【ストーリー】EPISODE 9 レッスン開始よ!

| - レッスン開始よ! - |
登場人物
ヴィル、ジャミル、カリム、レオナ、ラギー、クルーウェル、グリム
テキスト全文
── ポムフィオーレ寮‐ボールルーム ──
ヴィル:「……意外だったわ。」
ヴィル:「アンタがこんなに優雅に歩けるなんて……」
……。
ヴィル:「……すごいわ。ジャミル。」
ジャミル:「ヴィル先輩にお褒めいただけるなんて、光栄です。」
ヴィル:「カリムも姿勢がよくて上品。ご実家の教育の賜物かしらね。」
カリム:「そうか? へへっ、ちょっと照れるぜ。」
カリム:「あ、でも……姿勢がいいのは実家の教育っていうよりダンスが好きだからかも。」
ジャミル:「カリムは幼い頃から伝統舞踊を習っていますし俺もストリートダンスを少し嗜(たしな)んでいます。」
ヴィル:「なるほど。だから2人とも体幹が鍛えられているのね。」
ヴィル:「それに比べて……。」
レオナ:「……。」
ヴィル:「レオナ。アンタのだッッッッッッッさいウォーキングはなに?」
レオナ:「あ? スカラビアの野郎共と同じだろうが。」
ヴィル:「全然違う。ジャミルの軽やかさ、カリムの高貴さ……どちらも、アンタにはこれっぽっちもない。」
ヴィル:「足が地面を擦ってる。姿勢も悪い。歩くときに頭が揺れるし、肩で風を切っててガラが悪い!」
ヴィル:「王子の肩書きが聞いて呆れるわ。玉子の間違いなんじゃないの?」
ラギー:「けちょんけちょんに言われてるッス……。」
クルーウェル:「……シェーンハイト。」
クルーウェル:「キングスカラーのような駄犬にはまず二足歩行を躾ける必要があるんじゃないか?」
クルーウェル:「このままでは、生まれたての仔猫をランウェイで歩かせるのと同じことだ。」
ヴィル:「……確かに、クルーウェル先生の言う通りね。」
ヴィル:「ウォーキングの基礎もないレオナが気の利いたパフォーマンスをするのは無理。」
ヴィル:「どっち付かずになるくらいなら、いっそのことウォーキングに集中させたほうがいい。」
ヴィル:「不本意だけど、この男の無駄に偉そうなオーラをうまく活かせれば目を惹くメインモデルになるわ。」
ヴィル:「スカラビアの2人は既にウォーキングは100点。だから次の段階……ダンスに挑んでもらう。」
ヴィル:「ダンスパフォーマンスでポンコツメインモデルを引き立てつつ、会場を盛り上げる役目よ。」
ヴィル:「全体のパラメータを考えると、これしかない。」
クルーウェル:「ああ。キングスカラーという穴を埋めるにはシェーンハイトのプランしかない。」
ジャミル:「こんなにどうしようもないレオナ先輩を俺たち2人でカバーできるだろうか……。」
カリム:「がんばろうぜ。レオナのこともちゃんと面倒見てやるって、最初に約束したんだ。」
ラギー:「サバナクローの寮生として恥ずかしいッス……手間のかかる寮長ですみません。」
グリム:「2本足の歩き方ならオレ様がコーチしてやるからいつでも言うんだゾ。」
レオナ:「お前ら……黙って言わせておけば……!!!」
クルーウェル:「ビークワイエット!無駄吠えをするな!!」
クルーウェル:「いいな、仔犬ども。シェーンハイトのレッスンを受けて、最高のファッションショーに仕上げろ!」
ヴィル:「さあ。早速フェアリーガラに向けてレッスン開始よ!」
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