レクト・テニスの思い出
思い出1
……本当に綺麗な風景だ。
僕なんかに撮られるなんて、もったいなさすぎるな。
ん? あれは……
あら、レクトじゃない!
やあ、キャトラ。みんなで集まってスポーツかい?
爽やかな過ごし方だね。僕には一生無理そうだ……
相変わらずのネガティプさね。元気そうで何よりだわ。
レクトさんは、写真を撮りにきたんですか?
(ハッ……変な写真を撮られたと思ったのかな?
こんなジメジメしたやつがカメラを持っていたら
ストーカーを疑われても仕方がない……)
あの……?
ごめんなさい。撮った写真はあとでぜんぶ処分するよ……
(どうしたんたろう……?)
そんなことよりレクト。アンタも一緒にやらない?
えっ!? ぼ、僕がテニスを?
そーよ。すっごく楽しいんだから♪
でも……すごく爽やかなスポーツだし……根暗な僕に似合うとはとても思えないよ。
あのねー。似合う似合わないの問題じゃないでしょ。
アンタ自身は、やりたいと思わないの?
それは……で、でも……僕がテニスをするなんておこがましいっていうか……
ホント、変わらないわねえ。
思い出2 (LV20)
ふたりともすごいな。とっても上手いんだね。
どう? 見てるだけじゃなく、やってみる気になった?
……僕には荷が重そうだ。
とても、あんな風に誰かと楽しく打ち合いができる気がしない。
あのねー。やる腕から、後ろ向きに考えすぎよ。
でも、こんなやつが相手じゃ、わさわざ時間を割いてくれた人に申し訳がたたないよ。
いーえ、アンタはぜひともやるべさね。
ど、どういうことたい?
テニスは強い精神力も必要なスポーツなの。
その気弱な性格も、テニスをやれば鍛えられるはずよ!
そうかな……?
性格を鍛えるより先に、心が折れそうだけど……
ふんとにもう! 四の五の言わずにやってみたら!?
自分を変えられるかもしれないわよ。
……実は……
なによ?
い、いや……
気になるでしょ!
リネアにもテニスに誘われててさ……
あらいいじゃない!
こっそり上手くなってリネアを驚かせてやんなさいな!
思い出3 (LV40)
素振りはいい感じになってきたじゃない!
そう、かな……?
(押し切られて、テニスを始めることになってしまったけど……
僕が<テニスプレーヤー>だなんて、なんだかおこがましいな。
でも断るのも申し訳ないし……
次は、アイリスと打ち合いしてみなさいな。
ええっ!? も、もうかい?
いきますよ!
は、はい……!
ドンマイ、ドンマイ!
(どうしよう。テニスのセンスが欠片もない僕なんかのために
せっかくアイリスさんが相手をしてくれているのに)
今度はサーブを打ってみて。
い、いきます……!
(うまくできるかな……)
えいっ!
ごめん。やっぱり僕はどんくさくてダメなやつだ。
おわびに歯ブラシの歌を歌うよ……
<レクトは……面白おかしい歌を懸命に歌った……>
更にしらけさせてしまうなんて、本当に僕は……
思い出4 (LV60)
どうやればうまく打てるんだろう……
(なにか……なにか……
ダメだ……見事に何も思いつかない)
(どうしたんだろう……?)
なに?
(僕は一体どうすれば……)
(レクトさん、すがるような目でキャトラを見てる……)
(取り柄も才能もない僕に、せっかく教えてくれてるのに
これじゃ、空気を悪くしたままで終わってしまう。
なんとか……なんとかしないと……)
へ、変身!!
なんなのっ!?
(この姿なら、身体能力は上がるから……もしかして)
『ジャアアッ!』
アンタ……こっちじゃ、力の加減ができないみたいね。
やっぱり僕にはテニスなんて無理なんだ……
思い出5 (LV80)
うまくなるためにはお手本を真似ればいいのよ。
お手本……?
そう!いるでしょ、うってつけのが目の前に!
キャトラのことかい?
なんでじゃー! こっちに決まってるでしょ!
そ、そうか……頼んでいいかな?
(なんだか、僕でもうまくなれそうな気がしてきたぞ)
ふふ、レクトさん、いい調子ね。
やればできる子なの!
はぁ……はぁ……
(彼は、息ひとつ乱してないのに……僕ときたら……)
ねえレクト。そろそろリネアに腕前を見せてもいいんじゃない?
ええ……!? そ、それは、まだ早いんじゃ……
そんなことないと思いますよ。
そうよ、きっとリネアもビックリするわ!
で、でも……
いいから、自信持って行ってきなさい!
わ、わかったよ……
思い出6 (覚醒進化) (LV100)
ど、どうしたのよ?
リネアにテニスの腕前見せてきたんじゃないの?
なにかあったんですか?
ち、違うんだ。リネアは、テニスかできる僕にすごく驚いていたよ。
よかったじゃない。
なにか、問題でも……?
それが……リネアに、ダブルスのペアを申し込まれて……
あら!
素敵ですね!
ダメだよ!!
どうしてよ?
キラキラなリネアに、こんな冴えない僕かペアだなんて……
釣り合うわけがない。
そうなんですか……?
そうだよ! 僕みたいに下手なやつが隣りにいようものなら、
リネアの足を引っ張るだけに決まってるじゃないか……
あのねえ……
アンタはまず、その後ろ向きな性格を何とかしなさい!
ご、ごめん……
直せる気はしないけど、頑張るよ。
まあでも、またここにきたってことは、
アンタもしっかりテニスにハマっちゃったのよね♪
また、一緒に練習してくれるかい……?
その他
相関図