ベルのメモリー
プロフィール
ベル | |||
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身長 | 154cm | 体重 | 40kg |
血液型 | B型 | 誕生日 | 10月15日 |
ラメント | 怒涛 (日 / EN) | ||
Song by | 96猫 | ||
CV | 浅川悠 | ||
一人称が「オレ」のボーイッシュな少女。 少し人 生を達観し、一歩引いて、 みんなを見ている。 孤 児だった時に拾って育ててくれた孤児院院長の事 を母のように慕っている。 |
ボイスレター
メモリ一
1話
ガキの頃にゴミ捨て場に捨てられたオレはずっと一人で生きてきた。
クソみてえな世界に生まれたのが運の尽き……
そのうち野垂れ死んで、ゴミ山の仲間入りだ。
そんなもんだろ、オレ達みてえなガキの人生なんざ。
諦めはとっくについていた……
だけど、そんなオレの前にあの人が一一
ヴァルリーデ先生が現れた。
生ゴミに埋もれていたオレを、先生は何の躊躇もなく拾い、
自分の孤児院に連れ帰った。
それからオレは先生の孤児院で暮らすようになった。
先生と、他のガキどもと一緒に。
最初は戸惑いもした。
帰る家も、温かい食事も、オレの帰りを待っていてくれる奴らがいる事も……
全部、 初めての事だったから。
全部、オレには縁遠い世界のものだとばかり 思っていたから……
2話
甘えてくるガキどもに、最初どう接していいか 分からなくて……頑なに心を閉ざし続けた。
だけどアイツらはオレの事を諦めなかった。
何度も何度も話しかけ続けて……
心を開くのは時間の問題で、 気付いた時、オレはアイツらの姉ちゃんになっていた。
クソみてえな世界だけど、少しはマシかも知れない……そう思えるようになった。
だが、やっぱりこの世界はクソだった。
魔女の炎が、 全てを焼いた。
町も、運河も、そして孤児院も。
許さねえ……炎の魔女、お前だけは絶対に!
だけど、 何故だろう……
そう思う度に、昔、 先生が言っていた、あの言葉を思い出す。
「拳を拳で返したら、 何の解決にもならない……大切なのは許しあう心よ」
ごめん先生……だけどオレ、許せねえんだ……許せるわけねえだろ!
3話
孤児院に行きたいが、炎のせいで先に進めずにいた時、妙な男に会った。
そいつが持つ杖は、 呪いの炎をあっという間に消した。
おかげで先に進めるようになったが、この男……妙な事を言う。
全ての魔女を助ける?
そんなの無理に決まっているだろ。
炎の魔女はみんなの仇だ。
どんな理由があろうと、許すわけにはいかねえ。
許しあう心が大切。
先生なら、そう言うだろうけど……
許せるわけねえだろ、 あんたを殺した魔女だぞ。
オレは炎の魔女への憎しみが晴れないまま、そいつらと一緒に孤児院までやって来たが……
――どうなってやがる?
4話
何で先生がここに、 死んだ筈じゃ……
それにあの姿——先生が炎の魔女 ?
くっそ、何がどうなってやがる!?
収まらない怒りをぶつけるように、先生は周囲を焼いた。
その姿は、どこか泣いているようで……
先生の身に何があったか分からねえが……
何とかしないと。
先生の家族であるオレが、 先生を止めるんだ
くっそう! ダメだ、オレの声が届かない。 どうしたらいいんだ?
オレには何も出来ねえのかよ!
その時、オレは領主の言葉を思い出した。
全ての魔女を救う——それがアイツの目的。
一度否定したオレが言えた義理じゃねえ事、 分かっている。
だけど、もし本当に一一
全ての魔女を救うっていうなら……
頼む! 先生を救ってくれ!
領主……オレに、力を貸してくれ!
5話
オレ、先生に伝えたい事がたくさんあるんだ。
オレは今まで一人で生きてきたようで、 本当はたくさんの人に助けられてきた。
こいつらがいなかったら、 ここまで来られなかった。
そして先生、あんたと出会ったからオレはクソみてえな世界でも、諦めずに生きようって思えたんだ。
先生みたいな奴が、こいつらみたいな奴らが いるなら、この世界も悪くねえって。
先生やみんなと出会えた、この世界を、 失いたくねえんだ!
その時、道が開けた……また炎が満ちる前に、 オレと領主は先生に向かった。
先生はうわ言のように 「憎い」と繰り返していたが……
オレは確かに聞いた。 誰か助けてって……
先生、やっぱりあんたは……。
6話
領主は杖を構えるが、まだ炎の威力が残っていて、 領主の体が倒れかけた。
しっかりしろ!
オレは領主の背中を支えると、その杖に手を伸ばした。
一人で足りないならオレも力を貸す、だから……
いくぞ領主! 戻ってきてくれ先生!
優しかったあの頃の先生に!
刹那、 光の雨が周囲に降り注いだ。
それは炎を、そして先生の心を——
優しく鎮めた。
オレはすぐ先生に駆け寄ったが、先生はオレの手を振り払った。
その目に、暗い炎を灯したまま……。
7話
『あの子達を奪った、この世界を私は許せない。 こんな世界、滅んでしまえばいい……』
それは……ゴミ溜めにいた頃のオレと同じだ。
こんなクソみてえな世界いらねえって思ってた。
だけど……それは違うって教えてくれたのが先生じゃねえか!
オレに希望を語ったその口で、 この世界を否定しないでくれよ!
先生を、否定しないでくれよ……つ。
恨みが消えねえっていうんなら、
そのままでいい……。
その恨みごと、オレにあんたを背負わせてくれ。
だってオレは、あんたの家族なんだ 。
そのくらい出来て当然だろ。
『ベルはやっぱり優しい子ね』
その目からはもう暗い炎は消えていて、その温もりはゴミ捨て場から拾いあげてくれた時と同じものだった……。
やっぱり先生は先生のままだ。
先生——、オレ、あんたがどこへ行こうと、 必ずまた見つけ出すよ。
だから一緒に見にいこう。
この世界が本当にクソなのか……
そして、それでも恨みが消えねえ時は——
オレがまた止めてやるよ。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
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