【白猫】ファントム・スイーパー Story
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開催日:2014/11/07 |
目次
主な登場人物
story1 <混沌>との戦い
混沌}は、魂を喰らう実態なき存在……普通の攻撃では倒せないわ。
だから、混沌との戦いは、私に任せて。あなたたちには、それ以外の魔物と戦ってもらいたいの。
&ref(50x50/1500215043.jpg,20){主人公}――。
なんだか不思議な感じね。誰かといっしょに戦うのって──
あまりいっしょに戦うことってなかったの。
混沌に対処できる武装の数が限られているから、自然と退魔士も少数精鋭になってしまうの。
主人公、アイリス! 背中は任せたわ!
(初級 クリア後)
story2 初級:凛然たる少女
奥に進んでいくと、次第に濃い霧が立ち込めてきた……
気をつけて。どんな攻撃を仕かけてくるか、わからないから……
あんまり想像つかないんだけど……
実体を持たずさまよっていること、生き物の魂を喰らうことで存在を保つということは、どの混沌も共通しているけど……
生き物を襲って魂を奪う手段自体は混沌個々に異なっているのよ。
この霧が出たら最後、獲物となった人は混沌に喰われ、帰らぬ人となる……ということなのかもね。
メアの言葉に応じたように、ルーンチェーンソーが重々しい音を立てて刀身を回転させる。
その刀身からは、苛烈と言っていいほどに鮮烈な輝きが発されている……
どんな混沌であろうと、必ず断絶してみせるわ……我が一族の誇りに懸けて、ね!
上級 クリア後
絶級:死神を名乗るる男
story3 上級:真に断ち切るべきものは
感覚を研ぎ澄ませて、あるべからざる歪んだ存在の気配を感じ取ることができれば……
そんな気がする~みたいなテキトーな話じゃないでしょーね!
だけで、実際そんな力なんてアンタにはないんじゃないの?
アンタ、生きてて恥ずかしくない~?
瞬間──メアは、どう猛にうなる
ルーンチェーンソーで何もない虚空を横薙ぎに払った!}
おどろおどろしい悲鳴を上げて、キャトラが揺らめく影となり、消滅していく……
同時に、あたりに立ち込めていた霧が、さあっと一気に晴れて──
涙目のキャトラが足元に駆け寄ってきた。
いきなりいなくなっちゃうんだからぁ!
メアは、やわらかく微笑んで、キャトラの頭を穏やかになでた。
だから、すぐに気づけたの……
絶級 開始時
story4 絶級:死神を名乗る男
倒しても倒しても、混沌は現れ続けてしまうから……
気を引き締めていきましょう。
あ、メアさん。実は、この間、ヘレナさんにおいしいパフェの作り方を教わったんです。
終わったら、島で食べませんか?
ふと、奥に視線をやるアイリス──進行方向に、1人の青年が立っている。
大鎌を持った青年──アナザーは、不機嫌そうに眉をひそめた。
おまえたちの用件が何かは知らんがせいぜい互いの邪魔をしないようにしたいものだな。
肩をすくめ、アナザーは歩き去っていってしまう。
魂を集める死神とかなんとか言ってるけどさ~。
そういうのにあこがれてるだけの人かもしれないし。
わずかに考え込むそぶりを見せ──メアは、すぐにかぶりを振った。
さっきの人が混沌に襲われてしまってもいけないから……
破滅級 クリア後
最終話 破滅級:ふたりの狩人
メアは目を閉じて精神を集中し──やがて、ふるふると首を横に振った。
ごめんなさい。情報が間違っていたのかしらね。
無駄骨ってワケでもないかしらね。じゃ、帰りましょっか。
私は念のため、ちょっと残って気配の残り香を探っておくわ。
危険はないと思うから、みんなは先に戻っていてくれる?
主人公たちがその場を後にしてから……
メアが静かに声を上げると──
ぬらり、と、アナザーが暗がりから姿を現した。
そして、あなたからは<混沌>とも人間ともつかない気配を感じる……
あなた──何ものなの……?
混沌は魂をため込んでいるからな。狩るには都合がいい……
その物騒な武器で、俺を退治してみるか?
からかうようなアナザーの瞳を、メアは、ひたと真剣に見つめる。
風が吹き、互いのコートをなびかせて──
やがてメアは、ゆるやかに目を閉じた。
ここの混沌……やっぱり、かなり強力な存在だったみたいね。残り香でわかる……
急いで倒したんでしょう? ソウルが乱れているわよ。
不調を見抜かれ、わずかに動揺するアナザーに、メアはやわらかく微笑んだ。
だから、あなたと戦うつもりはないわ。
せいぜい、それが命取りにならんよう気をつけるんだな。
鼻を鳴らし、アナザーはどこへもなく去っていく。
それを見送って──メアは、あ、と、わずかに目を見開いた。
ふふ──早く帰ろうっと……♪
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