【ストーリー】EPISODE 1 ふざけたスポーツ大会

| EPISODE ◆ 1 ふざけたスポーツ大会 ハッピービーンズデー |
登場人物
フロイド、ジャミル、トレイン、バルガス、クロウリー、クルーウェル
テキスト全文
── 学園裏の森 ──
フロイド:「あはっ。オレねぇ……」
フロイド:「竪琴奪還なんてハナから興味ねえし、どっちの陣営が勝とうが、負けようが、どーでもいいんだ。」
フロイド:「だからさぁ、ルールなんか忘れて、遊ぼうよ。」
フロイド:「ぐちゃぐちゃになるまで!」
ジャミル:「クッ……これじゃ、どっちが怪物だかわかりゃしない!」
フロイド:「オラ、逃げ回れよ怪物くん! ギャハハハッ!」
── 学園長室 ──
トレイン:「バルガス先生。明日のハッピービーンズデーの組分け表です。」
トレイン:「私が担当するクラスの分をお渡しします。」
パサッ
バルガス:「トレイン先生、ありがとうございます。」
バルガス:「むむっ!なかなか面白い対戦カードですな。」
クロウリー:「どれどれ。」
クロウリー:「……ほう、この子たちが別チームになりましたか!」
バルガス:「これまでに提出された分のチーム表では農民チームがやや優勢かと思っていたが……」
バルガス:「これはわからなくなってきたぞ!」
クロウリー:「いやー、どちらのチームが勝つんでしょう。予想できなくて楽しみですねえ!」
トレイン:「はあ……。」
トレイン:「歴史に基づく伝統行事をふざけたスポーツ大会にしてしまうなんて……名門校が聞いて呆れる。」
トレイン:「さらに教師までもが浮かれた様子とは。実に嘆かわしい。」
クロウリー:「ゴ、ゴホン!」
クロウリー:「いや、私たちは全然浮かれてなんていませんよ? ねえバルガス先生。」
バルガス:「そ、そうですとも。全力で競い合うことで、筋肉の発達が期待できるという話で……。」
クルーウェル:「トレイン先生はファッションだけでなく、頭の中も実にトラディショナルでいらっしゃる。」
トレイン:「なに?」
クルーウェル:「古い慣習にメスを入れ、時代にふさわしいスタイルへとアップデートし続ける……。」
クルーウェル:「それこそが、これからの時代に必要なマインドでしょう?」
トレイン:「フン。なにがアップデートだ。」
トレイン:「そもそも、我が校のハッピービーンズデーがこんな野蛮な行事に変わってしまったのは、」
トレイン:「貴方がナイトレイブンに在校していた頃だったと記憶しているぞ。クルーウェル先生。」
クロウリー:「ああ、そういえば。」
クロウリー:「ハッピービーンズデーが我が校独自の試合形式になったのって、15年くらい前でしたっけ?」
クルーウェル:「あの時代に比べれば、試合中魔法禁止なぶんかなりお行儀が良くなったと思いますがね。」
バルガス:「クルーウェル先生の言う通り!筋肉を育成する過程で怪我をするのは、本末転倒。」
バルガス:「ヤンチャ揃いの我が校なら、なおさら魔法禁止のルールは必要だ。はっはっは!」
トレイン:「はぁ……少しも笑えんな。」
クルーウェル:「そうだ。俺はホコリをかぶった昔話をするために来たわけじゃありません。」
クルーウェル:「バルガス先生。1−Aの組分け表です。」
パサッ
バルガス:「ありがとうございます。」
バルガス:「……ふぅむ、なるほど!」
クロウリー:「これは……。例年にも増して、今年は一波乱も二波乱もありそうですねぇ。」
バルガス:「はっはっは!」
バルガス:「それでこそ我らがナイトレイブンカレッジ、ともいえるでしょう。明日が楽しみだ!」
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