【ストーリー】EPISODE 7-310 先陣ファースト!

| EPISODE ◆ 7-310 先陣ファースト! 深淵の支配者 |
登場人物
イデア、ヴィル、エペル、ルーク
テキスト全文
── ポムフィオーレ寮 ──
イデア:「じ、じゃあ、バトルマップに移動する前にまずはヴィル氏……」
イデア:「世界的モデルによる最高の装備変更のお手本、みせてもろていいですか?」
イデア:「休日の朝に放映されてるヒーロー番組ばりにキメッキメのヤツ、頼みますわ。」
ヴィル:「……休日の朝に放映されてるヒーロー番組、ね。」
ヴィル:「ナイトレイブンカレッジに入学してすぐの頃、一度だけ出演のオファーがきたことがある。」
イデア:「え!! タイトルは!?何のシリーズ!?」
ヴィル:「言わない。アタシの次点で選ばれた役者に失礼だもの。」
ヴィル:「アタシにきたオファーは、例によって悪役(ヴィラン)だったし、学業を優先したいからその仕事は断った。」
ヴィル:「それに……実を言うとね。」
ヴィル:「小さい頃から少しだけヒーロー役に憧れていたの。だからいいわ。一度だけやってあげる。」
ヴィル:「……アタシの変身、その目に焼き付けなさい!」
ヴィル:「『ドリームフォーム・チェンジ』!」
ヴィル:「『オーバーブロットフォーーーム』!!」
イデア:「プロの変身シーンキタコレ~~~~!!!やっぱポーズのキレが違いますわ。」
イデア:「『 S.T.Y.X.』がブロットの研究をしているからこそ
開発できた装備……」
イデア:「『オーバーブロットフォーム』!」
イデア:「魔力、魔法の威力、ブロット耐性……全てにおいて、通常時より強化されてる。」
イデア:「どう? どう? 変身してみた感想は?」
ヴィル:「そうね。確かにこの姿は“最強の自分”には違いないけれど……」
ヴィル:「実に複雑な気分だわ。」
エペル・ルーク:「うわぁ……!」
エペル:「『VDC』の時は、戦うことに必死だったっていうか……」
エペル:「このままじゃヴィルサンも僕たちも命が危ないって状態だったから、」
エペル:「冷静に見られなかったけど……。」
エペル:「こうしてちゃんと見ると、本当に……」
エペル:「たげ怖い。」
ヴィル:「なんですって?」
エペル:「でも、ただ怖いだけじゃなくて……すごく綺麗だ。」
ルーク:「そうだね。ヴィルのその姿を見るとあの日の記憶が甦り……」
ルーク:「鋭い氷で貫かれるような痛みが、私の胸を襲う。」
ルーク:「けれど己の影を、欲望を受け入れた今のキミは、あの時よりずっと強く美しい。」
ルーク:「まさに、毒の君(ロア・ドゥ・ポアゾン)……猛毒をもつ花の美しさだ。」
ヴィル:「フッ……アタシの美しき毒で、ドラゴンの炎の吐息すらも凍らせてあげるわ。」
ルーク:「……それでは、お手をどうぞ。我らが美しき女王。王子様をお待たせしてはいけない。」
ヴィル:「ポムフィオーレの美しき女王……。上手いこと言うじゃない、さすがアタシの狩人ね。」
ヴィル:「さあ、行くわよ。ポムフィオーレの美しさと強さ、見せつけてやりましょう。」

