アナザーエデン Story0
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さあ それでは……
今一度 時空を超えて 冒険の旅に出よう
殺された未来を 救けに行こう
時の闇の降る前に……
「まったく人間どもめ! でかい顔して偉そうに。獣人は立ち入り禁止だって!?
ふざけるな! この森だってもともとは俺達が……
なんだこの声は?」
( …… ぎゃー …… おぎゃー …… )
「人間の赤ん坊……? なんだってこんなとこに?
人間もこれくらいの頃は無邪気でかわいいのになあ。
どうした? 何がそんなに悲しい? ママとはぐれたのか?
いないいないば~。べろべろば~。」
「おぎゃーッ!! おぎゃーッ!!」
「まいったな……。」
うん……? この子の中に眠るこの力は……?
これは……!?」
「はッ! 誰か来る。こんなとこで面倒はごめんだ。
あばよおチビちゃん。いつかまた会おうぜ。」
***
( …… ぎゃー …… おぎゃー …… )
「おぎゃー おぎゃー。」
「妙な声が聞こえると思ったら泣いておったのはこの子か。
どうした? どこから来たんじゃ? この赤子はおまえの妹か?」
「……。」
「おぎゃー おぎゃー。」
「よしよし もう心配いらぬぞ。ほれほれ泣くでない。いい子じゃから ほれ。」
「おぎゃー おぎゃー。」
16年後……
……お兄ちゃん……
アルドお兄ちゃんたら!
「う、うーん……?」
お兄ちゃん! 朝だよ起きて!
アルドお兄ちゃん!
「ふぁ~あ……。ああ フイーネか……。
なんだもう朝か。おはよう。」
「もう朝かじゃないよ。お日様はとっくにペカリの樹の上だよ。
お友達のダルニスさんと待ち合わせの約束があるんじゃなかったの?」
「げッ! そうだった! まずい……。すぐに出かけなきゃ。」
「もう……。じゃあ 急いでね。
二度寝しちゃダメだからね!」
「よし! じゃあ今日も警備隊の仕事頑張るか!」
***
>あぁー! やっぱり!
アルドお兄ちゃんまた寝てる。
もー! アルドお兄ちゃんたら!
だから二度寝しちゃダメだって。
お願いだからちゃんと起きてきてよね。
>お兄ちゃんもしかして私のことからかって遊んでる?
私を本気で怒らせるとちょっと怖いんだからね。
>…………。
…………お兄ちゃん 明日からごはん抜きね。