ディアンのメモリー
プロフィール
ディアン | |||
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身長 | 162cm | 体重 | 45kg |
血液型 | A型 | 誕生日 | 10月1日 |
ラメント | 君への帰り道 (日 / EN) | ||
Song by | ナミヒラアユコ | ||
CV | 田中美海 | ||
研究所で暴走しているところを救われて仲間と なったメイド。 元々はとある研究者のところにい たらしい。 そのため医学にも詳しい。 今は研究の犠牲になった被験者たちを元に戻す方法を探して いる。 |
メモリ一
1話
「博士。 今日の分はどちらで?」
博士は一考したのち、 黙って資料を渡してきた。
私の主であるこの女研究員は愛想がない女だと言われているが、私は彼女がただ不器用なだけだということを知っている。
彼女は最近研究が思うようにいっていないようで、少し疲れた様子だ。
少しでも疲労を安らげればと紅茶を入れていったが、いつまで経ってもそれが減る様子はなかった。
2話
私が住むこの国は、 魔女の研究を行っている。
博士は呪いの獣を専門としているらしいが、 彼女が自身の仕事について話すことはなかった ので、詳しい内容までは知らない。
それに、私も聞こうとはしなかった。
自力で生活をする気のない博士の代わりに家事をしたり、研究の役に立てたらと医学を勉強したり……。
私の日々は充実していたし、それで十分だったからだ。
3話
ある日、私は博士とともに研究所を 訪ねることになった。
あまり仕事を人に見せたがらない博士からの 誘いなど……珍しいこともあるものだ。
彼女は研究所に到着するや否や、 何冊かの資料を私に手渡して言った。
「これを持って、 今すぐこの国から出ていけ」
……何を言われているのか すぐには理解できなかった。
なぜ? 私は彼女に何かしてしまったのか?
しかし理由を問いかけようとも、彼女は頑として何も語ることをしなかった。
4話
私は部屋に戻り、 呆然としながら荷造りをしていた。
……博士に捨てられた。 結局、私に理解できたのはそれだけだ。
(なぜ……どうして……理由すら教えてくれないのですか)
そう思っても彼女の言葉は覆らない。
泣きながら私は彼女が預けてきた資料をかばんに詰めようとして……手を止めた。
「人体実験についての報告……なんだ、これは」
5話
資料の内容は、この国が行っている研究の一部を国王へ直訴するものだった。
非人道的な所業の数々が綴られている。
私がそれを把握すると同時に、背後の扉が開かれた。
「裏切り者の魔女。 その資料を渡せ」
そこにいたのは幾人かの教会の兵たちと、 首輪をはめられた呪いの怪物だった。
……いや……違う。
その怪物は……まさか……!!
そして、私の意識は黒く、染まっていった。
6話
博士……私は、あの時あなたに裏切られたと思いました。
信頼関係なんて、最初からなくて、私の幻想に過ぎなかったんだ、と。
だけど……違った。
あなたは、私の事を護ろうとしてくれた。
見えていなかったのは、理解していなかったのは、私の方。
結局、 私は博士の期待には応えられなかった。
博士が最後に託してくれた物すら、無駄にしてしまった。
どうして、気付けなかったんだろう。
どうして……
私は、こんなにも、無力なんだろう……
7話
長い悪夢の果て、私は旦那様のお屋敷に招かれた。
旦那様と一緒にいれば、あの呪いの獣を、博士を元 に戻す方法が見つかるかも知れないから。
そして、私を救ってくれた旦那様を……
今度こそ、最後まで、お傍でお譲りするために。
ですから、博士……少しの間、 お暇を頂きます。
そして、全てが片付いた、その時は……
私の淹れた紅茶を飲んでくださいね……
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
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