ロキのメモリー
プロフィール
ロキ | |||
---|---|---|---|
身長 | 167cm | 体重 | 45kg |
血液型 | AB型 | 誕生日 | 9月1日 |
ラメント | believe (日 / EN) | ||
Song by | 上野優華 | ||
CV | 櫻庭有紗 | ||
元シスターで占い師の、ミステリアスで妖艶なお 姉さん。 教会に占いを利用されて魔女狩りに加担 し、逃亡をはかったため、 教会から追われる身。 領主の持つ運命に興味を持ち、 その行く末をその 目で見届けるため行動を共にする。 |
メモリ一
1話
少し昔話をしましょうか。
語る程の名を持たない、占い師の退屈な寓話……
私と彼女の秘密の物語り。
まだ私が路上占い師をしていた頃……
私の占いはよく当たると評判で、 連日色んな人が押し寄せた。
だけど——占いは、所詮占い。
予言ではない……絶対じゃないわ。
なのにお客さん達ときたら、 私の占いを信じきって、連日通いつめる始末。
そんなに盲信しても責任とれないわよ……
だって確定された未来はない。
未来は自らの手で選び取るものなんだから。
2話
ある日、聖槍教会の司祭長が私の元に訪ねてきた……珍しいこともあるものね。
教会には神の教えがあるから占いなんかに興味はないと思っていたけれど……
それに、護衛もつけずにひとりでなんて……変わった人。
「私に何か用かしら? 占いだけではないようだけど……」
私がそういうと、 彼女はとても驚いていた。
本当に当たったって。
まあこれは占いというよりも、勘なんだけどね。
彼女は突然、 私に頭を下げ……占いの力で迷い子を導いてほしいと懇願してきた。
また占いの力を盲信している類かと思った けれど、 彼女は今までの人とはどこか違う。
それに……世界と運命の輪のカード。
このふたつの星を同時に宿すなんて……
楽しくなりそうね。
3話
教会の関係者はもっと従順で盲信的な連中ばかりと 思っていたけれど……
彼女は違う……
ちゃんと自分の頭で考え、 心で選び取っている。
それに、 我欲のためじゃなくて、知らない誰かを救うために占ってほしいだなんて……
そんなこと言う人初めて。
彼女と共にいけば退屈しないですみそう……
そう思った私は彼女の手を取った。
表向きは教会のシスターとして、 私は教会に訪れる 迷い人達を占い、その人が自らの手で問題を解決で きるように助言した。
信仰心の欠片もない私は周囲から浮いていたけれど……とても充実した日々を送っていた。
4話
私の占いと教会の教え……
そのふたつによって、人々は救いを求めるだけじゃなく、自らの手で望んだ未来を手に入れるために、より一層努力を重ねるようになった。
私の占いだけではこうはならなかった……
きっと彼女のおかげね。
教会の中でも高位の彼女とは、 あれ以来、顔を合わせることはなかったけれど……
今でもあの慈愛に満ちた眼差しは忘れない。
それから数年が経過し、噂で彼女が教皇になったと聞いた。
あの人柄と器なら当然の結果ね……
今度祝いの言葉でも伝えにいこうかな。
そんなことを考えていた時、突然教皇になった彼女が私を訪ねてきた。
5話
「貴様の占いで魔女をあぶり出せ」
開口一番、 彼女はそう言った。
これは誰?
私の知る彼女とは態度も言動も真逆で……
まるで彼女そっくりの誰かが彼女のふりをしているように思えた。
だけど私も彼女と頻繁に会っていたわけではない。
権力を持って人が変わることもある。
彼女はそういう類の人ではないと思っていたけれど……。
その時はそう思い、 私は教皇の指示に従い、占いで魔女を特定した。
隠れ里に住んでいた魔女から、騎士団や教会まで……色んな所に魔女が潜んでいた。
その数は正確には覚えていない……
それにしても、どうして彼女は突然魔女を探せなんて言ったんだろう。
それに、 何だろう……この違和感は……。
6話
街の広場が騒がしい。
私が見つけた魔女達が集められていた。
一体、何を……。
胸騒ぎがする中で、教皇は静かに言った……
殺せ、と。 何を言っているの?
次の瞬間、 騎士達が一斉に剣を振り上げた。
魔女狩りやがて世界中で繰り返される、そのおぞましい行為は、この瞬間に始まった。
私に占いをさせたのは、このため?
路地裏で声をかけてくれたのも……いや、違う。
私はあの一慈愛に満ちた眼差しを覚えている。
処刑される魔女を見て喜ぶような、
あんな目はしない。
きっと、あの人の心は……
待ってて……
あなたと会ったのはほんの数回だけど……
必ず戻ってくるわ。
カードが示した運命の人を見つけて、 必ずあなたの元へ……。
あなたと同じ、 世界の運命を背負った 『彼』を連れて
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
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