【ストーリー】EPISODE 7-35 遅参ゲスト!

| EPISODE ◆ 7-35 遅参ゲスト! 深淵の支配者 |
登場人物
リリア、クロウリー、セベク、マレウス、シルバー
テキスト全文
── ディアソムニア寮‐談話室 ──
リリア:「学園長。」
クロウリー:「……迎えの馬車が来ました。出発の時間です。」
リリア:「もうそんな時間か。楽しい時はあっという間じゃな。」
セベク:「お、お待ち下さいリリア様!まだ若様とシルバーが戻っておりません!」
セベク:「出発の前に、せめてひと目だけでも!」
リリア:「よいのじゃ、セベク。馬車を待たせるわけにはいかぬ。あの2人にはお前からよろしく伝えてくれ。」
セベク:「そんな!」
リリア:「──500年以上前のことじゃ。茨の谷の王城に、1通の手紙が届いた。」
リリア:「黒い封筒に入っていたのは、わし宛のナイトレイブンカレッジの入学許可証。」
リリア:「だが……」
リリア:「当時のわしは、この学園の門を叩くことなど考えられずにそれを捨ててしまった。」
リリア:「数年前、“あやつ”が王室の書陵部に保管させていたと知った時は驚いたが……」
リリア:「今は、その粋な計らいに心から感謝しておる。」
リリア:「そしてディア・クロウリーよ。老齢のわしの入学を許可してくれたこと、礼を言う。」
クロウリー:「500年以上前の許可証を持った生徒が現れるなんて、想像もしていませんでしたよ。」
クロウリー:「ですが……」
クロウリー:「学びたいという気持ちと入学許可証さえあれば、どんな問題児でも受け入れる。」
クロウリー:「それが我がナイトレイブンカレッジのポリシーですから。」
リリア:「あらゆる種族が共に過ごし、切磋琢磨する学び舎での3年弱……。」
リリア:「まさに夢のような時間であった。」
リリア:「名残惜しいが……」
リリア:「みなのもの、さらばじゃ!」
!?
マレウス:「これはこれは……随分華やかなパーティーだ。」
マレウス:「生徒も教員も……みなお揃いで。」
マレウス:「ふふふ……!」
ざわざわ……
シルバー:「……ッ!? こ、ここは?」
シルバー:「ディアソムニア?」
リリア:「マレウス、シルバー!?」
リリア:「どうしたんじゃ、2人ともそんなに雪まみれになって。鼻の頭が真っ赤だぞ、シルバー……」
リリア:「ん?」
リリア:「……お主、泣いておったのか?」
シルバー:「いえっ! 違います、これはそのっ……」
マレウス:「リリア。」
マレウス:「今日は招待状をありがとう。来るのが遅くなってすまない。」
マレウス:「ずっと考えていたんだ。僕からお前に……いや、お前たちにどんな贈り物をするべきか。」
マレウス:「そしてようやく答えが出た。」
マレウス:「どうか受け取ってほしい……」
マレウス:「僕の心からの贈り物を。」
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