【ストーリー】EPISODE 4-20 頭が高い!!

| - 頭が高い!! 絶叫ナイト! |
登場人物
女性B、男性A、リリア、セベク、シルバー、マレウス
テキスト全文
── オンボロ寮‐談話室 ──
女性B:「ジャック・オ・ランタンが置いてある。廃墟もハロウィーン風に飾り付けしてるんだ!」
男性A:「いーねー! 映えるわ〜。いっぱい写真撮っちゃおう。」
パシャ
パシャ!
くすくすくす……
女性B:「え? 今なにか言った?」
男性A:「なにも言ってないけど。」
くすくすくす……
男性A:「……笑い声?どっから聞こえてくるんだ?」
女性B:「お化け屋敷あるあるじゃん? マジカメにアップされてたゴーストが近くにいるんじゃない?」
男性A:「暗くて見つけらんねーわ。あ、写真撮ったら写ったりして!」
パシャ!
男性A・女性B:「え!!??」
男性A:「い、今……なにか見えなかったか……?」
女性B:「見えた!でももうどこにもいない。」
女性B:「さっきの写真もブレててなにが写ってるかよくわかんないし。」
リリア:「たーたーりーじゃぁーーー…………」
男性A:「ひっ!? 耳に風が!」
リリア:「たぁーーたぁーーりぃーーじゃぁーーー!」
女性B:「あちこちから声が聞こえてくる!?」
リリア:「人間どもよ。お主らは我があるじの逆鱗に触れた……」
男性A:「あ、あるじ?」
女性B:「どういうこと?マジカメに写ってた白いゴーストじゃないの?」
リリア:「くははは! わしらをあのように気の良いゴーストと同じと考えておるのか? 笑わせるでない!」
リリア:「我らはもっと恐ろしく、もっと残忍な存在じゃ。」
リリア:「安寧を求めてはるか東より至りこの地に眠りしもの……。」
リリア:「オンボロ寮を住処と決めこの地を守りしもの……。」
ゴロゴロゴロ……
女性B:「あれ?急に天気が悪くなってきた……。」
ピシャーン!!
男性A・女性B:「うわあっっ!!!!」
女性B:「……外に雷が落ちたみたい。びっくりしたあ〜。」
男性A:「あ…………」
男性A:「あ、ああ…………!」
女性B:「ん? どうしたの?雷ぐらいでそんなに驚いちゃって……。」
男性A:「ち、ちちち、違うんだ!い、今…………今、外に………!」
男性A:「窓からはみ出すぐらい、大きな目玉が!」
女性B:「えっ!?」
女性B:「……どこにもいないけど?」
男性A:「確かに見たんだって!稲妻の中に光る、ギラギラの目を!」
リリア:「くふふ……あれぞ我があるじの姿。」
リリア:「何百という同胞を束ねる、王の中の王。何千という時を生きた、巨大な巨大な……」
リリア:「龍じゃあーーー!!!」
カッ!
男性A:「うわあーー! また雷が!!」
女性B:「な、なんか様子がおかしくない……?もしかして本当に龍のたたり?」
男性A:「気味悪ぃわ!早く出ようぜ!」
バタバタバタバタ
男性A:「はあっ……はあっ……暗くて前がよく見えない!」
リリア:「ウウゥゥーーー……待てぇーー……待つのじゃぁー……」
男性A:「お、追いかけてきてる!」
女性B:「早く玄関に向かおう!!」
女性B:「よかった!入ってきた時のまま、扉は開いてる……。」
ガチャン!
男性A・女性B:「え!?」
男性A:「と、扉が閉まった!動かない!!」
ガチャガチャ
女性B:「押しても引いてもびくともしないんだけど!」
リリア:「どこへ行った……絶対に逃さぬぞぉー……」
女性B:「ひいっ、声が近付いてくる!」
女性B:「開けて! ここから出して!!」
男性A:「なんで扉が開かねーんだよ!」
セベク:「いいか。シルバー……」
セベク:「マレウス様とリリア様に託されし、この門!絶対に開けるわけにはいかない!!」
セベク:「たとえこの両足が折れようとも死守してみせる!!!」
シルバー:「心配はいらない。中にいる彼らとは鍛え方が違う。」
シルバー:「俺たちなら、この程度片手でも抑えられるだろう。」
セベク:「たとえの話だ、たとえの!」
男性A:「ぎやぁーーー!!!首になんか触った!!」
女性B:「足を撫でられた! これも龍のしわざ!?どこにいるの!?」
リリア:「くふふ……まだじゃ!まだまだ、こんなものではないぞ!」
リリア:「がおー!」
男性A・女性B:「きゃーーーー!!!」
ドタンバタン!
シルバー:「親父殿……とても楽しんでいるようだ。」
セベク:「リリア様は毎年、とても張り切ってハロウィーンに挑まれるからな……。」
セベク:「あの恐ろしいゴーストの仮装の数々……僕は今でも時々夢に見るぐらいだ。」
セベク:「僕たちを全力で驚かし続けて十数年。」
セベク:「種類も技術も一般人とは次元が違う!」
シルバー:「今頃マジカメモンスターはオンボロ寮の中で凄まじい恐怖を味わっているだろう。」
シルバー:「しかし玄関はもちろん、裏口もベランダも全て俺たちディアソムニア生が塞いでいる。」
シルバー:「パニックになった者たちが外に出ることができるのは、唯一……」
男性A:「あっ!あそこの窓が開いてるぜ!」
女性B:「窓から脱出しよう!」
バタバタバタバタ
女性B:「はあっ、はあっ……ひどい目にあった。」
男性A:「でも外に出たからもう安心っしょ。ここまできたらもう追ってこないはず……」
ピシャアアアン!
ゴロゴロゴロ!
男性A・女性B:「ぎゃああーーーーーー!!!!!」
男性A:「ひっ…………ひいい………………」
男性A:「め……目の前に……雷が落ちた………!」
女性B:「こ、腰が抜けて立てない……」
???:「グルルル……」
男性A:「な、なんだ。地面が揺れてる!」
???:「グウウウオオオオオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーー!!」
女性B:「うわーーっ!!どうしよう、一瞬で炎に囲まれちゃった……!」
マレウス:「……騒々しいぞ、人間ども。」
マレウス:「いや、忠告を守らず他人の土地に踏み込むお前たちなど、人間と呼ぶのも惜しい……砂粒だ。」
マレウス:「砂粒の分際で……頭が高い!!」
ピシャーン!
男性A・女性B:「きゃーーーーーっ!!」
マレウス:「長い間封じ込められていたから腹が減ったな……」
マレウス:「さて、今日の晩餐は炙り焼きがいいかそれとも蒸し焼きにしようか……」
ドスン……
ドスン……
男性A:「なにかの足音が近付いてくる……!」
マレウス:「無礼で身のほどを弁えないこの愚か者どもめ……」
男性A・女性B:「も、もしかして……雷を落としたり、炎を吐いたりしたのは……」
マレウス:「僕を怒らせるとどうなるか、思い知らせてやろう!!」
男性A・女性B:「うわーーーー!!!龍のたたりだ〜〜〜!!!!!」
マレウス:「ガオォォーーーー」
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