【ストーリー】EPISODE 1-28 終曲ハーツラビュル!

| - 終曲ハーツラビュル! 真紅の暴君 |
登場人物
ハーツラビュル寮生A、ハーツラビュル寮生たち、リドル、トレイ、エース、デュース、ケイト、グリム
テキスト全文
── ハーツラビュル寮‐パーティー会場 ──
ハーツラビュル寮生A:「我らがリーダー! 赤き支配者!リドル寮長のおなーりー!」
ハーツラビュル寮生たち:「リドル寮長、バンザーイ!」
リドル:「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。完璧な『なんでもない日』だね。」
リドル:「ティーポットの中に眠りネズミは……って。」
リドル:「いや、いなくてもいいか。」
トレイ:「そんなに急に変えなくたっていいさ。」
トレイ:「ジャムはネズミの鼻に塗らなくたってスコーンに塗ればいい。」
トレイ:「絶対ないとダメ、じゃなくてあったっていい、にしていけばいいだけだろ?」
リドル:「うん、そうだね。」
エース:「はーぁ。結局庭の片付けとか今回の準備とか全部オレらがやらされたんだけど?」
デュース:「まあまあ。寮長の体調も何事もなく回復したわけだし。」
ケイト:「お庭にフォトジェニックな飾りつけもできたしオレ的には大満足♪」
グリム:「うーっ! 早く料理が食べたいんだゾ!」
ケイト:「オッケー♪ ではさっそく……」
リドル:「ちょっと待って!」
ケイト:「えっ?」
リドル:「その白い薔薇……」
エース:「げっ! 塗り残し!?」
ケイト:「あわわわ……エースちゃん、デュースちゃん、ちゃんと塗ってって言ったじゃん~!」
デュース:「僕たちのせいですか!?」
トレイ:「リ、リドル。これは……」
選択肢:
├ [ どうかお目こぼしを! ]
└ [ まさかまた……!? ]
リドル:「……なんてね。もう薔薇の木の1本や2本で罰したりしないさ。」
ケイト:「ほ、ほんとー!? リドルくん寛大!」
リドル:「みんなで塗れば早いだろうしね。」
エース:「って塗るのは変わんねーのかよ!」
トレイ:「まあまあ。それでも本当に……うん。」
トレイ:「変わったな、リドル。」
グリム:「もう1秒も我慢できねえんだゾ!」
グリム:「さっさとバラでもなんでも塗ってパーティーだ!」
リドル:「それじゃみんな、準備はいい?」
── ハーツラビュル寮‐パーティー会場 ──
エース:「で、寮長の詫びタルトは結局どうなったの?」
リドル:「ち、ちゃんと作ってきてるよ。これ。」
リドル:「この苺のタルトはボクが作った。」
トレイ:「うんうん。形は少し不格好だけど、苺の艶を出すナパージュを塗るひと手間もかけてるし」
トレイ:「初めてにしては上出来じゃないか。」
エース:「はい、すかさず甘やかし入りました~。」
エース:「ほっといて実食といきますか。」
ケイト:「あっ、レアなタルトの写メ撮るから切るのちょっと待って!」
ケイト:「……はい、オッケー!」
エース:「先輩もマジぶれないよね……。んじゃ、いただきまーす。……パクッ!」
グリム:「はぐっ!」
デュース:「……ん!?」
トレイ・ケイト:「こ、これは……」
しょっぱい
!!!!!
リドル:「えぇっ!?」
エース:「なんだこりゃ!? めちゃくちゃしょっぱい!なに入れたらこうなるワケ!?」
リドル:「厳密に材料を量って、ルール通りに作ったんだ。そんな間違いはないはず……」
リドル:「あっ!」
リドル:「もしかして……オイスターソースを入れたから?」
デュース:「ゲホッ……もしかしてクローバー先輩が冗談で言ってたセイウチ印の?」
リドル:「だってトレイが昔、レシピには載ってないけど美味しいタルトには」
リドル:「絶対隠し味でオイスターソースが入ってるって……。」
エース:「オエッ、んなわけねーだろ! ちょっと考えれば嘘だってわかるでしょーが!」
選択肢:
├ [ 自分も騙されてたくせに ]
└ [ 絡み合う苺とオイスターの斬新すぎるお味 ]
ケイト:「しかもこれ、隠し味って量のしょっぱさじゃないよね。どんだけたくさん入れたの?」
リドル:「だ、だって適量とか言われてもわからないだろう?何cc使うのか正確に教えておいてくれないと……」
トレイ:「……プッ、あはは! まさかあの冗談を真に受けて本当に入れる奴がいたなんて……あははは!」
リドル:「……あは、あはは、そうだね。馬鹿だな、ボク……あはははっ!」
デュース:「はは、不味すぎて笑えてきたな。」
エース:「つーか、これもう笑うしかなくね? ははっ。」
グリム:「でも、なんかこれはこれで美味い気がしてきたんだゾ!」
ケイト:「あ、それわかるかも。案外悪くないよね。」
デュース:「ダイヤモンド先輩もグリム並にゲテモノ食いじゃないですか!」
ケイト:「いやいや、そんなことはないって。」
トレイ:「このタルトは甘くないから悪くない、だろ?」
ケイト:「えっ?」
トレイ:「お前、甘いもの嫌いだもんな。」
選択肢:
├ [ でも食べに来てませんでしたっけ? ]
└ [ そうなんですか? ]
ケイト:「えっ、えっ……トレイくん、なんで知ってんの?」
ケイト:「オレ、甘い物苦手だなんて誰にも言ったことないんだけど。」
トレイ:「『ドゥードゥル・スート』を話のネタにするフリでよくケーキの味を変えさせるだろう?」
トレイ:「全然顔には出さないけど、もしかしたら甘い物が嫌いなのかなとずっと思ってた。」
ケイト:「あ~……バレてたんだ? うわ、はっず……。トレイくん、リドルくんの件もそうだけど」
ケイト:「その「思ってたけど言わない」っての良くないと思うな~、オレ。」
トレイ:「次の『なんでもない日』はキッシュも焼いてやるからな。」
ケイト:「そりゃどーも。……ケーキ並みにフォトジェニックなやつにしてね。」
チェーニャ:「ふんふふーん♪ トレイのお菓子はいつ食べても絶品だにゃあ~。モグモグ。」
リドル:「チェーニャ! なんでここに!?」
チェーニャ:「ん? 『なんでもない日』だからお祝いにきただけさ。」
チェーニャ:「おめでとう、リドル。」
リドル:「『なんでもない日』はハーツラビュル寮の伝統行事だ。キミには関係ないだろう?」
チェーニャ:「それはそっちの人たちも同じじゃにゃーの。」
グリム:「あっ、オマエ!こないだ会ったにゃあにゃあしゃべる変なヤツ!」
グリム:「そういえば、結局オマエはどこの寮なんだゾ?」
トレイ:「そもそもチェーニャはうちの学園の生徒じゃない。」
トレイ:「ナイトレイブンカレッジの長年のライバル学校ロイヤルソードアカデミーの生徒だ。」
デュース:「えぇっ!? 違う学校の生徒!?」
エース:「しかもロイヤルソードアカデミー!?」
選択肢:
├ [ 他にも魔法学校があるんだ ]
└ [ なんかすごく格好いい名前だね!? ]
ハーツラビュル寮生A:「今、ロイヤルソードアカデミーって言ったか!?」
ハーツラビュル寮生B:「あの気取った奴らの仲間が来てるって!?」
ハーツラビュル寮生E:「なんだと!? どいつだ!すぐ追い出してやる!!」
チェーニャ:「おっと。それじゃ、タルトも食べたし俺は帰るとするかにゃ。フッフフーン♪」
ハーツラビュル寮生A:「あっ、逃げたぞ!」
ハーツラビュル寮生B:「追え追え~!」
グリム:「なんかみんなが急に殺気だったんだゾ。」
リドル:「ナイトレイブンカレッジの生徒は高確率でロイヤルソードアカデミーを敵視してるからね。」
トレイ:「100年も延々負け続けてればそうもなるというか……。」
ケイト:「まーまー! お祝いの日にそんな暗い話はナシナシ!今日は『なんでもない日』のパーティーを楽しもうよ」
グリム:「にゃっはー! 腹がはち切れるまでごちそうを食って」
グリム:「やるのだー! 『なんでもない日』、バンザーイ!」
── サバナクロー寮‐レオナの部屋 ──
ラギー:「あーあ、いいなあ。ハーツラビュルのヤツら今日はご馳走食いまくりのパーティーらしいッスよ。」
ラギー:「サバナクローにもそういう腹が膨れる伝統ないッスかねぇ。」
レオナ:「フン……晴れた日の昼間にケーキやらクッキーやら食いながら楽しいパーティーだ? 虫酸が走るな。」
レオナ:「それよりラギー、例の件だが……」
ラギー:「任せてください。ちゃーんと準備進んでるッスよ。シシシッ!」
レオナ:「アイツらが暢気に茶を飲んでられるのも今のうちだ。気取ったマレウスのヤツもな。覚悟しておけ……」
レオナ:「フッ、フハハ! ハハハハハ!」
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