【アナデン】フェルミナ Story
アナザーエデン・サブストーリー 「フェルミナ編」 |
幼少時、とあるギルドに拾われ影の戦闘術を教え込まれた女性。 その生活に嫌気が差して逃げ出した後、ひょんなことからミグランス王国の情報屋になる。その後、腕を買われとある特殊任務に就いたのち、見聞を広める為に世界中を旅していた。旅を終えてこの地に戻ってきたのは、ある目的のためらしいが…… |
目次
リンデの街でとある少女と出会う。
フェルミナはその少女にどこか思うところがあるようだが……。
story1 過去を映す少女
「……ちっ!お前なあこんだけかよ!
「…………。
「うん?なんだ?あの子怒られてるな……。
「まったくよぉ。これじゃあメシの量を減らすしかねぇな。次はもっと上手くやりやがれ!
「うおっと!大丈夫か?
「あ……ごめんなさい。ちょっと前を見てなくて……。
「いけませんよ気をつけなくては。転んだりしたら大変ですからね。
「キミさっきすごい怒られてたろ?だからちょっと落ち込んでたんだよな。
「う、うん……。ちゃんと仕事しろってちょっと……。
「し、仕事?その歳でか?一体どんな仕事してるんだ?
「それは……。と、とにかくもっと働かないともっと怒られちゃうの。さよなら……。
「ああお待ちなさい。忘れ物ですよ。
先ほどぶつかったはずみで髪飾りを落としていましたね。
「え……あ、ほんとうだ。ありがとうおねえさん。
「いえ。ほら後ろを向いて。付けなおしてあげますから。
髪は女の命。綺麗にしておきませんとね。
「あ、ありがとう……。
***
「……さて。アルドこれを。
「……あれ?オレの革袋?なんでフェルミナが持ってるんだ?
「……あの子の「仕事」ですよ。なかなかの手際でした。
「え!?気づかなかった……ありがとうフェルミナ。
しかし仕事ってそういうことか。なんだってあんな子供が……。
「あの年齢であの身のこなし……ただの物盗りではありませんね。もしや……
「ん……?何か心当たりがあるのか?
「……いえ少し昔のことを思い出しただけです。
ともあれあの子にとってはあまりいい生活とは言えないですね。
彼女にもう少し事情を聞いてみましょうか。まだ遠くへは行っていないはずです。
***
story2
story3