蒼星の魔術師 白のシリウス
蒼星の魔術師白のシリウス
・・・おやおや?私のテリトリーに迷い込んて来たのは、いったいどこの誰です?
この辺りには、普通の人間が入り込めない結界を施していたのですが・・・
それをすり抜けてしまうなんて・・・。『一般人』がたまたま迷ってしまったのか・・・それとも、キミはとても強い魔力をお持ちなのでしょうか・・・?
ともあれ、キミは私のテリトリーに勝手に入って来てしまったのです・・・。これは、不法侵入ですね・・・
『不法侵入』をする悪い子には、たっぷりお仕置をしてあげないといけませんね・・・?
・・・じっくりと・・・ね・・・
さぁ、私と戦いましょう・・・!私の強さをキミに焼き付けて差し上げましょう・・・!
シリウスという星の異名をもじられ、今では、『蒼星の魔術師』という通り名を持っております・・・。以後、お見知りおきを・・・。
そうそう。そして、この子は『オニキス』。私の使い魔であり、家族なのです。久しぶりの客人に、オニキスは喜んでいるようですね・・・
オニキス、今日はとっても楽しい一日になりそうだね・・・。お前も、退屈していたもんね・・・。腕か鈍らないように思いっきり力をだしていいからね・・・ふふっ・・・
ないと思いますし、できないと思いますが、オニキスを傷つける者は必ず私が消します・・・異論は認めません・・・
さて・・・本題に入りましょう・・・。私は、世界で一番強い魔術師になるべき存在なんです・・・。
キミは、この私の結界を乗り越えて私の世界にやってきた・・・。キミも魔法を使えるでしょう・・・?
先ほども言いましたが、わたしは『世界で一番強い魔術師』になるべき存在なんです・・・。私より弱い魔法使いも魔術師もこの手で消し去る使命があるのです・・・。
さぁ、私と戦いましょう・・・!私の強さをキミに焼き付けて差し上げましょう・・・!
ライトニングデュエル!!
キミも魔法を使えるのだろう・・・?私にキミの力を見せてくてよ・・・
そこそこの魔力を持っているようですね・・・。ですが・・・、これでどうです・・・?
ワールド・エンド!!
へぇ、すごいね・・・キミ・・・。ワールド・エンドを打っても立っていられるなんて・・・!!オニキス、私は今とっても楽しくなってきたよ・・・
その魔法しかないのかい・・・?もっと強い力を私にみせてくれよ・・・
ほぅ・・・まだあるのかい・・・?ほら、待っててあげるから・・・私にその『スペリオル』を見せてみてよ・・・ふふっ
・・・!!???・・・くっ・・・やるじゃないか・・・
キミは・・・『普通の村人』ってわけではないようだね・・・。キミはいったい何者なんだい・・・?
あの世界の・・・王国軍の・・・ふーん・・・そういうことか・・・。
私は時の狭間にいるような存在・・・。キミの世界に、ついこの間行ってきたところだったんだ・・・
たぶんその時に、少しだけ私の世界とキミのいる世界に歪みができてしまったのだろう・・・その歪みとキミの魔力が反応してここに迷い込んでしまったんだね・・・
せっかくだから、キミの世界のことを少しだけ教えてよ・・・教えてくれたら、元の世界に返してあげても良いですよ・・・?
そうだね・・・キミの世界には、すごい魔術師はいるのかい・・・?キミよりももっとすごい魔術師はいる・・・?魔術師ではないですが・・・クラブか・・・。覚えておきましょう・・・。
私はいずれ、世界一の魔術師になるのですから・・・もしかしたら、統率しちゃったりするかもしれないじゃない・・・?なんで笑ってるんですか・・・?
久しぶりに・・・こんなに笑ったり、気分が高揚した気がします・・・。オニキスと一緒も十分楽しいのですが・・・こういう時間もいいものですね・・・
なかなか面白い時間を過ごせた・・・。オニキスも楽しかったんだね・・・ふふっ
・・・もうこんな時間ですか・・・。
私とキミは生きる世界・時間が違う・・・。楽しかったけど、もうしばらくしたらキミを元の世界に返してあげないといけない時間がきます・・・
名残惜しいですが、久方ぶりのパーティーもこれでお終いです!良い余興でしたよ・・・ふふっ
もし、またいつの日か、キミの世界に行った際に・・・、お会いできたらいいですね・・・。
今宵の宴、心より感謝いたします・・・。
それでは・・・またいつの日か・・・世界のどこかでお逢いしましょう・・・
もう、キミは私のこの空間からあなたの世界に還れるのです・・・。何故、まだここにいて、私について来るのですが・・・?
もうちょっと私といたいって・・・、キミは、事の重大さを理解しているのですか?はぁ・・・
まぁ、いいでしょう・・・。もしもの時は、私が私の魔術で元の世界に戻して差し上げましょう・・・。なんといっても、私は世界一の魔術師になる者ですから・・・ふふっ
双極の魔術師 黒のシリウス
・・・あぁ・・・こんなことになるなんて・・・
・・・なるべく、この姿は隠しておきたかったのですがね・・・
こんな姿・・・誰にも見せたくないと思っているのに・・・ああ・・・
私を本気にさせるとは・・・
ただの彷徨える一般人かと思っていましたが・・・
ただの『一般人』ではなかったのですね・・・
・・・そうですよ・・・だって、私の結界を越えてきたのですから・・・
私は・・・世界で一番強い魔術師になるべき者・・・
その結界を越えてくる者が、生半可な者ではないと・・・なぜ一瞬で気づかなかったのか・・・
舐めてかかれば、痛い目にあいますね・・・
ですが・・・貴様などに、この私が負けるはずかないのだ・・・
調子に乗られると、困るんですよ!!!!!!!!
喰らうが良い・・・終焉へのカウントダウン
ああ、自分の魔法ながらに・・・その美しさにゾクゾクするよ・・・
キミの、『スペリオル』は私の魔法とはまた違う美しさを持っている・・・
私ももっと清き気高き心のままに、生きてこれたなら・・・そのような美しい魔法を使えたのだろうが・・・ふふっ
ああ・・・私は今とても満足しているよ・・・オニキス・・・
魔法同士のぶつかり合いは、花火のように美しい・・・
久方ぶりだ・・・
こんなに楽しいのは・・・この姿になっても戦い合えるものがいるとは・・・
時間がくる・・・だめだと思っていても、キミともっと・・・