【ストーリー】EPISODE 7-312 司令ジャッジ!

| EPISODE ◆ 7-312 司令ジャッジ! 深淵の支配者 |
登場人物
イデア、グリム、マレウス、オルト、主任、所長、セベク、シルバー
テキスト全文
── 作戦司令本部 ──
イデア:「ぐわーーーーッ!!」
イデア:「回復マスを無限に増やせるようにしようとしたら……」
イデア:「回復対象に、敵キャラであるマレウス氏が含まれてしまうバグが発生した!」
イデア:「いやでもこれ、今動いてるだけで優勝」
イデア:「だから。」
イデア:「新機能は無理に追加せず、今ある機能が止まらないようにする方向で……!」
グリム:「オイ、イデア! ポムフィオーレのヤツらのHPが残り少なくなってきたんだゾ。」
イデア:「ぐぅっ……もう回復マスは足せないし、撤退させるしかない。」
イデア:「マレウス氏(ボスキャラ)も次のバトルマップに移動させよう。」
── ポムフィオーレ寮 ──
マレウス:「フフ……ここまで倒れずにいたことを褒めてやろう。」
マレウス:「だがこれでおしまいだ。深く眠り、傷を癒やすが良い。」
マレウス:「!?」
マレウス:「チッ、またシュラウドの仕業か。小賢しい真似を……!」
── 作戦司令本部 ──
イデア:「これでよし……っと。」
イデア:「マレウス氏のHP残量は……」
イデア:「うぐっ、まだこんなにある。」
オルト:「まだ最初の1面だよ、兄さん。頼りになるSSRはまだまだたくさんいる。」
イデア:「そ、そうだね。それじゃあ次に出撃してもらうのは……。」
イデア:「おっと。もしかして、頼んでた素材が見つかったって知らせかな。」
イデア:「……って、このアカウントは!!」
主任:「やっと繋がった! イデくーん!ママだよ~!」
イデア:「げっ!! や、やや、やっぱり……母さん!」
主任:「もう! イデくんが夢から醒めてからずーっとDMを送ってるのに、」
主任:「なんでママのアカウントブロックするの?」
主任:「チャットもスタッフにしか@(アットマーク)してくれないし。」
イデア:「お、お、親と同じ組織に所属してるだけでも気まずさ炸裂なのに……」
イデア:「パソコンの中身から夢の中まで全部見られた後に、母親と顔合わせたいわけないだろ!?」
主任:「……ママ、何も見てない。」
主任:「ほんとだよ?」
イデア:「な、何も見ずにオルトのギアをあの完成度で作れてるなら、それはそれで絶望っていうか……。」
イデア:「頼む。やりづらすぎるから、お互いのためにブロックさせてくれ~~~!!」
オルト:「兄さん、もう諦めたほうがいいよ。そのほうが楽になれるよ。」
所長:「ゴホン! ……イデア。聞こえるか?」
イデア:「ヒッ! ち、父親まできた……。」
所長:「まずは、お前が無事でよかった。」
イデア:「……ッスー……」
イデア:「後輩たちの前で公開授業参観状態……辛すぎ……。」
所長:「本作戦の立案、遂行……実に見事だった。『S.T.Y.X.』所長として、感謝する。」
イデア:「……ヒヒッ。感謝するのはまだ早い。“見事”な働きになるかどうかは、正直ここからが本番。」
イデア:「で、なに? まさか本当にただ「元気してる?」って聞くためだけに話しかけてきたわけじゃないよね。」
所長:「お前に頼まれていた、『雷霆(らいてい)の槍』の
代替品について報告がある。」
所長:「ドラゴンの一撃を受けても砕けない強度を持つ、魔法石……」
所長:「茨の谷の王室が所蔵する貴重な魔法石を全て提供していただいたが、どれも強度が足りない。」
所長:「王宮近衛兵の顧問であるジグボルト氏が元近衛兵の妖精などに連絡をとり、」
所長:「引き続き捜索にあたってくれているが……。」
セベク:「お祖父様が……!」
シルバー:「イデア先輩、話が見えないのだが……何故そんなに硬い魔法石が必要なんだ?」
イデア:「最初に君たちを僕の夢に呼び寄せた時、説明しただろ。」
イデア:「魔法領域を解除した後もマレウス氏が交戦の構えをみせるのであれば、こっちも応戦しなきゃいけない。」
イデア:「でも、茨の谷からドラゴンの情報が提供されればされるほど、」
イデア:「生半可な武器じゃ太刀打ちできないのがわかってきた。」
イデア:「ドラゴンの鱗は物理攻撃どころか魔法も弾くし、炎は岩すらも溶かす。」
イデア:「ドラゴンの炎を唯一防げるのは、世界最高の魔法耐性をもつ金属『ミスティウム』の盾だけ。」
イデア:「そしてドラゴンを傷つけることができるのも、」
イデア:「特別純度の高い魔力を含んだ、硬度の高い魔法石を使用した剣だけだ。」
イデア:「要は、魔王を倒すには超絶レア素材をふんだんに使った、専用の装備が必要ってこと。」
主任:「防具に使うミスティウムはジグボルトさんの協力でなんとかかき集められたんだけど……」
主任:「剣に使うための魔法石がまだ見つからないの。」
イデア:「あ~~~、どっかにポロッと落ちてないかな!? 伝説の剣!」
シルバー:「伝説の……剣……?」
セベク・シルバー:「ああーーっ!!」
イデア:「!? な、なに急に大声だして……」
シルバー:「イデア先輩の言う『伝説の剣』の代わりになるかはわからないが、父が……」
シルバー:「茨の国の元右大将であるリリア・ヴァンルージュが、現役時代に使っていた魔石器はどうだろうか?」
セベク:「王宮近衛隊最強と謳われたリリア様の武勇を支えた、あの伝説の魔石器なら……もしかすると!」
イデア:「なにそれ!? どこにあるの!?」
シルバー:「引っ越しの荷物として、送別会の前日に国際郵便で赤竜の国へ送った。」
所長・イデア:「国際郵便で魔石器を!!??」
シルバー:「そ、その……我が家ではずっと薪割りに使っていたんだ。」
シルバー:「だから郵便局の指示に従って厚手の洋服にくるみ、品名に「工具」と書いて発送した。」
イデア:「伝説の魔石器を工具扱いすな~~ッ!!!」
イデア:「いや、でもアリよりのアリかもしれない。」
イデア:「とにかく、黎明の国と輝石の国、それから赤竜の国の郵便局にすぐ問い合わせして!」
イデア:「差出人は「リリア・ヴァンルージュ」、「品名:工具」の荷物を今すぐ探し出すんだ!」
イデア:「頼む……早く見つかってくれ~!」
オルト:「……あっ! 兄さん。マレウスさんを閉じ込めてるバトルマップに構築式の乱れが出てるよ。」
イデア:「うわっ! マレウス氏、無理やりこのサーバーから逃げようとしてる!?」
イデア:「諦め悪いな! よし、次にマレウス氏にアタックをかけてもらうの……」
イデア:「この寮に決めた!」

