春待ちのディーヴァ
3/15~3/29
春の女神セルピナ
ああ、忙しい!この時期はいつもこうだわ・・・春の女神も楽じゃないわね。
イースターはもうすぐだっていうのに、まだ冬の冷たい空気が残っているわ・・・。
一体、どうしちゃったのかしら?今年は冬の力がたいぶ強いみたいね。
ここは女神の腕のみせどころね。
春の風よ、柔らかな花の香りよ・・・硬く閉ざされた氷の扉を開け、暖かな光をもたらしたまえ!
うーん・・・どうやら、春の女神の力をもってしても、ダメみたい。春の気配が感じられないわ。
どうしたらいいのかしら・・・こんなこと初めてよ。
あら、こんにちは、あなたどうしたの?顔が真っ青よ。
○○○(プレイヤーの名前が入る)っていうのね!いい名前だわ。さぁ、こちらへ来て温かいスープをごちそうするわ。
あなた、吹雪の森の中で一体何をしていたの?
花束を作ろうと思って、春先にだけ咲く花を摘みに来たんです。
災難だったわね。凍傷にならなくてよかったわ。
もっとこっちへ来て、暖炉の火にあたってちょうだい。体を温めないとね。
そういえば、自己紹介がまだだったわね。ごめんなさい。私は春の女神、セルピナよ。
本当に強力な冬。もしかして、何かいつもと違うことが起きているの?だって、いくら春を呼んでもまったく反応がないんだもの。
えっ?あなた、春を呼ぶのを手伝ってくれるの?何か良い案でもあるのかしら?
冬眠している動物や、春の草木に声をかけていくのね・・・地道だけど、何もやらないよりはいいわね。
さぁ、早速行きましょう!ふふっ、あなたがいるとなんだか心強いわ。
こんにちは、クマさん。冬眠中にごめんなさい。ちょっと今大変なの。
うーん・・・ダメね。ぐっすり眠っていいるわ。外がまだ寒いから仕方ないのかしら・・・。
あら、それは何?・・・はちみつ?それをどうするの?
こうするんですよ。クマさん・・・美味しいはちみつ、いかがですか?
まぁ!はちみつの香りでクマさんの鼻がヒクヒク動き始めたわ!さっきまではビクともしなかったのに!
よかった。目を覚ましてくれたわ!クマさん、おはよう。まだ外は吹雪だけど、もう春の時期なのよ。
もしよかったら、みんなを起こしに行くのを手伝ってくれないかしら?
ふふっ。ありがとう!とっても助かるわ。じゃあ次々起こしていきましょう。イースターまで時間がないわ。
ふぅ・・・随分と仲間が集まったわね。でも、まだ吹雪は止まらない・・・。
一体、どうしてかしら?何か原因があるはず。
あら、あの場所だけ強く吹雪いているわね・・・どうしてかしら?
とりあえず行ってみましょう!もしかしたら、終わらない冬の謎がわかるかも!
あら・・・あそこに誰かいるわ。あなたにも見えるでしょう?
あなたは・・・だぁれ?人間?動物?草花?それとも・・・。
きゃあっ!急に吹雪が強くなって・・・辺り一面、真っ白だわ!
○○○(プレイヤーの名前が入る)、大丈夫?吹き飛ばされていない?
あれは・・・やっぱり!冬の精霊だわ。どうしてこんなところに・・・。
寝息が聴こえるわ・・・もしかして、寝ぼけてるの?
どうしましょう!この吹雪じゃ近づけないから、起こすこともできないわ。
○○○(プレイヤーの名前が入る)、どうしたの?
冬の精霊の寝息が吹雪になっています。タイミングを見計らえば、近づけるかも・・・。
ひとりで行くのは危険だわ・・・。だけど、このまま何もしないわけにもいかないわね・・・。
あなたがタイミングを見計らって駆け出した瞬間、私があなたの後ろから春の風を起こすわ。
あまり長くは保たないけれど、助けが何もないよりはいいでしょう。
ありがとうございます。では、行ってきます!
春の風よ、力強く吹き進め!冷たい風に負けず、あたたかな気持ちを乗せて吹き進め!
よし、セルピナ様のおかけで、もうすぐそばまで行けた!起きてください、冬の精霊様!
やったわ○○○(プレイヤーの名前が入る)!見て、冬の精霊が目を覚ましてくれた・・・!
おはよう、冬の精霊さん。北であなたが来るのを待っている人たちがいるんだから、早く行ってあげて。
これ、お土産よ。冬がまだ残っていたから、春先に咲く花がとても綺麗に凍っていたの。
○○○(プレイヤーの名前が入る)の提案なのよ。これなら北のみんなも、きっと喜んでくれるわ。
いってらっしゃい!気をつけて・・・!急いで転ばないようにね!
ああ・・・吹雪が完全に止んだわ!かわりに、温かい風が吹いてきた・・・!
今ならきっと大丈夫ね。春の女神として、最後の仕上げをしましょう。
春の風よ、ぬくもりを乗せて野へ山へ吹き渡れ。春の香りを届けておくれ!
わっ!強い風が・・・。
今のは春一番よ。冬を終わらせて春を呼ぶ、特別な風・・・!
見て!森中の蕾が花開いていくわ。
ほら、手を取って。春が来たお祝いよ。一緒に踊りましょう!
豊穣の女神テール
ああ、忙しい忙しい!イースターまでもう時間がないというのに、全然準備ができてないのよ!
お祭りで出す料理はどれだっけ・・・ええとええと。
ローストラム、ホットクロスバンズ、マギリッツァ、シムネルケーキ・・・どれも美味しく作りたいわ!
まずは材料を集めなくちゃね。急がなくちゃ急がなくちゃ!
ローストラムにはミントソースをかけるのが重要!つけあわせの野菜も忘れずに。
ホットクロスバンズは美味しくて何個でも食べられちゃうから、たくさん作りましょうね!
マギリッツァは、羊の臓物と野菜とハーブをコトコト煮込んだスープ!・・・食べる直前にレモンのソースをかけるの!
ふぅ。イースターのごちそうの準備はバッチリね。少し休憩してお茶でも飲みましょう。
ふふっ。やっぱり今の季節はハーブティーが美味しいわね。クッキーもいただいちゃおうかしら。
さて、お料理の盛り付けをしなくちゃね。・・・あら?あらあらあら!?
お料理がなくなってるわ!お鍋の中が空っぽ・・・!
一体、何があったというの!?確かに準備はバッチリ進んでいたはずなのに・・・。
あっ!アナタは・・・いたずら好きのイースターバニー!
もしかして、あなたが全部食べちゃったの?
やっぱり・・・仕方ない子ねぇ!
また一から作り直さなくちゃ。でも、間に合うかしら・・・。
あら?あなた、見かけない顔ね?ふむふむ、○○○(プレイヤーの名前が入る)って言うのね。
お祭りの準備を手伝っていたの・・・なるほど。
ねぇ、○○○(プレイヤーの名前が入る)。出会ったばかりで申し訳ないのだけど、私の手伝いをしてくれない?
いたずらっ子のイースターバニーに用意していたごちそうを食べられちゃって・・・。
また一から準備するのだけど、人手が足りないのよ!
本当に!?ああ、ありがとう。本当に大助かりだわっ!
さてさて、材料をまた集め直さなくちゃね・・・時間がないわ。
○○○(プレイヤーの名前が入る)に良い案があるの?何かしら・・・?
ああ、動物たちに手伝ってもらうのね!じゃあみんなに呼びかけましょう。
みんな!イースターのごちそうのために一肌脱いでくれないかしら?
ありがとう!手伝ってもらった分、美味しいものを精一杯作ることを約束するわ!
見て、私たちの呼びかけに応じてくれた動物たちが、次々と集まってきてる・・・!
木の実、お野菜にハーブ、はちみつ、ミルク・・・どれも新鮮で美味しそうなものばかり。
鳥たちが大勢遠くから応援に駆けつけてくれてるわ!
川ではクマさんがお魚を獲ってくれている!
材料はそろったわ。早速仕上げてしまいましょう。
腕によりをかけて作らなくちゃね!みんながせっかく協力してくれたんだから。
○○○(プレイヤーの名前が入る)もごちそう作り、手伝ってくれるの?ありがとう。早く仕上げられそうね!
そうそう、とっても上手ね!あとはオーブンで焼き上げるだけよ。
いい匂いがしてきた!こっちの鍋もちょうどいい塩梅よ。
さぁ、すべての料理ができあがったわ!すぐに盛り付けてしまいましょうね。
みなさん!無事にイースターのごちそうが完成しました!さぁ、どうぞ心ゆくまで召し上がってください!
ふふっ。動物たち用のごちそうも実は作っていたのよ。助けてくれたお礼。たくさん食べてね。
○○○(プレイヤーの名前が入る)も、今日は本当にありがとう。あなたがいなかったら、諦めていたかも・・・。
あなたのためのごちそうも用意してあるのよ。たくさん仕事をしてお腹が空いてるでしょう?
ゆっく味わって食べてね。おかわりもあるのよ。
あら、イースターバニー?あやまりに来てくれたの?
ふふふ、そんなに落ち込まなくても大丈夫よ。○○○(プレイヤーの名前が入る)のおかげでごちそうは無事に完成したんだから。
君を怒ったりしないから、安心して。
ほら、○○○(プレイヤーの名前が入る)もあなたのこと、怒っていないって言ってるわ。一緒にお祝いしましょう。
あらあら!ダメよ、ケーキはみんなで分けて食べないと!独り占めはいけないわ。
ほっぺたにケーキの欠片がたくさんついているわ?いらっしゃい、拭いてあげるから。
きゃっ・・・。花びらのシャワーを投げつけるなんて!あなたって本当にいたずらっ子ね?
反省しているならいいわ。だからそんなに耳を垂れてしょげないで?
お詫びの舞を一緒に踊りたいの?ふふっ。いいわよ!
さぁ、みなさん!イースターのお祝いにふさわしい、にぎやかで楽しいダンスタイムです!
イースターバニーのステップは軽やかで、見ているだけで体がウズウズしてきちゃう。
あの、イースターバニーのいたずらを怒らないんですか?
ふふっ、怒らないわよ。女神の私にとっては、みんな可愛い子供みたいなものなの。
もちろん、あなたも大切な可愛い子のうちのひとりよ!
飛んで跳ねて、飛び上がって!ふふっ。とっても楽しい!
ほら、○○○(プレイヤーの名前が入る)!あなたもこっちへ来て、一緒に踊りましょうよ。
復活の女神クスクス
早く帰ってイースターの準備の続きをしなくては・・・!
あら?もしかして、あそこに誰か・・・倒れてる?
やっぱり!人だわ。急いで助けないと!
大丈夫?あなた、怪我してるの?それとも病気?すぐに助けるわ。
大変!ひどい怪我だわ。痛みで気を失ってるのね・・・早く治療しないと。
うっ・・・。
よかった!目が覚めたのね?私は復活の女神、クスクスよ。あなた、森の中で倒れていたの。
ひどい怪我だったから、私の家へ運んで治療したの。もうだいぶよくなっているから安心して。
そうだったんですね。ありがとうございます。
いいのよ。元気になって本当によかったわ。
ところで・・・どうしてあんな場所で倒れていたのか、聞いてもいいかしら?
実は・・・魔王軍との戦いで怪我を負って、帰る途中で力尽きてしまったんです。
あなたは騎士なのね・・・。
はい、大怪我を負いましたが、敵を倒すことができて・・・本当によかった。
戦争は恐ろしいことだわ・・・大勢の命が失われる。
私は復活の女神だけど、生命を簡単に復活させることはできないの。
それがとても歯がゆくて、つらくて・・・戦いを避けて、この森の奥に住むようになったわ。
あなたが生きていてくれて、本当に良かった。
そういえば、まだ名前を聞いていなかったわね。ああ、○○○(プレイヤーの名前が入る)っていうの?ふふ、よろしくね。
あら?こんな時間に手紙なんて・・・。一体誰からかしら?
私宛じゃない・・・宛先は、○○○(プレイヤーの名前が入る)・・・この手紙、あなた宛だわ。
まさか・・・あの、手紙をこちらへお願いします。
ええ・・・はい、どうぞ。何か急ぎの用事かしら?
『敵が再び出現した。至急、戦場へ戻られたし』だって!?そんな・・・倒したはずなのに!
まさか・・・クスクスさん、あなたが・・・?
ええ、そうよ。私が魔王軍を助けたの。
私は復活の女神・・・この世界における善悪の区別は、女神の私には関係ないのよ。
戦争は何も生み出さない。失われる多くの命は二度と戻ってくることはない。
どうか、戦いではない解決方法を見つけて。
そんな・・・。
きっと今すぐには見つからないわ。何年かけてもいい、あなたの答えをいつか聞かせて。
さぁ、体はもう十分に回復したわね。そろそろ旅立ちの準備をしないと・・・。
なんだか、外が騒がしいですわね。
ええ、今日は復活祭だから、みんな羽目をはずして大騒ぎしているの。
そうだ!お祭りを楽しんでから出発しても、遅くはないでしょう。
森の精霊たちがあなたを歓迎するわ。さぁ、いらっしゃい!
わぁっ・・・凄い!
にぎやかでしょう?目一杯楽しんでね。
あなたはまた戦場へ戻るのでしょう?戦いの中でも、楽しい記憶を決して忘れないでね。
忙しい中でも、思い出や記憶があれば耐えていける・・・厳しい冬を耐え忍び春を待つ新芽のように。
はい・・・わかりました。
ふふっ。どうぞ、これは私からの贈り物よ。
卵の形のお守り・・・?
硬い殻に覆われた中には、がんばった分だけの幸せが入っているの。
あなたの運命をきっと守ってくれる。そう力を込めたわ。
ありがとうございます・・・本当に・・・。
いいのよ。私はあなたの敵にも味方にもなれないから、せめてこれくらいはさせてちょうだい。
あなたがこれからも健やかでありますように・・・私はこれからもあなたを見守っているわ。
あっ、飾られたイースターエッグにヒビが・・・!
まぁ、可愛らしいひよこちゃんね!生まれてきてくれてありがとう・・・ようこそ世界へ。
新しい命の誕生は、いつだって私たちを勇気づけてくれる。あなたの未来も明るいものであると信じているわ。