【白猫】セリナ・思い出
セリナ・エーメリー cv.浜崎奈々 全世界で人気急上昇中のブリっこアイドル。 理想と現実の狭間で悩んでいる。 | ||
2014/11/12 |
メインストーリー
思い出1
みんな、お待たせー!
私が国民的人気アイドル……セリナちゃんでーす!
<明るく華やかな声がキンキンと島全体に響き渡る。>
うるっさいなぁ! この声はセリナねッ!?
キャトラは今日もかわいいね~!
猫さんと一緒にいる私はもっとかわいいけど!
今、すごいことをサラッと……
ちょ、ちょっと、何するのよ~!?
<セリナはキャトラを抱き寄せると主人公にウィンクする。>
ちょっとちょっと! 主人公ばっかり見すぎぃ!
あ、動いちゃダメ! 今、私のベストラブリー角度なの!
……べ、べすとらぶりー……!?
大きな声だしてどうしたの?
アイリス! た、助けて~ッ!
……ッ!! ……ア、アイリス……!!
<セリナの頬がみるみる赤く染まっていく。>
キャトラったら……仲間に対して失礼でしょ?
…………(やっぱり、かわいい)
ごめんなさい、キャトラに悪気はないの。
ほふぇ……はっ!
だ、ダメよセリナ、騙されちゃ! かわいいは敵なんだから!
……え?
ううっ……私より、かわいい子なんて~っ!
ど、どうして怒ってるのよぉ~!?
覚えてなさいよ~!
あっ……! 行っちゃった……
何、あれ……
思い出2
キャトラ、おっはよー! セリナちゃんだよ~!
<穏やかな空の下、今日もセリナの声が島全体に響き渡る。>
だから、うるさいってばぁ! どうしてそんなに響くのぉ!?
み、耳が痛いよぉ……
君の声が耳から離れない、ってよく言われるんだよね~!
かわいいって罪だね、えへへ~。
絶対違う!
うーん、もしかして……マイク、知らない?
マイク?
音を遠くまで届ける機械のこと! 私の故郷はルーンの力で機械技術が発達しているの。
それでマイクが発明されて――
それだけじゃないの、映像を遠くに届ける機械も普及してるんだよ!
そういうのを使って、歌や踊りでファンを笑顔にする……それがアイドルなのっ!
へ、へぇ~!
(いちいちキメ顔なのは触れないでおこう……)
うちの故郷はアイドルや歌手が多くて……生き残るだけでも大変なんだから~!
アイドルって大変なのね……。そもそも、どうしてアイドルになったの?
そ、それは……っ
<セリナの頬が、ポッと桃色に染まる。>
そ、それはアイツが……
アイツって誰のこと?
ッ!?
楽しそうな声が聞こえて……私も仲間に入れて?
もちろん!
ダメ、ダメったらダメ~!
え、えっと……?
な、なんでアイリスはダメなのぉ!?
アイリスはかわいすぎるもん!
私が目立たなくなるからダメっ!
ご、ごめんなさい……。
違うよアイリス! セリナは褒めてるのよね~?
<セリナの頬が、ポッと真っ赤に染まる。>
ち、違うもん……ッ!
アイツにも、アイリスにも、憧れてるわけじゃないから~ッ!
行っちゃった……。
思い出3
~♪
あれ? 今日は鼻歌…………ッ!?!?
あ、キャトラ~! いいところに!
新曲の練習をしていたところなの!
まだ発表前の曲だけど……特別に披露してあげちゃう!
<セリナはマイクを構え、すぅ、っと大きく息を吸い込んだ。>
ストーップ!!
……ちょ、ちょっと待って、セリナは歌手でもあるのよね……?
うん、そうだよ~! なかなか上手でしょ?
まさか……セリナって、お……おん……
セリナの新曲、私にも聞かせて?
…………ッ!?
アイリス!
――♪
主人公まで……! まずいわ……、
2人がセリナの歌を聞いたら、セリナを傷つけちゃうかも……!
ふ、二人とも、セリナは今、喉の調子が悪いみたいで……!
そ、そんなことないよ! 絶好調だもん!
ちょっとぉぉ!? しかもアイリスがいて緊張してる!
ダメだわ、余計下手に……!
キャトラ、さっきから何ぶつぶつ言ってるの?
いや、そのぉ~……
……セリナ、歌いますっ!
あああっ! もうダメっ、セリナ、ごめん……っ!
<ぎゅ、と目をつむるキャトラの耳に、きれいな高音が響く。>
……あれ?
うわぁ……上手!
え、えへへ……!
って、べ、別にアイリスに言われても嬉しくないもん!
ふふっ、照れなくてもいいのに。
て、照れてないもんッ! 笑うなーっ!
……な、なんだったの……?
思い出4
……1、2、3、ここでターン……
あれ……? セリナー、何してるの?
新曲のフリの練習してるんだけど、うまくいかなくて……
フリ? ……もしかして、この間歌ってくれたやつの?
そうそう! う~ん、おかしいなぁ……。
アイドルのことはわからないけど、アタシでよければ見てあげるわよ?
本当!? ありがとう!
<セリナは新曲を口ずさみながら、くるっとターンし、ウィンクする。>
(こ、これは……)
音程が、ズレてる……?
どうだった? ……って、ア、アイリスッ!?
……ああっ、わかった! ちょっとセリナ、もう一回やって!
……も、もう一回ぃ!? ……うぅ、緊張する……!
<再び同じフレーズを披露すると、アイリスとキャトラの表情が変わる。>
す、すごい……! 別人みたい……。
やっぱり、思った通り……緊張するとうまくなるんだわ!
ええっ、そ、そうなの!?
……あ、言われてみれば確かに、緊張してる時の方が''成功することが多かったかも!
えっへん! 私の推理力もなかなかね~♪
でも、どうして緊張するとうまくなるのかした……?
……たぶん、見栄張ってるのかも。アイリスとか……アイツの前だと。
アイツって……前に言ってた人?
……そう、幼なじみに、ロック歌手がいるんだけどね。アイツのパフォーマンスすごいの。
自然と胸が熱くなるっていうか……
私もあんな風になりたくて、それでアイドルになったの。
へぇ~! 素敵な幼なじみがいるのね。
……うん。だから大っ嫌い。
セリナ……?
だってずるいもん! 私がほしいもの、全部持ってる……
……あれが『才能』なのかな。私だって、頑張ってるのに……。
あんなにキラキラされたら、私みたいな小さな星は霞んじゃう。……ずるいよ。
アイリスも……アイツも。
セリナ……。
<セリナはハッとして、笑顔で向き直る。>
だ、だから私はこれから!
本当は歌もダンスも苦手だけど……その分、もっともっと頑張らないと!
それで、さっきダンスの練習してたんだ……。
セリナって、意外と努力家なのね~。
えっへん! ……って、意外は余計よ~っ!
思い出5
ここはターン、ここで……違うちがぁ~うっ!
<はぁ、と肩で息をするセリナの頬を汗がつたい落ちる。>
セ、セリナってばどうしちゃったの?
ヒステリックになっちゃって……
……どうしよう……
セリナ、少し休憩したら? もうずっと踊りっぱなし……
放っといてっ!
ッ!?
ちょ、ちょっと、どうしたの?
あ……、ご、ごめんなさい……! 私、私……!
私は気にしてないから大丈夫。だから落ち着いて?
アイリス……
セリナってば、最近頑張りすぎ~! 何かあったの~?
最近、ライブがあって……
そのライブが成功すれば、もっと大きい仕事がもらえるかもしれなくて……
それ、ビッグチャンスじゃない!
それであんなに練習してたのね。
でも、全然ダメなの……フリも全然覚えられなくて……
歌も、声がひっくりかえっちゃうし、こんなんじゃ……!
そもそも歌もダンスも苦手な私が、アイドルになるなんて、無理なのかな……
私じゃ……大きい星にはなれないの……?
思い出6 (友情覚醒)
ひゃあっ!? なに、この光……ルーンの力?!
――え? これは……主人公の思いなの……?
すごく温かい気持ち……。えへへ、なんだかホッとする……
セリナ、私の前で歌ってみて?
……え?
ほら、さっき練習してたとこ! フリ付きでやってみて~!
……う、うん……。
セリナは静かに目を閉じた。
そして、そっとメロディーを奏で始める――
甘く透き通った歌声が、
切なくも優しく、澄み渡る空に溶けていく。
その歌に合わせて羽ばたくように、
小女は、ふわりと舞い踊る……
――最後にくるり、とターンし、
ウィンクでポーズを決めると、
主人公たちは自然とセリナに拍手を送っていた。
……で、できた……!
すごい……
なんだか、元気が出てくる……
ほ、本当?
嘘なんかつかないわよ~! なんだか応援されてる感じがする!
私もそう。頑張れって想いが伝わってくるの。
私はセリナがうらやましいな。
だって……私が歌っても、こんなに温かい気持ちにはできないもの。
セリナは今の自分が物足りないかもしれない。
でも……私は今のセリナが大好きよ?
アイリス……ありがとう……!
私、焦って、自分が見えなくなってた……
私だけの魅力を伝えられるように、もっともっとがんばる!
アイリスにもアイツにも、ぜったい負けないんだから!
そうそう! 努力は必ず報われるんだから!
セリナが努力していること私たちがよくわかってるからね。
も~っと人気アイドルになってもらわないと!
楽しみにしてるんだから!
……みんなぁ~! ふええ~ん!
……私、頑張る!絶対に成功させるから~! ぐずん。
泣かないの~!
アイドルは顔が命なのに、ひどいことになってるわよ?
へへ、私は泣いてもかわいいもん!
みんな~!
セリナちゃんの今後の活躍をお楽しみにね☆
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