燕の巣のスープ
キュイの資料
世界に名高い滋養品。
燕の巣と氷砂糖をとろ火で煮込んだもので、そのまま食すか、冷やして食する。
燕の巣を煮る際は温度に注意が必要である。高温で煮ると溶けてしまい、独特の食感が損なわれるから。
最高級品の産地はインドネシア、マレーシア、タイなどの東南アジアだが、燕の巣を食べる文化は中国が発祥である。
食用できると分かったのは元末明初で、清朝に入ってから、フカヒレ、アワビとともに高級食材とされた。
燕の巣は古くは料理というだけでなく、「薬膳」として食卓にのぼっていた。中国医学では陰虚(水分が不足し、体に余分な熱がこもっている状態)の治療、美容、抵抗力増強に効果のある食材とされている。
中国の広州では今も非常に人気があり、高価ながら、独特な味と食感で多くの食事客の心を鷲掴みにしている。