破神ログシウスのプロフィール
破神ログシウス Lougseus' God of Ruin | |
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破神ログシウス
プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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エピソード
「破神ログシウス」⋯その名は、グランゼリアで知
らぬ者などいないであろう。
この世界の歴史に大きな影響を与え、そして今もな
お人々に畏怖を抱かれ続けている大神である。
その力は絶大であり、ログシウス自身がその力を直
接振るうことこそ少なかったが、かの神の配下たち
は人類の軍勢を蹂躙。
特に「四破神将」と呼ばれるログシウス側近の4人
の神徒たちは、主の手となり足となり、世界各地で
暗躍して、人々から英雄と呼ばれていた強者たちを
次々と屠っていったとされている。
そんなログシウスも破神大戦において英雄アデルた
ちによって何処かに封印されたとされており、その
後しばらくはかの大神とその眷属、配下たちに大き
な動きは見られなかった。
だが現在、ログシウスの配下の神兵たちがグランゼ
リア各地で目撃されており、その復活の兆しが現れ
始めている。
かの恐ろしき大神⋯破神ログシウスが、再びグラン
ゼリアに君臨する日が迫っているのであろうか⋯?
破神ログシウスがその姿をグランゼリアに現したの
は、神聖ロダール王国、ランゼリア王国、モルダナ
王国、アダン聖王国がそれぞれの大陸で覇を唱え、
領土を拡大していた時期であった。
かの大神はグランゼリアの人々に対して自身の強大
な力を見せつけ、自分に無条件に服従するよう一方
的に告げる。
それに対して神聖ロダール王国、ランゼリア王国、
モルダナ王国の3国は他国の動向を探り合う動きを
見せたが、アダン聖王国だけは即座に拒絶。
その決断によりアダン聖王国にはもっとも早く悲劇
が訪れることとなる。
ログシウスより遣わされた神徒2人によって、かの
王国はたちまちのうちに滅ぼされてしまったのだ。
アダン聖王国の惨状を知った神聖ロダール王国、ラ
ンゼリア王国、モルダナ王国は、全面的にログシウ
スへの服従を誓い、その後に続くかの大神の圧制時
代へと入っていくことになっていったのである。
ロダールの高名な学者タラズティは、当時の状況を
次のように記している。
「破神の強大さは、我々人類の力をはるかに超える
ものであることは明らかであった。
それ故に神聖ロダール王国、ランゼリア王国、モル
ダナ王国はお互いを牽制しながらも、破神の使者に
対しては早くから恭順の姿勢を示したが、当初の態
度はあくまで仮のものとして、いずれは破神を打倒
する機会をうかがうつもりであったようだ。
だが、それもアダン聖王国の滅亡で一気に変わって
しまった。
かの国の凄まじい惨状は、3国の指導者たちから破
神への反抗の意志を完全に奪うのに十分であった」
グランゼリアは破神ログシウスによって完全に支配
されることになったが、神聖ロダール王国、ランゼ
リア王国、モルダナ王国は、しばらく国家としての
独立性を保ち続けた。
恭順した3国に対し、破神の眷属や配下たちも必要
以上にその権利を侵そうとしなかったのだ。
だが、それはあくまで国家の存続という意味であり
その下で暮らす人々への対応は異なっていた。
各国が恭順を示した後、ログシウスの眷属、配下た
ちは世界各地で人類に対して暴虐を繰り広げていっ
た。
彼らの非道さ、残酷さは凄まじく、ランゼリアのあ
る村などは、ログシウスへの忠誠の言葉を一瞬ため
らった者がいる、というだけで、その配下の者たち
に蹂躙され、村人たちは皆殺しにされたほどであっ
た。
そんなログシウスの眷属、配下たちの行いに対し、
3国の指導者たちは、当初こそは抗議して自国の住
民たちを守ろうとしていた。
しかし、その抗議によってさらなる被害がもたらさ
れた上、自分たち国家の支配体制すら揺るがされか
ねない恫喝などを受けたことから、むしろ彼らの顔
色をうかがうことに腐心するようになっていった。
そのような状況では、いくらログシウスへの恐怖が
あろうと、その支配体制に対してグランゼリアの
人々の不満がたまるのは必然であった。長い年月を
かけながら彼らの我慢も徐々に限界を迎えていく。
そして、モルダナ出身の白騎士メルザ、神聖ロダー
ル王国の王女リラといった英雄たちが、民衆の声に
応えて立ち上がっていくことになるのである。
当時のリラの日記には、ログシウスの圧制について
と、それに反抗しようと決意する記述が残されてい
る。
「神聖ロダール王国の王族は、皆、ログシウス様へ
の忠誠を義務付けられている。
私も幼い頃からログシウス様の偉大さを教え込まれ
ており、ログシウス様とその眷属、配下の方々に従
うことは、ごく当たり前のことだと思っていた。
だから、その方々がロダールの民へ行う仕打ちに関
しては、我慢できない思いを抱いていながらも「そ
んなことを思ってはいけない」と自分の感情を押さ
えつけていた。
だけど今日、あの方と話してようやく道がひらけた
思いだ。
やっぱり何の罪もない人々がログシウス様の眷属、
配下の方々に虐げられている今のこの状況はおかし
い。
だから、私はこれからログシウス様と⋯いえ、ログ
シウスとその眷属、配下たちと対峙する道を選ぼう
と思う。
どこまでできるかは分からない。
でも人々のために、このグランゼリアを少しでもよ
り良く変えることができれば⋯」
やがて勃発した破神大戦では、ログシウスの眷属、
配下たちと人類の軍勢がグランゼリア各地で熾烈な
戦いを繰り広げた。
そして人類側は多大な犠牲を払いながらも、ログシ
ウスの勢力に勝利。ログシウス自身も大戦最大の英
雄アデルとその仲間たちとの激戦の末、封印された
と言われている。
ログシウスの封印による大戦の終結。そして人類の
勝利の報はすぐにグランゼリア中に広まり、各地で
人々は歓喜の声を上げた。
「これでようやくログシウスとその眷属、配下たち
に怯えて暮らさなくてすむ」⋯彼らの想いは共通し
ており、同時にその喜びの大きさは、これまでログ
シウスが人類に刻み込んだ恐ろしさの証明でもある
かのようであった。
破神大戦で活躍したある機械弓使いの女性は、後年
歴史家に当時のことを尋ねられ、次のように話した
と記録されている。
「戦いは⋯そりゃまあ激しかったさ。
こう見えてアタシも何度も生命を失いかけたしね。
中でも四破神将とかいう鎧のヤツらは凄かったよ。
何回か遭遇して戦ったこともあるけど、近くにいる
だけでその強さが分かって、身体に震えが走るほど
だった。
アイツらは破神の側近って話だったけど、側近であ
の強さなんだから、破神本人がどれほどの存在なの
か⋯考えただけでもゾッとするよ。
大戦が終結した時、そりゃ当然みんな喜んだよ。
でも全員が全員、ただ喜んでいた訳じゃなかった。
『破神は封印されただけだ。いつその封印が破られ
るのか分からない』
⋯そう言って難しい顔してる者も何人かいた。
そしてその主張に対して、誰も笑わなかった。
笑えなかった、という方が正しいかな。
もちろんアタシだって、笑うことなんかできなかっ
た。
破神ログシウスってのは封印されてなお、そんな深
い恐れを人々に抱かせる存在だってことさ⋯」
そして、今も破神ログシウスの恐怖は語り継がれて
いく。
数々の英雄譚や悲惨な物語、そしていつか訪れるだ
ろう復活の日とともに。