神徒ディグログのプロフィール
神徒ディグログ Advocate of God, 'Degrogue' | |
---|---|
神徒ディグログ
プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
---|---|---|
英装 | |
---|---|
職業 | |
武器 | |
出身 |
誕生日 | 年齢 | ||
---|---|---|---|
身長 | 体重 | ||
3サイズ |
趣味 | |
---|---|
特技 | |
癖 | |
長所 | |
短所 |
エピソード
破神ログシウスの神徒で、 「四破神将」と呼ばれる
側近の1人。
ディグログは、ほかの四破神将同様に主である破神
に絶対的な忠誠を誓っており、その手となり足とな
りグランゼリア各地で活動した。
中でも彼女の名前は、古い文献にも多く記されてお
り、かなり前より破神に仕えていたと推測すること
ができる。
破神のことを記した文献の中で、現在発見されてい
るものでも最も古いとされる『破神魔史録」には、
「ディグログ」という名前こそ書かれていないが彼
女と思われる者の記述がある。
「破神の傍らに、槍を携えし側近あり。
その者が振るう槍の一撃は、どのような剛の者も造
作もなく屠った。
そしてその者の言葉は、数多の識者を惑わし、
人々に不和の元をばらまいた」
戦闘などではディグログは槍を愛用し、その強さは
まさに"神将"と呼ぶにふさわしく、破神に逆らう者
たちを数多く葬った。
また権謀術数にも長けており、彼女の策略によって
葬られた者は数え切れないほどだとされている。
ディグログは、四破神将の中でも特に人々に残酷な
行いをした人物だとしても知られており、次のよう
な逸話が伝えられている。
破神がグランゼリアを支配していた時代、ディグ口
グは配下の者たちを率い、反逆の疑いがかけられた
ある村の人々を誅伐していた。
その時、村のある女性が自分の幼い娘2人だけは助
けてくれないか、と懇願してきた。
おそらくはディグログが女性だと知り、同情してく
れることを期待しての行為であったのであろう。
だが、その判断は最悪のものであった。
ディグログはその女性と娘たちの顔を見てしばらく
考えた後、こう返答した。
「いいわ。娘1人を犠牲にするなら、もう片方は生
かしておいてあげる。
どちらか、好きな方を選びなさい」
女性はしばらく迷った後、苦悩の表情を浮かべなが
ら犠牲にする娘を選ぶ。
ディグログはうなずいて、その娘を配下の者にどこ
かへ連れて行かせた後、女性と残った娘にこう告げ
る。
「フフフ⋯犠牲にする娘を選ぶなんて、なかなかで
きることじゃないわね。
褒美としてこの場にいるあなたたちは、特別に私の
手で殺してあげる⋯喜びなさい」
「約束が違う」と抗議した母娘だが、ディグログは
容赦なく彼女らを処刑。
そして、犠牲として選ばれていた娘を再びこの場に
連れてきて、無残に殺害された2人と対面させた。
それを見た娘はその場で正気を失ったが、生命は取
られず、破神の眷属たちの恐ろしさを伝える生きた
証にされたという。
四破神将であるディグログの戦闘能力が圧倒的なも
のであることは言うまでもないが、彼女自身は力押
しによる戦いよりも、相手の心を折るような戦い方
を好んだとされている。
破神大戦期、ディグログは大軍を率いてモルダナ共
和国のある砦を包囲したことがあった。
その砦にいる兵士たちは必死に抗戦したが、戦況は
圧倒的に不利で、もはや砦の陥落は時間の問題とい
う状態であった。
そんな中、ディグログは高名な槍術使いが砦にいる
と知り、あることを思いつく。
「このまま砦を陥落させるのも芸がないわね。
少し"お遊び"でもしようかしら。フフフ⋯」
なんと彼女はその槍術使いにー騎打ちを申し出て、
もし自分に勝つことができたならば、砦の包囲を解
いて軍勢を引く、と宣言をしたのだ。
破格とも言えるその条件を砦の兵士たちが拒めるは
ずもなく、槍術使いは彼らの期待を一身に背負い、
砦の門の前でディグログと対峙する。
やがて両者の激しい戦いが始まるが、意外なことに
当初優勢だったのは槍術使いの方であった。
果敢に攻める彼に対し、ディグログは防戦一方。
見ていた兵士らは歓声を上げて槍術使いを応援し、
その声に応えようと槍術使いも一層苛烈にディグロ
グを攻め立てた。
だが、それはすべて兵士たちに一度希望を抱かせる
ためのディグログの演技でしかなかった。
戦いが始まってから数十分ほど経った頃より、
徐々に攻守は逆転する。
やがてディグログは桁違いの圧倒的な強さで、まる
で弄ぶかのように槍術使いを痛めつけ、その腕を、
足を、胸を、次々と槍で貫いていった。
それまで声援を送っていた砦の兵士たちは、その凄
惨な光景に声もなく、なぶられて絶命していく槍術
使いの様子をただ呆然と眺めることしかできなかっ
た。
「希望が強ければ強いほど、絶望も深くなる⋯。
フフ、いい暇つぶしにはなったわ」
絶望する砦の兵士たちを一瞥し、わずかに笑みを浮
かべたディグログは、配下の者たちに砦への総攻撃
を指示。
もはや戦う気力も失せていた砦の兵士らは、なすす
べもなく皆殺しにされたという。
ディグログは破神のグランゼリア統治時代、そして
破神大戦期において、破神に反逆する者たち、また
は反逆しうる者たちに対して数多くの奸計を用い、
彼らを意のままに操った。
その中でも、もっとも有名で、もっとも非道な奸計
として知られているのは、白騎士メルザに対しての
ものであろう。
ディグログは、打倒破神を掲げて2人の仲間と旅を
していたメルザを発見し、それを襲撃。
メルザを逃がすため、その場に踏みとどまった2人
の仲間と激しい戦闘になる。
そして2人を圧倒的な力で撃破したディグログは、
メルザの前に再度立ち塞がり、彼らの愛剣を見せつ
けた。
「お前の仲間たちは、もうこの世にはいない。
私とお前たちの力の差はもう分かったはずだ。
お前は私には勝てない。
ましてやログシウス様などには⋯」
その言葉で仲間2人が死んだと知ったメルザは、こ
れまで自身を奮い立たせていた気力を失い、その場
に崩れ落ちる。
その様子を満足そうに眺めるディグログ。
彼女の配下の者は早速メルザに襲いかかろうとする
が、彼女はそれを止めた。
「ログシウス様に逆らおうとしたこの者に与える罰
は、死などでは生ぬるい。
それにこの者にはもっといい"使い道"がある」
ディグログはその後モルダナにあるメルザが暮らし
ていた街を滅ぼすなどして、彼女を精神的に追い詰
める。
そして心が壊れたメルザに自分たちへの従属を誓わ
せ、「黒キ死神」へと変貌させていく。
かつてメルザが守ってきた人間たちを、彼女自身の
手で狩らせるために。
「かつての希望の象徴が絶望を与える使者として現
れた時、人間どもは一体どのような反応を示すのか
しらね。楽しみだわ、フフフ⋯」