【ストーリー】EPISODE 1-23 糸紡ぎより容易い

| - 糸紡ぎより容易い 注目カレッジ! |
登場人物
トレイン、クルーウェル、バルガス、サム、ヴィル、クロウリー、男性A、男性B、女性C、イデア、リリア、ケイト、マレウス
テキスト全文
── メインストリート ──
トレイン:「待ちなさいクルーウェル先生。教鞭を振り上げて、一体どうするつもりだ?」
クルーウェル:「決まっているじゃありませんか。彼らに、常識というものを教えてやるんです。」
トレイン:「一般人に向けて魔法を放つつもりか!?」
クルーウェル:「ご心配いただかなくても怪我などさせませんよ。」
トレイン:「そういう話をしているのではない。」
トレイン:「魔法士が一般人に対して魔法で攻撃したと世間に知られれば、なんと言われるかわからないぞ。」
クルーウェル:「こういう時に使わないで、なんのための魔法だ。」
クルーウェル:「彼らの安全のためでもあるんですよ!」
トレイン:「ならば彼らが足を滑らせてから風の魔法で助けてやればいい。」
トレイン:「たとえ安全のためであっても、先に手を出したら後からなんと言いがかりをつけられるか。」
クルーウェル:「……」
クルーウェル:「若者を指導するのは教師の役目かと思いますが?」
トレイン:「我々が指導するべきなのはナイトレイブンカレッジの生徒だけです。」
トレイン:「とにかく、我が校の名に傷をつけるような軽率な真似はやめていただきたい。」
クルーウェル:「チッ。トレイン先生は本当に頭が固い……。」
トレイン:「今なにか、言いましたか?」
クルーウェル:「いいえ? なにも申しておりません。」
バルガス:「ふうむ。トレイン先生とクルーウェル先生はいつも意見が衝突するなあ。」
サム:「ベテランでコンサバなトレイン先生と若くてヤンチャなクルーウェル先生……」
サム:「バトルが起きても致し方なしだね。」
バルガス:「どちらもいい先生だとは思うが……」
バルガス:「2人とも、重要なことを見落としている!」
サム:「ん?」
バルガス:「大切なのは……筋肉!ここは筋肉で話をつければいい!」
……。
ヴィル:「先生たちも対応しようがなくて困っているみたいだわ。」
ヴィル:「学園長、一体どうするの?」
クロウリー:「えーっと……」
クロウリー:「え、えーーーっと……」
クロウリー:「先生たち、落ち着いて!それから……木に登っている貴方たちもです!」
クロウリー:「早く木から降りてください!さもないと……」
さもないと?
クロウリー:「……」
クロウリー:「学園の防犯システムが、貴方がたを『危険人物』と認定して、学園の外に放り出します!」
クルーウェル:「防犯システム……?」
トレイン:「そんなものありましたか?」
クロウリー:「はい!!」
クロウリー:「ハロウィーンの混雑を見て、こんなこともあろうかと昨日取り付けておいたんです!」
クロウリー:「度を超えた危険行為を発見次第、防犯システムが作動します。安全対策はばっちりです!!」
男性A:「防犯システムとかナイトレイブンカレッジマジぱねぇ~!」
男性B:「一流セキュリティつけるとか、やるぅ〜!」
女性C:「なら追い出されないうちはOK的な感じ?いけるとこまで、いっちゃおいっちゃお!」
クロウリー:「……あ。運営委員のみなさんは、少々お話があるのでこちらに来てくださーい。」
ヴィル:「話って? 放っておいても危険人物は防犯システムで排除されるんでしょう。」
ヴィル:「問題が解決したなら早くハロウィーンの持ち場に戻らせて。」
クロウリー:「そんな都合の良い防犯システムなんてあるわけないじゃないですか!」
ええ!?
クロウリー:「しっ!声が大きいです、他のみなさんに聞こえてしまう!」
クロウリー:「……こんな事態、予測できるわけないでしょう。全部口から出まかせですよ。」
イデア:「じゃあどうやってあのパリピを排除するつもり?」
リリア:「くふふ……わしはおおよそ予想できたぞ。」
クロウリー:「このままでは彼らの迷惑行為はエスカレートするばかりです。」
クロウリー:「私がマジカメモンスターやトレイン先生の目を引いている隙に……」
クロウリー:「みなさんはバレないように、魔法を使って迷惑なお客さんを学園から追い出してください!」
ケイト:「えぇ~っ!オレたちにそういうことさせちゃいます~!?」
マレウス:「話が早くていいじゃないか。」
マレウス:「やつらを学園の外まで吹き飛ばせばいいんだな?糸紡ぎより容易いことだ。」
シュワワワ……
クロウリー:「ああっ、ドラコニアくん! 本気はだめです。」
クロウリー:「貴方が本気を出したら学園がなくなってしまいます!」
クロウリー:「他のみなさんもですよ!お客さんに怪我をさせてはいけません。」
クロウリー:「原因が木からの落下であれ魔法であれ怪我人が出れば学園の管理責任が問われます。」
クロウリー:「ふわっと浮遊魔法をかけて門の外に飛ばすとかバレないようにイイ感じにお願いします。」
マレウス:「ふむ……」
マレウス:「わかった。努力はしよう。」
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