【ストーリー】EPISODE 2 フェアリーガラ

| - フェアリーガラ - |
登場人物
クロウリー、アズール、マレウス、リドル、ヴィル、イデア、カリム、レオナ、寮長たち
テキスト全文
── 植物園 ──
クロウリー:「容疑者である妖精たちに気付かれないようにそっと中を覗いてくださいね……。」
アズール:「……あっ、いましたよ。小さな妖精が集まって
います。」
アズール:「確かに虹色の石を持っていますね。」
クロウリー:「ああ、あの石です!あれこそ、鏡の間から消えた大切な魔法石です!」
マレウス:「木の葉に身を包んだ妖精。あれらは『ものづくりの妖精』とよばれる者たちだ。」
マレウス:「奴らは、妖精が季節を変えるために必要とする道具などを作る役目を持っている。」
クロウリー:「ということは、なにかの道具作りに使うために魔法石を盗んだんでしょうか?」
リドル:「あ、別の妖精がやってきた。なにか抱えているね。」
ヴィル:「抱えているのは……ティアラ?」
ヴィル:「魔法石を、ティアラの中央にはめたわ。」
クロウリー:「……まさか魔法石を盗んだのはただの飾りに使うため!?」
イデア:「あ、今度は他よりも大きな妖精が出てきた。護衛もいっぱいでわかりやすい強キャラ感。」
マレウス:「おや………確か、彼女は………。」
アズール:「魔法石のついたティアラが彼女の頭にのせられました。」
ヴィル:「なるほど。大きな妖精のために作られたオートクチュールのティアラってことね。」
ヴィル:「確かに、ドレスの色に宝石の色がよく合ってる。」
クロウリー:「のんきにファッションチェックをしている場合ですか!?」
マレウス:「………あの金色の妖精には見覚えがある。」
クロウリー:「え?」
マレウス:「黄金に輝く体と、どの妖精よりも大きく美しい羽根、そして周りの妖精たちのうやうやしい態度……」
マレウス:「間違いない。彼女は小さな妖精たちが集まる『妖精の郷(さと)』の女王だ。」
クロウリー:「ええっ!? 妖精の女王!?」
マレウス:「この時期に彼女が郷の外にいる、ということはおそらく……」
マレウス:「ナイトレイブンカレッジの植物園が、『フェアリーガラ』の会場に選ばれてしまったのだろう。」
クロウリー:「な………なんですって!?あのフェアリーガラの!?」
クロウリー:「ああ、な、なんということだ……。」
カリム:「フェアリーガラ?なんだ、それ。なんか楽しそうな響きだな。」
マレウス:「フェアリーガラは、春を呼ぶ妖精たちの祝祭。」
マレウス:「妖精の郷の妖精たちは、春が近付くと気まぐれに開催地を選び、祝祭を催す。」
マレウス:「豪華な衣装と、それを披露する華やかなファッションショーで、“春”を祝うそうだ。」
レオナ:「ファッションショーだあ?ふざけやがって。」
レオナ:「さっさと妖精どもを追い払って魔法石を取り戻そうぜ。」
クロウリー:「いえ、いけません!」
クロウリー:「フェアリーガラはただのファッションショーではない。『春を呼ぶ祝祭』なんです。」
クロウリー:「もしも中止になったり、失敗すれば妖精たちは怒り……」
クロウリー:「ツイステッドワンダーランドは永遠に冬のままになってしまうでしょう。」
クロウリー:「開催地に選ばれたら受け入れるしかない。……だからフェアリーガラは厄介なんです。」
リドル:「怒らせると手がつけられないなんてとんでもない連中だね。」
マレウス:「妖精は意外に頑固でささいなことでへそを曲げる者も多い。」
マレウス:「僕のように温厚な妖精は珍しいからな。」
イデア:「ウワァ、2人のジョークめちゃ強烈っすわぁ。」
クロウリー:「妖精たちを追い払うことはできませんが大人しくガラの終わりを待つこともできません。」
クロウリー:「話によると、フェアリーガラの後夜祭は3ヶ月も続くとか……。」
クロウリー:「あの魔法石がなければ学園全体の空調がめちゃくちゃなままになってしまう。」
クロウリー:「それでは授業ができません!みんなで取り戻しましょう!」
寮長たち:「……。」
クロウリー:「……ってなんですか!全員やる気のなさそうな顔をして!!」
イデア:「はいでましたいつものやつ。面倒を生徒に押し付ける大人のエゴ。」
リドル:「授業ができないのは非常に困ります。しかし、それは生徒が解決すべき問題なのでしょうか?」
ヴィル:「学園のことなら、責任者たる学園“長”の仕事よね。生徒であるアタシには関係ないわ。」
クロウリー:「みんな、なんて冷たいんでしょう!」
クロウリー:「……なんてね。そう言うと思っていましたよ。」
クロウリー:「わかりました。では残念ですが、フェアリーガラが終了して空調が直るまでは休校です!」
カリム:「おっ、休み!?やったー!」
クロウリー:「ですが3ヶ月も授業ができないのでは進級させることはできません。」
クロウリー:「みなさんも含めて生徒全員、留年です!!!!!!」
カリム:「えええ~~~!!!」
リドル:「冗談じゃない!!!!!!このボクが留年だって!?」
ヴィル:「アタシも困るわ。留年なんて、イメージダウンも甚(はなは)だしい!」
クロウリー:「ですよね? 私はお休みでもいいですけどみなさんは困りますよね??」
クロウリー:「そんなのとても見過ごすことができません……私、優しいので!」
リドル:「……納得はいかないけれど、やるしかないようだね。」
アズール:「むちゃくちゃですが、進級を盾に取られては仕方がありません。」
クロウリー:「話は決まりましたね?力を合わせて、この窮地を乗り切りましょう!」
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