【ストーリー】EPISODE 1 魔法石の消失

| - 魔法石の消失 - |
登場人物
カリム、ジャミル、クロウリー、レオナ、アズール、イデア、マレウス
テキスト全文
── 廊下 ──
カリム:「学園長! 探したぜ。」
カリム:「学園の様子がおかしい。いつもなら暖かいスカラビアに大雪が降ってるんだ。」
ジャミル:「雪かきをしてなんとか寮を脱出したら今度は鏡舎がオーブンみたいに暑いんです。」
クロウリー:「アジームくん、バイパーくん。君たちのところもですか?」
クロウリー:「学園長室の温度もおかしいんです。もう羽根が凍るほど寒くて!」
クロウリー:「学園内の温度調整は、妖精たちにお願いしています。学園が保持する貴重な魔法石から魔力を供給してね。」
クロウリー:「何者かがその魔法石にいたずらをしたのかもしれません。」
カリム:「じゃあ、すぐに見に行ってみようぜ!」
── 鏡の間 ──
ジャミル:「貴重な魔法石は、鏡の間に保管されているんですか?」
クロウリー:「はい。ここは私の許可なしに入室することは禁止………ん?」
クロウリー:「!!!!????」
クロウリー:「な……ない!!!!」
クロウリー:「妖精に魔力を供給していた、大切な魔法石が!!なくなっている!!!」
カリム:「ええっ!?」
クロウリー:「バイパーくん、各寮長を学園長室に集めてください!」
クロウリー:「至急、寮長会議を開きます!」
── 学園長室 ──
ヒュオオオオ………
レオナ:「寒ィッ!!なんだこの部屋は……!」
アズール:「ああ、助かりました。オクタヴィネルは朝から暑くて暑くて。干あがる寸前でしたよ。」
イデア:「イグニハイドはサウナ状態ですぞ!」
イデア:「パソコンがダメになったらどうしてくれるんだ!至急改善を要求する!」
クロウリー:「みなさん、お静かに!」
クロウリー:「……お気付きのように、今、学園中の施設の温度調整ができなくなっています。」
クロウリー:「原因は、妖精たちに魔力を供給していた魔法石の消失です。」
カリム:「さっき学園長が「なくなってる!!」って騒いでいたやつか。」
クロウリー:「はい……。」
クロウリー:「学園の施設内で四季を通して快適に過ごせるのは火の妖精をはじめ、水の妖精や風の妖精……」
クロウリー:「さまざまな妖精たちの魔法のおかげです。」
クロウリー:「あの魔法石がなくては、妖精たちに魔力を供給できず、学園内の空調を制御できません。」
クロウリー:「だから鏡の間で、大切に大切に保管していたのに……」
クロウリー:「誰かが盗んだに違いありません!なんてばちあたりな!!」
アズール:「盗まれたのは『妖精が好む質の魔力を供給する』魔法石……ということですよね。」
アズール:「ならば、まず疑うべきは『妖精』では?」
アズール:「そういえば、私たちの中にも妖精がいましたね。非常に大きなサイズの。」
マレウス:「………随分と含みのある物言いだなアーシェングロット。」
マレウス:「茨の谷の次期当主たる僕が、こそ泥の真似事をするとでも?」
アズール:「いえ、まさか!お気に障ったなら失礼。」
イデア:「つか、マレウス氏は魔法石から供給されるショボい魔力なんてプラスないでしょ。」
イデア:「MPゲージ自動回復付きのチートキャラみたいなもんなんだからさ。」
カリム:「そうそう。ここにいる誰もマレウスが犯人だなんて思ってないよ。」
カリム:「ただ、もしなにか知ってるんだったら教えてほしいんだ。」
カリム:「妖精に関して思いつくこととか、なにかないか?」
マレウス:「………そういえば。」
マレウス:「昨夜散歩をしている時、このあたりではあまり見かけない妖精の姿を見た。」
マレウス:「木の葉に身を包んだ、手のひらほどの大きさの妖精だ。」
マレウス:「2人がかりで、虹色の石を重そうに運んでいたが……。」
クロウリー:「虹色の石!?それは、なくなった魔法石に違いありません!!」
クロウリー:「ドラコニアくん。その妖精たちはどこに向かっていましたか!?」
マレウス:「植物園のほうだったかな。」
クロウリー:「みなさん、至急植物園に行きましょう!」
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