【アリクロ】探索イベント「花茶農園の春」の攻略

11×200＝2200個となり、ダイヤ不要でコンプできます。

サクラは、広大な花茶農園の真ん中で深呼吸した。
春の農園は、爽やかな茶葉と甘い花のにおいに包まれている。
サクラもメイドのアリスが淹れてくれた花茶を思い出したようでうっとりしていた。

花畑一面に花が咲いている。サクラは、一つ一つを愛でるようにゆっくりと歩いていた。
チューリップ、パンジー、クロッカス…それぞれの色や形、香りの違いを楽しんでいるようだ。
花々を見つめるサクラの頬を、春風が優しくなでていった。

「こんにちは」という声にサクラは足を止めた。以前、(マスター)と訪れた農園の主が、アリスと一緒に肥料を運んでいるようだ。サクラはレティシアのアリスに教えてもらった通り、ドレスの裾をつまんで礼儀正しく挨拶した。

サクラは、風で折れてしまった何本かの菜の花を見つけた。サクラは持っていたリボンを取り出すと、菜の花をまとめて小さなブーケを作った。
そして、花茶を淹れてくれたメイドのアリスにプレゼントしようと、皆の元に駆け戻っていった。

アイリスは一人でお出かけするのが少し怖いみたいで、近くをうろうろしている。
(マスター)がついていこうかと立ち上がった時、レティシアのアリスが私にまかせてというように、アイリスに近づいた。
二人は手を繋いで、花畑の方へ歩いていった。

花畑の隅に、たんぽぽが咲いている。アイリスは、綿毛を見つけると嬉しそうに近寄り、ふーっと息を吹いて飛ばそうとした。
しかし、ちょうどその時、春の風が彼女めがけて吹き込んできた。綿毛が全部顔にかかってしまったアイリスはわたわたするのだった。

アイリスはある大樹の前で足をとめた。この地で花茶づくりが始まった頃に植えられた木の一つで、樹齢200年を超えるといわれている。
見上げた葉の隙間から、春の日差しがきらきらと差し込んでいる。
アイリスは、この木が気に入ったようで、根元にちょこんと座り込んだ。

アイリスは菜の花畑に立っていた。小さな花が重なって風に揺れている様子は可愛らしく、小さなリボンがたくさんついているようにも見える。
アイリスは、メルルのお店で見た衣装を思い出したみたいで、着せ替えごっこのようにスカートを持ちあげてくるっと回った。

マーガレットが真剣な顔で茶畑を見つめている。茶葉がどれぐらいあるか数えているようだ。
１、２、３…何回数えても途中で分からなくなってしまい、ついに目を回してしまった。
心配しなくても、花茶はたくさんあるから、大丈夫だよ。

マーガレットは一目散に駆け出した。あっという間に花畑の向こうへ行ったり、こちらに戻ってきたり。広い花茶農園は迷路のようで、楽しいみたいだ。
あんまり走ると危ないよという(マスター)の声に、笑顔で手を振るのだった。

マーガレットは農園の周りを歩いているアリスに出会った。他の農園でも、この時期アリスに散策してもらっているようだ。
マーガレットとアリスはコーデを見せ合って少し遊んだ後、散策を再開した。
次はどんな子に会えるのか、わくわくしているようだ。

走り疲れたマーガレットは、菜の花畑で寝てしまい、夢の中で蜂になっていた。働き者の仲間達は、花から花へ飛び回り、美味しい蜜や花粉を集めて回っている。マーガレットも甘い蜜を楽しんでいるようで、眠りながら少しにこにこしていた。

夢中で花茶農園を巡る内に、迷子になってしまったスノードロップだが、落ち着き払った様子で段々畑の頂上を目指した。高い所から帰り道を見つけるつもりみたいだ。
しかし、頂上からの景色を見て楽しくなったスノードロップは、再び駆け出すのだった。

グレンの農園は美しく整備されており、種類と色で分けられた花々が咲き誇っている。
その様子を見たスノードロップは、何かを考え込んでいるもよう。
(マスター)がセイランの工房にある反物みたいにカラフルだねと言うと、ちょうどそれを思い出したかったみたいで、うんうんと頷いた。

スノードロップが茶畑の周りにある森を歩いていると、木のうろから小さなリスが顔を出した。
一瞬びっくりした様子のスノードロップだったが、すぐににっこりして手を差し出した。リスもスノードロップと仲良くなりたいと思っているかのように、腕から肩へ駆け上った。

スノードロップは菜の花畑でグレンのアリス達を見かけた。蜂のぶんぶんという羽音に合わせてダンスしている。ジャンプしたり横に揺れたり、皆思い思いに踊っている。
手招きされたスノードロップも駆け寄り、一緒に羽音のリズムで上手にステップを踏み始めた。