リーンのメモリー
プロフィール
リーン | |||
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身長 | 164cm | 体重 | 49kg |
血液型 | O型 | 誕生日 | 11月4日 |
ラメント | 篝火 (日 (Special Ver.) / EN) | ||
Song by | konoco | ||
CV | 村上奈津実 | ||
ガリアとアドリアの国境沿いにある村出身。 攫われてしまった幼馴染のプリシラをずっと探してい た。 いかなる逆境でもあきらめない、 勇気と元気にあふれた少女。 誰とでも仲良くなれる明るさの持ち主だが、 落ち着きがないのが玉に瑕。 |
メモリ一
1話
あの日、家からこっそり持ってきた王冠をあの子に被せると、わたしは騎士の真似をしてかしずいた。
怖がりで大人しいあの子と、 もっと一緒にいたかったから。
安心して外に出られるようにって、 交わした約束。
「プリシラのことは、わたしが守ってあげる」
村を拓いた魔女の子孫。
わたしの家とプリシラの家には、そういう共通点があった。
腫れ物みたいに扱われる居心地の悪い村で、わたしたちと遊んでくれるのはザラとスク姉だけ。
......でも、それで幸せだった。
2話
スク姉が故郷に帰って、ザラが軍隊に行ってから少し経った頃。
わたしはプリシラを誘って初めて街に出た。
二人がいなくなってからずっと元気がなかったプリシラに、少しでも明るくなって欲しかったから。
村の外に出ることをプリシラは心配してたけど――
大丈夫。 わたしが守ってあげる。
はぐれないように手をつないで、 わたしたちは楽しい時間を過ごした。
初めて見るものばかりの、にぎやかな街。 久しぶりに見る、 プリシラの笑顔。
それがわたしたちの、 最後の楽しい思い出。
3話
その帰り道、わたしたちは唐突に現れた 黒い服を着た男たちに取り囲まれた。
——魔女様、我々の魔女様!
そう口々に叫ぶ男たちの目は、 プリシラを映していた。
何者なのかもわからないまま、わたしは迫ってくるそいつらに向かって剣を抜いた。
プリシラは、わたしが守らなきゃ……!
だけど敵は多くて、わたしは非力だった。
傷つき膝をついたわたしに、 止めを刺そうと男の一人が迫ってくる。
その時だった——
プリシラの悲鳴と共に、 爆炎が周囲を包んだのは。
4話
火の粉と、焦げた臭い。
喉元に突き付けられた、 冷たい刃。
朦朧とする意識の中、 プリシラの声が聞こえた。
行きます。
だから、 リーンは……
その子は、助けてください。
嘘、いやだ……そんな!
あの爆炎は、プリシラの力だった。
プリシラはわたしを守るために魔女になって、わたしの命と引き換えに奴らに囚われたんだ。
プリシラ……プリシラ……っ!
村で見たのと同じ王冠を被らされて去っていく姿に、わたしは何度も名前を叫び続けた。
5話
プリシラたちの乗った馬車が見えなくなると、 誰かが言った。
一一魔女様はいるべき場所にお戻りになる。
お前は不要だ。
ああ……こいつらは最初から、 約束なんか守るつもりないんだ。
あの子を守れないで、ここで死ぬ……?
ふざけないで……ふざけないでよ……!
その怒りが約束を守れなかった悔しさが、気づけばわたしの力になっていた。
男の一人がわたしの変化に気づいたけど、 もう遅い。
お前たちは、絶対に許さない一一
皆、わたしが倒やる……!
6話
村に戻ったわたしは、家に忍び込んであの王冠を盗み出した。
ここを拓いた魔女が被っていたと伝えられる、立派な王冠。
わたしにとっては、あの日の約束の証。
あいつらがあの子に被せたのと同じ、魔女の証一一
一緒に隠されてた古い羊皮紙に、プリシラを連れ去った奴らのことも書いてあった。
貴族たちが作った、魔女を崇拝する秘密結社。
村を拓いた魔女は、 結社を裏切った人たちに助けられてここに辿り着いた。
それからずっと、あいつらは探してたんだ。
裏切り者たちの村を、そして崇拝するべき魔女を。
7話
わたしがもう少し魔女になるのが早ければ、 あの子を守れたはず一一
ううん、今更そんなこと言ったって仕方ない。
だから、今から助けに行くんだ。
村に帰ってくることは、二度とないだろう。
どうせここにいても、 わたしやプリシラは魔女の血を絶やさないための道具でしかないんだから。
待ってて プリシラ……!
あの日の約束は、守ってみせるから。 絶対に……諦めないから!
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
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