【ストーリー】EPISODE 7-88-6

| EPISODE ◆ 7-88-6 難航トランスポート! 深淵の支配者 |
登場人物
鉄の者A、リリア、鉄の者B、シルバー
テキスト全文
── 茨の国‐森 ──
鉄の者A:「いたぞ、ヴァンルージュだ! 捕らえろ!」
リリア:「ぐあっ!」
鉄の者A:「倒れたぞ! 囲め、囲め~!」
鉄の者B:「……これが竜の懐刀と恐れられた茨の国の右大将か。」
鉄の者A:「まるで地に落ちて飛び立つことも叶わぬ小さな蝙蝠だ。憐れで涙が出てくる。」
鉄の者B:「さあ、観念してその卵を渡せ。そうすれば命だけは助けてやろう。」
リリア:「キシャーーーッ!!」
鉄の者A:「この期に及んで往生際の悪い……よほど力づくで奪われたいらしいな!」
鉄の者A:「騎士の情けだ。一撃で終わらせてやる。」
鉄の者A:「はああーーーッ!」
リリア:「…………ッ!!」
ガキィン!!
!!??
鉄の者A:「お前は、夜明けの騎士……いや違う! 誰だ貴様は! 名を名乗れ!」
シルバー:「……俺の名は、シルバー。」
シルバー:「これ以上、貴様らの好きにさせはしない。」
シルバー:「さあ──剣を取れ!」
── 茨の国‐森 ──
シルバー:「そこだ!」
シルバー:「 せやぁああッ!」
シルバー:「ヴァンルージュ殿! ご無事ですか!」
リリア:「うぅ……お陰様で、なんとかな。首の皮一枚繋がったぜ……。」
シルバー:「ここに来るまでに、何度も『銀の梟』と遭遇しました。あたりにまだ潜伏している可能性は高い。」
シルバー:「すぐに移動しましょう。」
リリア:「……シルバー、人間のてめぇに頼める義理じゃないが、聞いてくれ。」
シルバー:「え?」
リリア:「俺は、そう永くない……手も足も、ろくに言うことを聞きやがらねぇ。」
シルバー:「は……な、何を……。」
リリア:「頼む、この卵を……黒鱗城まで届けてくれ。」
リリア:「魔の山を正面に見て10時の方向に……この一帯を警備してる部隊の野営地がある。」
リリア:「まず、そこを……目指すんだ。」
シルバー:「あなたを置いていけと言うんですか……?」
リリア:「お前にゃ聞こえてないだろうが、鉄の者の足音が近付いてきてる。」
リリア:「怪我人を引きずって相手ができる数じゃねぇ。」
リリア:「奴らが来たら言ってやるよ……ドラゴンの卵は、邪魔になって谷底に捨ててやったとな。」
リリア:「しばらくの時間稼ぎにはなるだろ……」
リリア:「ゴホゴホッ!」
シルバー:「……………………。」
シルバー:「わかりました。」
シルバー:「ユウ、マレウス様の卵を持っていてくれるか。」
選択肢:
├ [ 任せてください! ]
└ [ えっ、自分がですか!? ]
グリム:「リリアが抱えてた時も思ってたけど、近くで見るとでっけぇ卵なんだゾ。」
シルバー:「ヴァンルージュ殿、失礼します。」
シルバー:「よっ……と。」
リリア:「なっ!? てめぇ、何しやがる!この俺を、赤ん坊みてぇに背負うなんざ……!」
リリア:「まさか俺を背負って竜尾岳を登るつもりか!?無茶だ!」
リリア:「いいからここに置いて……ッ!」
リリア:「ゴホッ、ゴホッ!」
シルバー:「大丈夫。俺は山育ちで、重い荷物を背負って山登りするのは慣れてます。」
シルバー:「「生きてさえいれば、後でどうにかなる」……俺の師匠の教えです。」
シルバー:「だから生きることを諦めちゃダメだ……」
シルバー:「絶対に!」
リリア:「て、めぇ……この俺に、説教なんざ……」
リリア:「うぅ……。」
グリム:「リリアのヤツ、気を失っちまったみてーだ。」
シルバー:「今まで立っていられたのが不思議なくらいだ。しばらく休んでいてもらおう。」
シルバー:「山を少し登った場所にある野営地に立ち寄るか、一直線に魔の山を目指すか……」
シルバー:「どちらにせよ、目指すは北だ。」
シルバー:「行こう、ふたりとも。親父殿とマレウス様を、黒鱗城へ届けるぞ!」
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