アーディンのプロフィール
アーディン 'Ardine' | |
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アーディン
プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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エピソード
グランダール帝国と戦う、レジスタンスの指導者の
1人。
アーディンはレジスタンス団員たちをまとめる指導
者の1人として、グランダール帝国による"信仰徴
収"の無い、平和だった頃の帝都を取り戻すために
日夜活動している。
戦いにおいては、銃と剣、どちらも扱う珍しいスタ
イルで活躍しているが、その一方で組織内では作戦
立案を行うなど頭脳派なー面も併せ持っている。
仲間たちへの想いも強く、彼ら一人一人の能力、性
格などを深く理解しているため、部下たちの扱いも
非常に上手い。適材適所をしっかり把握した、的確
な指示を出すことができる。
あるレジスタンス団員は、アーディンに対してこう
語っている。
「アーディン様は、俺たちの兄貴分さ」
ただし、何かと出費の多いレジスタンス活動をやり
くりするため、金銭面ではシビア、という意外なー
面も持ち合わせている。
部下が組織の資金を使用する際には、無駄遣いがな
いか厳しくチェックし、もし無駄があった時などは
渋い顔をして注意をしている。
ただ彼に言わせれば、使うべき時に使うため、節約
しているだけ、とのことで
「俺以外、レジスタンスの者たちは、お金にルーズ
過ぎる!」
⋯と多少憤慨しながら話している。
戦いにおいて、アーディンは銃と剣どちらも扱った
戦闘スタイルをとっている。
グランダール帝国の兵士は銃を扱う者が多く、一方
冒険者は剣を扱う者が依然として多い。だが、銃と
剣両方を同時に扱う者は少なく、その存在は極端に
限られてくる。
その限られた存在の1人であるアーディンは両武器
をごく当たり前のように扱い、派手で華麗な戦いぶ
りを見せているため、レジスタンスの団員の中には
彼に憧れてその戦い方を真似ようとする者もいる。
だが、すぐに銃と剣を同時に扱う困難さを思い知る
ことになり、ほとんどの者は断念している。
両武器を操って戦うことは、他者が考える以上に難
しく、銃と剣それぞれの高い技量と独特のバランス
感覚が必要とされるのである。
逆に言えば、他者が真似し難いアーディンの戦闘ス
タイルは、それ自体が敵に対して優位性を持ってい
ることを意味している。
彼と戦ったある敵などは、彼に敗れた後に「何をさ
れたのか、分からなかった」と述べている。
そのような戦闘スタイルをアーディンがどこで学ん
だのかは謎で、彼自身、質問されても話をはぐらか
し、次のように答えている。
「あー⋯銃と剣、両方扱えた方が何かと便利だろ?
それだけだって」
ただ、アーディンには銃と剣、それぞれ別々に師匠
とされる者がいる、という噂も存在している。
しかし、その噂の出どころは彼が参加した酒宴の席
でのことらしいので、真偽のほどは定かではない。
さらには、はるか昔にクラウディアで活躍した簡易
ゲートと銃を扱うある義賊がおり、その末裔がアー
ディン⋯という話も存在しているが、こちらはさら
に信憑性が疑わしいものであろう。
レジスタンス組織の中では指導者として頼れる存在
であるアーディンだが、女性を見るとすぐに口説こ
うとする意外な一面を持っている。
本人日く⋯
「女性に対しては、口説き文句のひとつでもかけて
やるのが、大人の男の礼儀ってやつだ」
⋯とのことである。
ただし、彼は嘘や口からでまかせなどを言って女性
を口説くことは決してしない。
思ったことを、真摯に伝えて口説いている。
そのためか、アーディンの"口説き癖"が知られてい
るのにも関わらず、女性たちからの人気は高い。
例えば、アーディンはある任務でちょっとした軽傷
を負い、数日ほど病院で療養するようなことがあっ
たが、その際、病室はたちまち女性から贈られた見
舞いの花束で溢れてしまった。
「やれやれ、このままじゃ花束の海に溺れてしまい
そうだな」
アーディンは笑ってそう言い、すぐに傷を治して元
気な姿を周囲の者たちに見せたという。
またアーディンはその性格ゆえ、周囲の者たちの恋
愛感情の機微に聡く、それらに対して助力をしてや
ることもあるという。
ある街で酒場に立ち寄ったアーディンは、そこにい
た看板娘を目にし、早速口説こうと声をかけようと
した。
だが、それよりも早く彼女の側にいたガラの悪いゴ
ロツキたちが、ちょっかいをかけ始める。
ゴロツキたちを止めようとするアーディンだったが
彼以外にもその看板娘を守ろうとする者がいた。
それは、どこかの船舶の船員服を着た若い男で、そ
の娘と知り合いのようであった。
ゴロツキたちに果敢に立ち向かっていったその者だ
が、多勢に無勢な上、喧嘩にはそれほど強くないよ
うで、たちまちのうちに叩きのめされてしまう。
今度こそ自分の出番だと感じたアーディンは、すぐ
にゴロツキたちの前に立ちはだかった。
「あんたら、女性の口説き方がなっちゃいないな」
⋯ゴロツキたちを苦もなく叩きのめしたアーディン
は、早速看板娘を口説こうとしたが、ふと床に花束
があるのを目にして動きを止める。
それは先程までの乱闘騒ぎによって人々に踏みつけ
られたもので、アーディンの前にゴロツキたちに立
ち向かった男が持ってきたものであった。
翌日、その男が宿泊している宿を探して会いに行っ
たアーディンは、こう切り出した。
「昨日は災難だったな。あんた、彼女へプロポーズ
しに行ったんだろ?」
その言葉に男は絶句する。その通りであった。
だが、無様にゴロツキにやられてしまった彼は、自
分を卑下し、告白を取り止めるつもりだと話す。
意気消沈しているその男に、アーディンは励ますよ
うにこう告げた。
「あんたは確かに強くないかもしれない。
だがその強くないあんたが、あの子を守ろうと自分
より数が多い相手に立ち向かったんだ。
その勇気は、誇っていいぜ」
そして肩を軽く叩いて「あの時に見せた根性で、ア
タックしてみろよ。あの子もきっとイチコロだろう
さ」と言って、彼は去っていった。
後日、アーディンの言葉を受けたその男は勇気を出
して酒場の看板娘に告白し、無事に結ばれたとされ
ている。
このように女性の扱いに長けているアーディンだが
なぜか特定の相手と一定以上の仲になろうとはしな
い。
自身のレジスタンス活動の影響が女性に及ぶことが
ないよう配慮しているためなのか、それともまた別
の事情があるのか⋯アーディン自身はそのことを語
ろうとしないため、理由は不明である。
今から少し前、俺たちは数人でグランダール帝国の
情報を探るべくある施設へと潜入していた。
目的の情報が入った記録装置の入手には成功。任務
は無事に達成できたかに思えたが、その油断がいけ
なかった。
脱出途中にヘマをやっちまって、たちまちのうちに
帝国兵どもに囲まれちまったんだ。
帝国兵1人1人なんざ大したことねえが、なんせ数
が多い。
激しい戦いの中、俺たちは傷つき、徐々に疲弊して
いった。
"もはやこれまでか⋯?"
⋯そんなことを考えていた時、突如帝国兵の包囲の
一部が崩れ、そこを突破した1人の男が走ってこち
らへ駆け寄ってきたんだ。
それは、アーディン様だった。
あの人は俺たちが危機に陥っているのを聞きつけ、
外から敵の包囲網の一部を破って駆けつけて来てく
ださったんだ。
「お前たち、大丈夫だったか⋯!?」
あの人のその一言に、俺たち全員泣きそうになった
よ。
なにせ、それぐらい絶望的な状況だったからな。
アーディン様は、俺たちの状態や現在の状況を確認
し、すぐに脱出作戦を練って俺たちに指示を与え始
めた。
その作戦は、短い時間で考えたとは思えないほど見
事なもので、上手くいけば全員間違いなく帰還でき
るであろう内容だった。
⋯⋯ただ、それは"上手くいけば"の話だった。
その時の俺たちは、全員が傷つき、立っているのも
やっとな状態だった。
アーディン様がいくら完璧な作戦を作りあげたとし
ても、俺たちがまたへマをやって台無しにしかねな
い。
それよりも、手に入れた記録装置をアーディン様に
託して、あの人1人で逃げてもらった方がまだ成功
する可能性がある。
仲間たちを見ると同じ考えのようで、それぞれが視
線を交わして黙って頷いていた。
皆を代表して、俺はアーディン様にこう告げた。
「記録装置を持って、1人で逃げてください」と。
その言葉を聞いたあの人は一瞬だけ驚いたが、すぐ
に俺たちをなだめるかのように穏やかに微笑んだ。
「俺の作戦では不満か⋯?」
「そんなことはありません!アーディン様のことは
信用しています。ですが⋯」
俺のその先の言葉を、あの人は視線で制した。
そして、こう言ってくれたんだ。
「なら問題ないな。お前たちが俺を信用してくれる
のなら、俺もお前たちを信用するだけさ」
その時、俺は⋯いや、俺たち全員は分かったんだ。
この人は、俺たちがどう言おうとも、ここにいる全
員を助けるつもりなんだ。
自分1人が逃げることなんて、まったく考えちゃい
ないんだ、とな。
そして俺たちの中に新たな思いが湧き上がった。
"俺たちなんかのために、この人を死なせる訳には
いかない!
その気持ちは、もはや戦う力など残っていなかった
はずの俺たちを、再び奮い立たせた。
後はもうアーディン様の作戦に従い、全員が必死に
戦うだけだったさ。
あんまり必死だったもんで、肝心の作戦中のことは
不思議と覚えちゃいないんだけどな。
もちろん、脱出作戦は成功。
アーディン様はもちろん、俺たちも無事に全員帰還
を果たして、情報が入った記録装置を持ち帰ること
に成功した⋯というわけさ。
あの戦いの後、俺は改めて思ったんだ。
あの時のアーディン様は、きっと俺たちのために死
をも覚悟してくれたんだろうな、と。
だから、決めたのさ。
俺もあの人ために死ぬつもりで戦おう、ってな。
ま、「死ぬつもりで」なんてことを口にしたら、あ
の人自身は「そんなことを言うな」と叱ってくるだ
ろうけどな。