【ストーリー】EPISODE 2-10 血の気が多いわね

| - 血の気が多いわね 俺は忠告したぜ? |
登場人物
ポムフィオーレ寮生A、ポムフィオーレ寮生B、ヴィル、エペル、ルーク、ポムフィオーレ寮生C
テキスト全文
── 鏡の間 ──
ポムフィオーレ寮生A:「はーっはっは!我らが寮長の力を見たか!」
ポムフィオーレ寮生B:「一昨日来たまえよ!」
ヴィル:「……で、一体なにがあったの?」
エペル:「お客さんが、撮影禁止の鏡の間で写真を撮り始めたんです!」
エペル:「学園長にも、闇の鏡は大切なものだから撮影させてはいけないときつく言われていたのに……」
エペル:「みんなで「やめてください」と伝えたんですけど」
エペル:「全然言うことを聞いてくれませんでした!」
ヴィル:「なるほど……。大変だったのね。」
ヴィル:「でも、それならどうしてすぐにハロウィーンの運営委員長であるアタシを呼びにこなかったの。」
ヴィル:「あのままじゃ、いつ寮生とマジカメモンスターの間で喧嘩が始まってもおかしくなかったわ。」
エペル:「それは……」
エペル:「すみません……。」
ポムフィオーレ寮生A:「おお寮長! フェルミエくんを叱らないであげてください。」
ポムフィオーレ寮生B:「彼は寮長を守るために必死に戦ったんです。」
ヴィル:「アタシを?」
ルーク:「そう。彼らの一番の狙いは……」
ルーク:「ヴィル。キミだったんだよ。」
ルーク:「「ナイトレイブンカレッジの鏡の間に行けばスーパーモデルのヴィルと一緒に写真が撮れる!」」
ルーク:「……と、マジカメでは評判になっているそうだ。」
ルーク:「彼らは、鏡の間にやって来たヴィルを激写しようと待ち構えていたんだよ。」
ルーク:「先ほどのように、否応なしにプライベート写真を撮って、アップするつもりだったんだろう。」
ヴィル:「たちの悪いパパラッチね……。」
ポムフィオーレ寮生A:「フェルミエくんはそれを止めようと寮長に助けを求めず懸命に頑張っていました。」
ポムフィオーレ寮生B:「私たちも、彼の勇気に奮起されて戦ったのです!」
ヴィル:「……そう。」
ヴィル:「エペル、アンタのおかげで不本意な写真がマジカメにアップされずにすんだ。」
ヴィル:「助かったわ。ありがとう。」
エペル:「い、いえ……。」
ルーク:「うんうん。エペルくんはそれはそれは勇ましかったよ!」
ルーク:「お客さんたちは、注意をするエペルくんの愛らしさに感銘を受けてね。」
ルーク:「「100年に一度の美少年としてマジカメでバズる」」
ルーク:「と、彼にもその刃(スマホ)を向けたのだけれど……」
ルーク:「「てめーなに考えじゃんずや!!! きかねヤツばぶっ飛ばすぞ!!!!」」
ルーク:「……と啖呵を切ったエペルくんはお客さんたちに飛びかかろうとしたんだ。」
ルーク:「一瞬、止めるのが躊躇われるほどの勢いだった。」
ルーク:「元気いっぱいだね! トレヴィアン!」
ヴィル:「……。」
エペル:「ルークサン、全部話さなくったっていいのに……!」
ヴィル:「言葉使いと態度はあとでしっかり正すとして……」
ヴィル:「揉めた理由はわかったわ。」
ヴィル:「マジカメモンスターは「写真撮影禁止」の看板をきちんと見ていたのよね?」
ポムフィオーレ寮生A:「はい。ですが「減るもんじゃないし」と言いわけをされてしまいました。」
ヴィル:「ルールを知っているなら、破って追い出されても文句は言えないでしょう。」
ヴィル:「こちらには正当な理由があるわ。迷惑なマジカメモンスターはこっそり追い返して。」
ポムフィオーレ寮生A:「わかりました!きっと彼らに目に物を見せてやります!」
ポムフィオーレ寮生B:「注意しても取り合わずにへらへらと……とても失礼な者たちだったね。」
ポムフィオーレ寮生C:「美しい鏡の間にはとても相応しくない。退治されて当然のモンスターだ!」
ルーク:「大切な鏡の間と、親愛なるポムフィオーレを守るため……」
ルーク:「せめて苦しまないように仕留めるよ!」
ヴィル:「こっそりって、聞こえた?危害を加えてはだめよ。」
ルーク:「ウィ! もちろんだよ。」
ヴィル:「……本当にわかっているのかしら。どうも血の気が多いわね。」
ヴィル:「品と美しさを重んじるポムフィオーレに、無粋なマジカメモンスターは天敵ってところかしら……。」
ヴィル:「エペル。これ以上の問題が起こらないよう一緒に見張りましょう。」
エペル:「はい……!」
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