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【ストーリー】EPISODE 7-336 寂寥マレフィック!

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最終更新者: novira

EPISODE ◆ 7-336

寂寥マレフィック!
深淵の支配者

登場人物

マレウス,侍女A,侍従,召使たち,???


マレウス
……外が騒がしいな。
侍従
本日はマレウス殿下のご生誕を寿ぐ祝日。
侍従
国民たちが祝意を込め、花火を打ち上げております。
侍従
お耳障りでしたら、すぐにやめさせますが。
マレウス
必要ない。……それで、おばあさまは?
侍従
……女王陛下は急を要するご公務のため、
さきほど王城を発たれました。
マレウス
え……。
侍従
陛下も殿下との晩餐を
楽しみにしておられたのですが……。
侍従
せめてもと、こちらに直筆の祝辞を
お預かりしております。
マレウス
…………そうか。
侍従
ご生誕を祝う……、ば、晩餐の準備は
と、整っております。
召使たち
マレウス殿下、ご生誕おめでとうございます。
マレウス
こんなにたくさんの料理を、僕ひとりで食べろと?
侍従
で、殿下のために、城の料理人が、
う、腕を……っふるいました。
召使たち
………ううっ…………!
マレウス
……お前たち、なにをそんなに震えている?
侍従
な、なんでもございません……。
マレウス
……なんだ、これは?
スープが凍りついて……はっ!
召使たち
ひぃいぃいいっ!
マレウス
部屋が凍っていく……これは、僕のせい?
マレウス
……もういい。食事はいらない。
侍従
し、しかし殿下……!
マレウス
いらないと言っているだろう!!
ぎゃあああぁッ!!
侍女A
ひぃっ……! い、一瞬で氷漬けに……!
マレウス
……ッ!!
侍女A
お、お待ちください殿下っ……
マレウス殿下ァ……!
僕は知らない。
誰かと笑い合う方法も、
触れ合うことで得られるぬくもりも。
それがどんなものなのかさえ。
みなは僕に言う。
「なにもかもを思い通りにできる力がある」と。
実際は、手に入れようとするほど
失ってばかりだ。
僕が感情をあらわすだけで、
脆い世界は簡単に壊れていく。
僕はただ、怒りたかった。
笑いたかった。
……泣きたかった。
ただそれだけなのに。
みなが喜びを分かち合う時、
そこに僕の席はない。
「お前たちの輪に入りたい」
そう言うことすら、
僕には……。
このまま、永遠にも思える時間(とき)を
生きていかねばならないのか?
星に還るその日まで、
たった独りで。
なにが祝福だ。
こんな力(もの)、ただの……
呪いだ!
???
マレウス……マレウスや。
……リリア?

コメント (Story_Main_7-336)
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