【白猫】ヒナぴよ! Story
開催期間: 2015/10/13 ~ 10/20 |
目次
登場人物
story1 ぴよねだり
ねえ、リンベル。
どうしたんですか、ヒナちゃん。なにかほしいものかあるんですか?
この私の<魔法のベル>で、なんでも出してあげますよっ!
うん……ヒナ、マーチングバンドがやりたいの。
えっ?
そういえば、ヒナちゃんは、以前、マーチンクバンドのメンバーだったんですよね。
うん。またみんなで……にぎやかにさえずることができたらうれしいな。
……じー。
あ、あうう……
リンベルったら、『なんでも出してあげる』なんていうからよ?
だ、大丈夫ですっ。私に任せてくださいっ!
この<魔法のベル>の力で、ヒナちゃんの願いを叶えます!
ええと……仲間を集めるのは、いろんな音が集まるイメージで……
リンベルさんの<魔法のベル>を鳴らすためのイメトレが始まったわ……!
ピヨ?
ピヨ……いろんな種類の小鳥がたくさん木にとまって、さえずってるみたいな雰囲気……!
ラァー――――――――!
<イメージを固めたリンベルが<魔法のベル>を振り、大きな音を奏でる……!>
お願いっ!仲間よ、集まってー!
「きゃああああああああああっ!?」
な、なに!?空から誰かか!?
空から落ちてきた人物は、リンベルに激突した!
きゃあっ!?
いったあ!?
キャロ!?
大丈夫ですか?
いたたた……なんなのよ、もう!ここ、どこ?なんで、あなたたちがいるの?
……ねえ、もしかして、空か飛べるの?
え?あたしは……
もしかして……鳥さん?
は?
ヒナ、キャロは、空から落ちてきたのであって、飛んでたわけじゃないのよ?
あたしだって、好きで落ちてきたんじゃないわよ!
……キャロ。マーチングバンド、やろう。
マーチングバンド……?そっか、あなた、その楽器を演奏するのね。
うん。<フルーピョ>っていうの。
ふーん。……ん?よく見ると、あなたって、チェスのポーンにシルエットが似てるわね!
ピヨ?
気に人ったわ。あたしも協力してあげる。
ほんとう?ありがとう。
ふぇえ……私の上から、降りてくれませんか……?
初級:フルーピョの調べ | |
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行こう、パパ。 |
story2 ぴよつれ
マーチングバンド……もっと、大勢、仲間がいるといいな。
わかりました。じゃあ、また、この<魔法のベル>で!
みんな!頭上注意よ!
ドォー――――――――!
<リンベルが<魔法のベル>を振り、大きな音を奏でる……!>
「「「うわああああああああっ!」」」
わあ……
俺はいったい……?思い出せん……
いったあ……ぼく、ナメクジさがしてたのにー。
ねえ、どうしておれたち、お空に放り出されたの?
むぎゅうううう……
……あ。
リンベルさんが、みんなの下敷きに!
わわっ、申し訳ありませんでした!
ねえ、あなたたち……猫さんに似てるけど、鳥さんなの?
ああ?なに言ってんだ?
ははは、面白いお嬢さんだね。あと、何年かしたらデートしようね。
ねえ、ぼくのナメクジ、どこー?
ああ、もう、話が進まないわ!アンタたちを呼んだのはね……!
……というわけなの!
フライハイト「なるほどな。マーチンクバンドか。
みんなで、演奏するの……?
わー、楽しそう!
演奏しながら行進をすれば鍛錬になるかもしれませんね。
女の引こもモテるかもしれないね!
しゃーねえな。ここも、もう、俺の縄張りだからなっ。
ああ、俺たちも手を貸そう。
ありがとう……みんな。
ぼく、カスタネットがいい一!
おれ、テルミン……!
オレは当然、ボーカルだな。<バンド>でー番モテるパートだ。
ええっと……ちゃんとまとまるんでしょうか?
みんなで、さえずれば、大丈夫。
中級:女王様の城 | |
みんな、なかよし。 | |
馬頭琴ならひけるわ!ナイトっぽいから! |
story3 ぴよ勝負
リンベル……もっと仲間、探そう。
ええ。でも、また誰か落ちてくるのはいやですし……そうだ!
お願い、私たちを、仲間になってくれる人のところに導いて!
ファー一一一一一一一一!
<リンベルが、<魔法のベル>を奏でると、空中に音符が浮き上がる……!>
おお!音符が、どこかに向かって飛んでいくわ!
音符の鳥さん、追いかけよう。
はいっ!きっと、この先に仲間が待っていますよ!
む?主人公たちか。どうしたのだ?
ヒナたちと……マーチングバンド、やってほしいの。
むう、しかしだな……
なによ、協力してくれたっていいじゃないの。
わらわとて、暇ではないのだ。それが、突然現れて、ものをたのむ態度か?
なっ……!
ふええ……ケンカはダメですよぉ……!
ケンカはしないわ。ねえ、女王さま。あたしとチェスで勝負なさい!あたしが勝ったら仲間になってもらうわよ!
チェスだと?そなた、本気でいっておるのか?
当然じゃない。あたしは無敵のチェスプレイヤーよ。それとも、負けるのが怖いの?
ふっ。このわらわに勝負を挑むとはな。いいだろう。身の程を知るがよい!
あ、あの……なんだか、おかしなことになっちゃいましたよ……!?
……チェス?
どうしましょう、キャロさんが追いつめられてます……!
女王さま、チェスの素養もあったのね。
さて、どうする。そなたの手番ぞ。
わ、わかってるわよ……!
ふえ……このままじゃ……キャロさんが勝てるようにしなきゃ!
ミ―――――――――-!
<リンベルは、<魔法のベル>を奏でる!>
ピーッ!!
なに、この音……?あっ!チェスの駒たちが!?
<チェスの駒たちは、一瞬にして、白と黒の小鳥たちえと姿を変え、飛び立った!>
ピイピイ。チチチチチ……
な、何事だ!?
ピピ……ピチチチ。チチ。ピチチチチ。
……鳥さんたち、戦いより、みんなで歌を歌いたいっていってるよ。
なんだと?
勝負無効はシャクだけど、チェスの駒だった小鳥たちがいうんだから、しかたないわね。
ああ、よかった。結果オーライみたいですね。
よくないわよ!女王さまの歌って、つまり……
……はい?
ふふ。わらわの歌声が聞きたいとは、うい小鳥たちよの。
いいだろう。さあ、とくと聞くがよい!
……インヘルミナの恐怖の歌声が、城内に響き渡る!
ぎにゃー!?
きゃああああああああ!?
上級:王様の森 | |
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ピヨ…… | |
……なんなのよあの歌はぁ! |
story4 ぴよキング
ふぇぇ……まだ、頭がくらくらします……
ピヨ……
まったく、アンタたちが女王さまに歌なんか歌わせるから……
す、すみませんー!名誉挽回ですっ!また、仲間を探しますよ!
ソー――――――――ッ!
<リンベルは、<魔法のベル>を奏でる!>
ピピピッ。
あっ、小鳥さんが飛んできました!
……ピヨ?
ピチチ、ピピ。
……この子が、マーチンクバンドに入ってくれそうな人のところに、案内してくれるって。
本当ですか?ありがとう、小鳥さん!
ピピ……チチチ……
小鳥さん、行っちゃう……追いかけよう……!
チチチ、チチチチ……
おや、平民様たちではありませんか!
……マーチングバンド、入って。
え?
突然ですみませんっ!でも、この小鳥さんが、あなたのところに案内してくれたんです。
ピチチ、チチ……
小鳥さんが、『この人ならきっと協力してくれる』って言ってる。
平民様ともなると、小鳥と会話できるようになるのですね。さすがです!
……ピヨ?
わかりました平民様!平民様のお誘いとあらば、喜んで!
余も<張り切り王>と呼ばれる身。張り切って、参加いたしましょう!
本当?ありがとう。
たのもしいですね。なにか、得意な楽器があるんですか?
いえいえ、1歳のときから<ピアノ王>と<ヴァイオリン王>に英才教育を受けた程度です。
え?それって、かなりの実力なんじゃ……?
その程度、<王様の国>ではごく普通のことです。たいしたことありませんよ。
余は、平民様が学校で練習する<トライアングル>という楽器を一度、演奏してみたいです。
トライアングルとは渋いですね……私のハンドベルと協力してハーモ二-を奏でましょう。
みんなで、がんばろうね。
ええ。張り切って行進しましょう!
絶級:即席マーチ | |
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れんしゅう、がんばる。 | |
なんという庶民的な響き! |
story5 ぴよリハ
メンバー、たくさん、集まったね。
では、リハーサルを始めましょう!
<リハーサル会場には、騒音が鳴り響く!>
ぎにゃー!耳が痛いー!
み、みなさん、バラバラすぎですーっ!
そんなこといったって、どうすればいいのよ?
がちゃがちゃがっちゃーんって、面白かった!もっとやろう、今の!
これが平民様のおっしゃる<騒音公害>というやつですね!余も体験でさてうれしいです!
はうう……どうすればいいんでしょう。
そうです!<魔法のベル>の力で合わせてもらえば簡単に……!
待って。
ヒナさん?
もっと、小鳥さんたち、呼ぶね。
<ヒナが、<フルーピョ>を吹き始めると、周囲に小鳥たちが舞い降りてくる。>
チチチ……ピチチ……
わあ……小鳥さんたちのさえずり、自然と調和して聞こえます!
ヒナは、小鳥たちの鳴き声に合わせ、<フルーピョ>を演奏し続ける……
なるほど、お手本ってわけね。
小鳥の声、きれい……!
余たちもチームワークを見せましょう!
あ……!演奏の雰囲気が、だんだん変わってきたわ。
ヒナさんの呼んでくれた小鳥さんたちのおかげですね。これで合わせられるかも……!
破滅級:さえずりハーモニー | |
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いっぱい、さえずるよ。 | |
みなさん、がんばりましょう! |
最終話 ぴよマーチ!
パパ、リンベル。いよいよ、パレード、だね。
みんなでがんばって練習しましたからね。さっと、うまくいくと思いますよ!
鳥さんたちも……―緒に、パレードしようね。
<ヒナが<フルーピョ>を吹くと、さえずりとともに、小鳥たちが飛んでくる。>
チチチチ……ピピピピ……
おお、そなたたち、探したぞ。
インヘルミナさんっ!?ど、どうして?
どうしてもこうしてもあるか。パレードにはわらわの歌声が不可欠であろう?
インヘルミナとも、いっしょに、マーチングバンドやりたい。
たしかに、そうですね。でも、お歌は、その……あ、そうだ!
インヘルミナさん!マーチンクバンドの花形は、<バトントワリング>だと思うんですっ!
<バトントワリング>とな?
インヘルミナさんはりっぱな杖を持っていますし、ぴったりだと思います!
なるほどな。たしかに、わらわがパレードの先頭をつとめるのが妥当であろう。
は、はいっ。みんな、インヘルミナさんの演技に夢中になると思いますっ。
ふむ。そこまでいうなら、期待に応えぬわけにはいくまい。
よ、よかったあ……
<こうして、マーチングバンドの行進が始まった。>
――♪
さすが、ヒナの<フルーピョ>は堂に入ってるわね。
チチチ、ピチチチチ……
あなたの音色が、大勢の人に届きますように。
ラー―――――――――!
<リンベルも、<魔法のベル>を奏でる。>
あたしの馬頭琴もなかなかでしょ?
パレード楽しいね!
うん……!
さあ、ワビサビあふれる、トライアングルの音色を聞いてくださーい!
すごくにぎやかなパレードだったわね。
うん。ヒナの願いが叶ったのは、リンベルやみんなのおかげだよ。
えへへ……そんな、照れちゃいますっ。
ヒナも、さすが本職ね。小鳥たちも、楽しそうだったわ。
ありがとう。……また、いつか、パレードをやりたいね。
はいっ!きっと、やりましょう!