【ストーリー】PROLOGUE-19 反省ミラクル!

| PROLOGUE ◆ 19 反省ミラクル! Welcome to the Villains' world. |
登場人物
クロウリー、グリム、エース、デュース
テキスト全文
── 鏡の間 ──
クロウリー:「──エッ!? 本当に魔法石を探しにドワーフ鉱山へ行ったんですか?」
???:「へっ?」
クロウリー:「いやぁ、まさか本当に行くなんて……」
クロウリー:「しかも魔法石を持って帰ってくるなんて思っていませんでした。」
クロウリー:「粛々と退学手続きを進めてしまっていましたよ。」
グリム:「んがっ! なんて野郎なんだゾ! オレ様たちがとんでもねーバケモノと戦ってる時に!」
クロウリー:「バケモノ?」
エース:「モンスターが出てきたんスよ。」
エース:「ほんと、めっちゃエグいわ強いわで大変だったんすけど!?」
クロウリー:「詳しく話を聞かせて貰えますか?」
── 学園長室 ──
クロウリー:「ほほぅ。」
クロウリー:「炭鉱に住み着いた謎のモンスター。」
クロウリー:「それを4人で協力して倒し、魔法石を手に入れて学園に戻ってきたと?」
エース:「や、協力したっつーか……」
デュース:「たまたま目的が一致したというか……」
クロウリー:「お…おお……おおお……………!!!お~~~~~~~ん!!」
グリム:「なんだコイツ!いい大人が突然泣き出したんだゾ!?」
クロウリー:「この私が学園長を務めて早ン十年……」
クロウリー:「ナイトレイブンカレッジ生同士が手と手を取り合って敵に立ち向かい打ち勝つ日がくるなんて!」
デュース:「んなっ!? 僕はこいつと手なんか繋いでいません!」
エース:「オレだってヤだよ気持ちわりーな!つーか学園長、歳いくつ!?」
クロウリー:「私は今、猛烈に感動しています。」
クロウリー:「今回の件で確信しました。」
クロウリー:「ユウくん。貴方には間違いなく猛獣使い的才能がある!」
選択肢:
├ [ 猛獣使い!? ]
└ [ どんな才能!? ]
クロウリー:「ナイトレイブンカレッジの生徒たちはみな闇の鏡に選ばれた優秀な魔法士の卵です。」
クロウリー:「しかし、優秀がゆえにプライドが高く、我も強く」
クロウリー:「他者と協力しようという考えを微塵も持たない個人主義かつ自己中心的な者が多い。」
グリム:「ほとんどいいこと言ってねーんだゾ。」
クロウリー:「貴方は魔法が使えない。」
クロウリー:「ですが、おそらく使えないからこそ、魔法を使える者同士をこうして協力させることが出来た。」
クロウリー:「きっと貴方のような平々凡々な普通の人間こそがこの学園には必要だったのです!」
エース:「全然いいこと言ってなくね!?」
クロウリー:「ユウくん。」
クロウリー:「貴方は間違いなくこの学園の未来に必要な人材となるでしょう。」
クロウリー:「私の教育者のカンがそう言っています。」
クロウリー:「トラッポラくん。スペードくん。2人の退学を免除するとともに────」
クロウリー:「ユウくん。」
クロウリー:「貴方にナイトレイブンカレッジの生徒として学園に通う資格を与えます!」
???:「えぇっ!?」
選択肢:
├ [ 生徒として!? ]
└ [ 魔法が使えないのにいいんですか? ]
クロウリー:「ええ。なんせ私、とびきり優しいので。」
クロウリー:「ですが、1つだけ条件があります。」
クロウリー:「貴方は魔法が使えない。魔法士としては論外です。満足に授業を受けることすら出来ないでしょう。」
クロウリー:「そこで──グリムくん。」
クロウリー:「君は今日、魔法士として十分な才能を持っていることを私に証明しました。」
クロウリー:「よって、ユウくんと2人で1人の生徒として、ナイトレイブンカレッジの在籍を認めます。」
グリム:「ふな゛っ!」
グリム:「オ……オレ様も、この学園に通えるのか……?雑用係じゃなく、生徒として?」
クロウリー:「はい。──ただし!」
クロウリー:「昨日のような騒ぎは二度と起こさないように!いいですね?」
グリム:「ふな……ふなぁ………ユウ、オレ様………」
選択肢:
├ [ よかったね! ]
└ [ 今日から一緒に頑張ろう ]
グリム:「ふなぁ~~~!! やったんだゾ!!」
クロウリー:「それでは、ナイトレイブンカレッジの生徒の証である魔法石をグリムくんに授けましょう。」
グリム:「ほわっ! 魔法石!?」
クロウリー:「本来生徒は魔法石がついた“マジカルペン”を使うのが決まりですが」
クロウリー:「その肉球では上手く握れないでしょう?」
クロウリー:「特別カスタムです。ああ……なんと細やかな気遣い!」
クロウリー:「私、優しすぎませんか?」
グリム:「やったんだゾ!! かっけーんだゾ!オレ様だけの魔法石の首輪なんだゾ~~♪」
クロウリー:「全然話聞いてませんね……」
クロウリー:「ユウくん。ご覧の通りグリムくんはまだ人間社会に不慣れです。」
クロウリー:「君がしっかり手綱を握って、騒ぎを起こさないよう監督するように!」
エース:「あはっ! すげーじゃん、お前。入学したばっかで、もう監督生になっちゃったわけ?」
デュース:「なるほど。お前たちの寮に寮生は2人だけなのか……。」
デュース:「つまり、学園長にグリムの監督を任されたユウが監督生ってことになるんだな。」
エース:「プッ……前代未聞なんじゃねーの?魔法が使えない監督生なんてさ。」
エース:「いいね、クールじゃん。魔法が使えない監督生!」
選択肢:
├ [ 頑張ります! ]
└ [ ちょっと自信ないなぁ…… ]
── 分岐:【頑張ります!】 ──
エース:「あははっ。頑張れよ、監督生どの!」
── 分岐:【ちょっと自信ないなぁ……】 ──
デュース:「ドワーフ鉱山で見せた気合いはどうした?頑張れよ、監督生どの。」
────
クロウリー:「なるほど、監督生ですか。」
クロウリー:「ちょうど頼みたい仕事もありますし、肩書きがあるのは都合がい……」
クロウリー:「いえ、素晴らしい!」
クロウリー:「監督生くん。貴方に、これを預けましょう。」
クロウリー:「……これは通称『ゴーストカメラ』と呼ばれるものです。」
選択肢:
├ [ ゴースト? ]
└ [ カメラ? ]
エース:「あ、そればーちゃんに聞いたことあるかも。すっげー昔の魔法道具っすよね?」
クロウリー:「すっげー昔というほどでも……ゴホン。」
クロウリー:「確かに、君のひいお祖母様か、ひいひいお祖母様が子どもの頃に発明されたものかもしれません。」
クロウリー:「このカメラには特別な魔法がかけられていて」
クロウリー:「被写体の姿だけでなく、魂の一部をも写し取ることができるのです。」
デュース:「魂の一部……?」
クロウリー:「[『記憶の断片』:メモリー]とも呼ばれています。」
クロウリー:「そしてこの魔法のカメラの面白い点は撮影者と被写体の魂の結びつきが深くなると」
クロウリー:「写真に写された『メモリー』が飛び出してくるところです!」
選択肢:
├ [ 魂の結びつき? ]
└ [ 飛び出してくる? ]
クロウリー:「撮影者が被写体と親しくなることにより写真が動画のように動いたり」
クロウリー:「実体を伴って抜け出したりするようになるんです。面白いでしょう?」
デュース:「写ったものが抜け出す?」
デュース:「まるで心霊写真じゃないですか!」
クロウリー:「ええ。だから『ゴーストカメラ』と呼ばれたそうです。」
クロウリー:「まだ動画のない時代、より鮮明に思い出を残すために開発されたものらしいですが……」
クロウリー:「スペードくんの言う通り、昔の人は飛び出したメモリーを見て「ゴーストだ!」と驚き」
クロウリー:「このカメラで写真を撮られることを非常に恐れたんだとか。」
エース:「なんか人騒がせなカメラだな……。」
クロウリー:「ユウくん。」
クロウリー:「貴方はこのカメラでグリムくんや他の生徒たちを撮影し、学園生活の記録を残してください。」
グリム:「らんららん♪ オレ様がかっこいいところじゃんじゃん撮るんだゾ~♪」
クロウリー:「……特にああいうお調子者が悪さをした時には必ず『メモリー』を残しておくこと。」
クロウリー:「私への報告書代わりにうってつけでしょう?」
クロウリー:「監督生としてしっかり周囲に目を光らせ記録をとるように。」
クロウリー:「魔法士でなくても使える希少な魔法道具を気前よく渡すなんて……」
クロウリー:「私の優しさ、天井知らずじゃありません?」
選択肢:
├ [ ありがとうございます ]
└ [ やってみます ]
クロウリー:「さて、今日はもう遅い。詳しい話は明日にしましょう。」
クロウリー:「みなさん寮に戻りなさい。」
デュース:「では、失礼します。」
< >

