白猫10周年に向けたメインストーリーの伏線まとめ
- 白猫10周年に向けて、メインストーリーの伏線まとめを作成しました
- キャラ称号(二つ名)の一覧を作成しました
白猫プロジェクトが10周年に向けてメインストーリーを動かしていくみたいなので、メインストーリーに関する伏線をコラムとして作成しました(9.5周年前までの内容です)。
目次
「零」の正体
「零」とは、白の王国の大崩壊に巻き込まれたファイオスの前に現れた世界のことです。
ファイオスは、零の世界に通じる<門>を閉じる寸前にくぐり、そこで<混合>と<分離>の力を手に入れました。
ファイオスの他にもカイルや闇の王が零の力を手にしており、ストーリーの中でも最重要に位置する要素であるにも関わらず、零に関しての描写は少なく、判明していることがあまり無いのが現状です。ここでは零に関して判明している情報をまとめます。
時間と座標が意味をなさない世界
零の世界は元の世界の時間と空間から隔絶された世界であり、ファイオスは零から出ることも死ぬこともできませんでした。そのため、彼の体感で数千年にも及ぶ長い時間をかけて、アイリスに対する憎悪を熟成させていきました。
ファイオスが道化のエピタフとなり、アイリスへの復讐を決めた原因はここにあります。
「世界の理を無視する力」を与える場所
ファイオスは零の世界で憎しみを増幅させている途中で、ある力を手に入れました。それは、あらゆる物を混ぜ合わせ、または分ける<混合>と<分離>の力です。ファイオス(エピタフ)いわく、その力は「元の世界には無い力」「その力が意味の成さない場だからこそ存在を許されていたカ」であるとしています。
その力は物質のみならず生命までも一瞬にして混ぜ合わせて新たな存在を生み出す、まさに「ルールを無視した力」であり、エピタフが世界の脅威となっている理由でもあります。
また、闇の王子は闇の王に攻め込まれたアイリスを助けに行く際に、零と思われる場所に存在する何者かに力を授けられる描写があります。
そして、元から零の力を所有していたカイルが、通常の力では倒すことができないはずのバールを討つ場面があります。
このように、零の世界はルールを無視する力が存在する場所であることが考えられます。
かつて「神獣エヌマ」が存在していた場所
6周年の話のプロローグである「Gravity Horizon」にて、零の世界から脱出した後のファイオス(フィエゴ)は、大崩壊後の世界を再び興そうとしていた神獣エヌマを『「あの場」に住まう者』と呼び、<混合>と<分離>の力を『「あの場」で得た力』と呼んでいます。
以上から、「あの場=エヌマが元々いた世界=零の世界」であることが推測できます。
ゼロクロニクルでは零の世界を何も存在しない暗黒の世界のように描写されていましたが、Gravity Horizonの話から、零の世界には少なくともエヌマのような高次元の生命が存在する場所であることが伺えます。
カイルの正体
ストーリーの最序盤、グレイルジャガーごときにビビっていたことで長い間馬鹿にされてきたカイルですが、第14章 虚空の幽園にて、一時的に闇の王の支配から離れたカイルが作中最強格であるバールを倒したことでその格が突如として最上位になりました。
バールを倒すことができた理由はカイルが零の力を有していたからです。しかし、カイルは自身が特別な存在であるという自覚が無く、零の力についても何も知らない様子でした。
カイルが普通の人間では無いことを裏付ける描写は他にも存在します。
闇の王の器
カイルは元々スキエンティアの学生であり、卒業後に「約束の地」を求めてアストラ島へと冒険に行きました。
そこで主人公やアイリスと出会い、遺跡でドラゴンの闇に飲まれ闇の王の器となるのですが、これはエピタフがエクスとしてカイルに近付き、友人を装って唆したことが原因であることが第08章 学術都市スキエンティアで判明しました。
エピタフがなぜ器としてカイルを選び利用したのかに関しては未だに謎が残ります。
記憶の欠落
カイルにはスキエンティアに着く前の記憶が存在しません。最初の記憶は約5年前にエクス(エピタフ)と出会ったことであり、エピタフによって以前の重要な記憶を抹消された可能性があります。
「四者会談」の意味
第11章 焦熱の監獄タルタロスにて、エピタフは闇の王、光の王、バールの3人が話す様子を「四者会談」と表現し、それを聞いたヴァルアスは疑問に思いました。
「4人目」が誰を指すのかに関して、その場面を見ているプレイヤー自身であるという考察もありましたが、話の終盤で闇の王が自身の器の異質さに疑念を感じている場面があり、闇の王の依代としてその場にいたカイルであることが予想できます。
このことから、やはりエピタフはカイルを特別な存在であると理解して利用していたことがわかります。
エヌマの回想のシルエット
Gravity Horizonにて、零の世界の住人と思われるエヌマの回想でカイルと例のあの猫と思わしきシルエットが登場します。
エヌマはその2人を「世界の介入者」のように表現しています。
よって、カイルはエヌマと同じく零の世界の住人であり、主人公たちの世界に介入に来た存在であると考えることができます。
ちなみに、フィエゴはエヌマに対し「他人の庭で神を気取る気分はどうだった?」と語りかけており、エヌマは本来主人公たちの世界に介入する役割ではなかったことも伺えます。
キャトラの正体
キャトラの正体についてはカイルと同じく謎が多く、このストーリーの最大の謎であるとも言えます。
しかし、少ない描写からもその正体は大まかに検討がつきます。
ここでは2つの説について解説します。
零の世界からやってきた「世界の介入者」説
カイルの項の画像にある通り、エヌマの回想にはキャトラと思わしきシルエットがあり、キャトラも主人公の世界に介入にやって来た存在であることが考えられます。ただし、シルエットはシルエットなので実はキャトラとよく似た別の何かである可能性は否定できません。
しかし、キャトラが理の外側の存在であると考えられる理由はいくつかあります。
・ゼロクロニクルにて「闇の王子に零の力を与えた存在」の声がキャトラに似ている。
・フムニールがキャトラを認識しようとするも、知ることができなかった(コジローは「この世界の視点からは見えない」からだと解釈する)。
・第11章にて、闇の力の源である闇の王に闇の王子である主人公は勝てないのではないかという話の中で、主人公が闇の力以外の対抗策(恐らく光の力)を持っていることを知っている様子だった。
先代の「光の王」説
「先代の光の王」がかつて存在していたことは判明していますが、作中では登場せず、その名前はアイリスとシーマの会話くらいでしか出てきません。
光の王のルールとして、「光の王を退位すると、先代に関する情報は人々の記憶から消滅する」というものがあります。4周年の話であるWORLD END でも、アイリスがエレノアに光の王の力を渡す際、エレノアからアイリスに関する記憶が消えていく描写があります。
キャトラがもし「先代の光の王」ならば、誰もその事実を認識していないことにも納得が行きます。
さらに、キャトラが光の王であったと考えられる理由はいくつかあります。
- 光の王の覚醒の鍵である「やさしき闇の詩」を知っていた。
- アイリスとは昔から仲が良かった(主人公とも昔から面識がある)と言い、アイリスも遥か昔に出会っていたという記憶は残っているが、どのような関係だったかという具体的な記憶はアイリス達から失われている。
- 7周年の光と闇が紡ぐ未来にて、光の王の記憶に関する話で意味深なカットが入る。
以上の2つの説を考察すると、どちらかが正解というよりも、どちらも正しく、零の世界の住人であり光の王でもあったという可能性の方が高いように思います。
「理想が見えてしまった者には命を燃やす義務がある」という言葉の意味
白猫プロジェクトのストーリーでは、全く関連の無いように思える複数の人物から同じような言葉が発せられています。それが「理想が見えてしまった者には命を燃やす義務がある」という言葉です。
最初の発言は闇の王子の思い出に登場するスキアーズです。
いいかげんに観念しろ! 理想が見えてしまった者には────実現させるために! 命を燃やす義務があるっ!
次に、6周年の話に登場するフィエゴとサニオです。
人は過ちを犯す。だが、それ故に成長する。次はより良きー歩を。その積み重ねが、歴史を築く。用意された道の上を歩んでゆくだけでは、多くのものを見落とすだろう。道幅に収まらぬ者を振り落とすしかなくなるだろう。それは本当に正しいのか?夢物語に聞こえるかもしれない。それでも、気づいた者は、動かなければならない。──命を燃やさねばならない。理想の実現のために。
文字が生まれるよりも昔……僕は手がかりをかき集め、書物に残ることのなかった歴史があったことを知った。それを知って──僕は、理想を見つけてしまった。見つけた以上、命を熾やす義務がある。実現のためにね。
その次に、バールが思い出にて発言します。
……仕方あるまい……気づいてしまった者には……それを実現するために……──命を燃やす義務があるからなぁ──!?
そして、最後に発言したのは7周年の話の時の主人公ですが、これはスキアーズの受け売りなので特におかしいということは無いでしょう。
以上のように、この言葉は特定の人々の魂に刻まれた重要な言葉であることが感じられます。この言葉を世界で最初に発言したのがスキアーズならば、彼は何者なのでしょうか。そして、無関係のように見える他の人物がこの言葉を知っていたのは何故なのでしょうか。
単なる「ライターが好きだっただけの言葉」の可能性もありますが、特別なキャラクターに言わせているだけあり、何らかの回収をストーリー上でして欲しいところではあります。
主人公の正体と「提案者」の意味
主人公には闇側の人間であるにも関わらず光の力が備わっているという設定が闇の王子の思い出で判明しています。
このことから、主人公は闇の王の後継者として選ばれる前から特別な存在であった可能性があります。この設定は今後のストーリーの鍵となるのではないでしょうか。
そして、イナンナが主人公のことを「提案者」と呼ぶ場面が何度かあります。この言葉の意味は未だに判明していませんが、これは主人公が闇の王以外の特別な役割を抱えていると推察することができます。
最後に
以上が今存在する伏線のざっくりとしたまとめです。
本当はバロンやイナンナ等の、役割をそれぞれ持つ人物についても書きたかったのですが、該当するキャラクターが多いため別の機会に書くとします。
10周年で全ての伏線が回収されるとは思いませんが、エピタフとの決着を描くということで、エピタフの企みと関わりの深いカイルに関しては何かしら回収をして欲しいと願っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!