に賛成だ。ふっ・・・早速日程を決めて材料を手配しよう。
ありがとうございます!じゃあ、あの・・・よかったら買い出しも一緒にしませんか?
ふっ・・・いい提案だ。ぜひそうしよう。
贈り物をするという行為は、手渡す瞬間だけでなく、準備をする間もオレを幸せにしてくれた。
貴様はオレが今まで知らなかったことをいつも教えてくれるな・・・ありがとう・・・。