【ストーリー】EPISODE 7-81-2

| EPISODE ◆ 7-81-2 暗闇アストレイ! 深淵の支配者 |
登場人物
シルバー、リリア、マレウス、赤子シルバー
テキスト全文
シルバー:「この家は……この景色は。」
シルバー:「俺と親父殿が過ごした、森の家だ。」
リリア:「眠れや 眠れ 愛し子よ」
リリア:「おまえが どうか 夢の中 導く 光へと 歩むように」
シルバー:「この歌は……昔、親父殿がよく歌ってくれた子守唄……。」
コンコン
マレウス:「リリア、入るぞ。」
シルバー:「!! マレウス様……!?」
マレウス:「お前がどこかから人間の赤子を拾ってきたと、森の妖精たちが噂していたが……」
リリア:「しーーーっ。 今ちょうど寝たところなんじゃ。静かに。」
マレウス:「……なんだ、その裸の猿のような生き物は。」
リリア:「噂の赤子じゃよ。名をシルバーという。どうじゃ、愛らしいじゃろ?」
マレウス:「愛らしい? コレが……?」
リリア:「ちょうど良いところにきた。わしはちょっくら買い物に行ってくる。」
リリア:「少しの間、シルバーを見ていてくれ。」
マレウス:「は? コレを? 僕が!?」
リリア:「人間の赤ん坊は、妖精と違って花の蜜では育たんらしい。」
リリア:「“粉ミルク”なるものを飲ませろと本に書いてあってな。」
リリア:「“乳”なのに“粉”とは……どんなものか想像もつかないんじゃが。」
リリア:「このへんじゃ手に入らんから、人間用の品が売っている店まで行って来る。」
マレウス:「ま、待てリリア!こんな小さな生き物、僕が触ったら壊してしまうぞ。」
リリア:「大丈夫じゃ。優しく撫でながら子守唄を歌ってやれば、泣いていてもころっと眠る。」
リリア:「すぐに戻るゆえ、頼んだぞ!」
マレウス:「おいっ、リリア!」
赤子シルバー:「う……ううーー。ふぁっ……。」
マレウス:「まずい。目を覚ましたか?」
赤子シルバー:「ふっ……ふううっ……」
赤子シルバー:「ほぁああああん! ぎゃあぁああああん!」
マレウス:「うっ……なんてうるさい鳴き声だ。子守唄を歌えば眠る、だと?」
マレウス:「僕が子守唄など知っているわけが……。」
赤子シルバー:「ふぎゃああああああ!!!」
マレウス:「………いや、待てよ……1曲だけなら、僕も知っている。」
マレウス:「~♪」
赤子シルバー:「あーー…… ぐすっ、ふぁっ……」
マレウス:「~♪」
赤子シルバー:「う……うー……」
マレウス:「~♪」
赤子シルバー:「すー……」
赤子シルバー:「すー……」
マレウス:「………本当に、寝た。」
マレウス:「はぁ……リリア、早く帰ってきてくれ。」
マレウス:「それにしても、僕はどこでこの子守唄を聞いたのだろう。」
マレウス:「もう覚えていないが……乳母の誰かが歌っていたのだろうか?」
シルバー:「…………マレウス様……。」
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