【ストーリー】EPISODE 2 ナイスな心がけ!

| EPISODE ◆ 2 ナイスな心がけ! ハッピービーンズデー |
登場人物
リドル、ケイト、トレイ、エース、デュース
テキスト全文
── ハーツラビュル寮‐談話室 ──
リドル:「ハートの女王の法律・第529条。」
リドル:「『満月の夜にステーキを食べたなら、猫がバイオリンを奏でねばならない。』」
リドル:「……ふぅ、ハーツラビュルに猫の獣人属が所属していて良かった。」
リドル:「危うく法律違反をしてしまうところだったよ。」
ケイト:「うぅ~ん。「奏でた」っていうより、ギコギコ音を鳴らしてただけな気もするけど……。」
トレイ:「ま、まあ……曲目や技量については記載がなかったから、あれで問題ないだろう。」
エース:「ステーキといえば、今日の夕食はやけに豪勢なメニューが並んでたよなあ。」
エース:「牛肉のステーキに、牡蠣のフライに、レバーのパイ……」
エース:「なんでだろ?」
ケイト:「だって明日はハッピービーンズデーだもん!たくさん食べて英気を養わなくっちゃ。」
デュース:「なるほど、そんな理由が……。」
デュース:「確かに元気が出たし、明日はたくさん走れそうな気がします!」
トレイ:「デュースはケイトと同じで、農民チームになったんだったか?」
デュース:「ハイ! 同じクラスでは、ユウとグリムも一緒です。」
ケイト:「じゃあ、エースちゃんだけ“いつメン”からあぶれちゃったんだ。」
エース:「そーです。オレは怪物チーム。」
エース:「……ま、追いかけられるより追いかけるほうが性に合ってるから、ラッキーっすけどね!」
トレイ:「じゃあ、エースとは同じチームだな。明日はよろしく頼む。」
エース:「トレイ先輩、怪物チーム?じゃあ、寮長も?」
トレイ:「いや。寮長と副寮長は別陣営に分けられる決まりなんだ。」
デュース:「つまりローズハート寮長は農民チームってことですね。」
デュース:「ますます頑張らないと……。」
ケイト:「トランプ兵としてナイスな心がけ!」
ケイト:「だから試合前とはいえ、怪物たちにうっかり情報を与えちゃダメだよ、デュースちゃん。」
トレイ:「おいおい、今から警戒することないだろう?」
ケイト:「そうやって「敵意はない」って顔してるヤツこそ、要注意なんだよな~。」
リドル:「ふっ。それについてはケイトに同意だね。」
トレイ:「リドルまで……まいったな。」
エース:「でもさ、明日は学年や寮関係なしに思いっきりやっちゃっていいんでしょ?」
エース:「そういう意味では、けっこう楽しみかも。」
ケイト:「やだー。怪物なエースちゃん、考えることがこわ~い。」
ケイト:「デュースちゃん。リドルくん。明日は農民チームが竪琴奪還しちゃおうね♪」
リドル:「当然だ。ボクは追われるだけに終始するつもりはないよ。」
デュース:「僕も、走りと体力には自信があります!!」
エース:「足ばっかり速くてもなぁ。鬼ごっこってのは、頭(ココ)の回転も早くないと上手く立ち回れないぜ。」
デュース:「むっ……。」
デュース:「お前にだけは絶対捕まらないからな!」
トレイ:「こらこら、熱くなるのは明日にしておけ。興奮して眠れなくなるぞ。」
トレイ:「とにかく、ムキになりすぎて怪我しないようにな。」
ケイト:「あっ!せっかくだし記念に1枚撮っとこ!」
パシャッ
ケイト:「#ハーツラビュル #農民チーム&怪物チーム#明日は敵同士 #今日は早く寝よう♪」
ケイト:「ほいっ、アップ完了。みんな「いいね」してね♪」
リドル:「……ん。もうこんな時間か。」
リドル:「お前たち、おしゃべりは程々にして部屋に戻るんだ。」
リドル:「消灯時間を守らない者は、首をはねてしまうよ。」
はい、寮長。
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