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オリヴィエのメモリー

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最終更新者:Gru
ステータス、スキルメモリー (一覧)ラメント

プロフィール

オリヴィエ
身長158cm体重44kg
血液型A型誕生日7月23日
ラメントPray ( (Special Ver.) / EN)
Song byMARIA
CV伊藤美来
フランの村に暮らしていた素朴な少女。 呪いによって村が獣に襲われ、 村の皆を助けたいという願いから魔女の力に覚醒した。 人のために行動することに躊躇いがなく、領主のもとでも仲間たちから慕われている。

メモリ一

1話

一一善い事をするのは天国に行くためだと、 小さな頃から言われてきた。


私の住んでいる村は、毎日のように呪いの獣の襲撃を受けていた。


男女も貧富も関係なく、 みな平等に命を奪われていく。

明日は我が身か、 あるいはその次か。

だというのに、 呼べども騎士たちは来ない。


これが運命だというのなら、あまりにも無慈悲に思えた。


だから……私は祈った。 村を救えるだけの力を。

最期に天国へ行くために、 今こそ最大の善行をさせて欲しいと。

2話

まるで、天に祈りが通じたかのようだった。


私は、目覚めたのだ。

呪いの獣を凌駕するほどの一一魔女の力に。


打ち捨てられた槍を拾って、襲い来る獣たちに私は必死で立ち向かった。

噛み付く牙も鋭い爪も恐ろしかったけれど、 それでも。


私はそうして、

傷つきながらもなんとか獣たちを退けた。

しかし一一


「魔女だ! 魔女が来たぞ!」

「ば、化け物!こっちに来るな!」


戦い終えた私を迎えたのは、 村人から投げつけられる礫の雨だった。

3話

魔女の力を持った私は、村人たちにとって 呪いの獣と変わらない存在だった。


彼らは恐怖と蔑みの混ざった眼で睨んで、声を限りに私を罵る。

だけど、それでも構わなかった。

彼らが死ぬよりは。


きっと、怖いだけなんだ。

奪われた悲しみを、 怒りを、 どうすればいいか分からないだけなんだ。


私にぶつけることで少しでも救われるというのなら、喜んで受け入れよう。

だが、その言葉を伝える前に、蹄の音が鳴り響く。


それは、「魔女」を捕らえに来た教会騎士の一隊だった。


どこから聞きつけたというのだろう。

獣が来るたびに幾度助けを求めても、一向に現れなかったというのに。

4話

処刑台の上。

松明をかざす騎士たちに、 私は口を開いた。


「……貴方たちは、

今までどちらにいらっしゃったのですか」


その問いに答えたのは、彼らの指揮官だった。


——我らはほど近くで待っていた。

村が滅びるのが先か、 村を守るために魔女が生まれるのが先かと。

滅びたなら略奪し、魔女が出たなら獣を殺させてから捕らえればいい。


そんなことを知る由もない村人たちは、私への正義の執行を望んでいた。


教会の旗に集う者の中には、よく見知った顔もある。


なぜ彼らは憎しみを込めた目で私を見るのだろう……

私は、何のために戦ったのだろう。


足元から立ち上りはじめた炎。

息を呑み、震える声で神の名を呼ぶ。


……神様。 私は間違っていたのですか?

ちゃんと、天国には行けるのでしょうか——

5話

黒煙が視界を奪い、熱は足元を徐々に炙り始める。


罵る声と火の粉の爆ぜる音に交じって、耳元で何かが囁いた。


——命を懸けて助けたのに、この仕打ちか。

見ろ、あの醜い連中を奴らには地獄こそが相応しい。

怒れ。 神に代わって罰を与えろ。

お前にはその権利が、力がある、と。


啓示のように嘯く声に、私は必死に抗った。


神様はそんなこと望んでない!

きっとこの力だって、いい事をするために神様がくれたんだから!

絶対、絶対に誰かを傷つけるためになんか……

使わない・……!


言い聞かせるように、祈るように繰り返す。

早く火が自分を包んでくれることすら望んで一一


まさにその瞬間だった。

炎の向こうに、 揺らめく人の影が見えたのは。


神様……


うわ言のように呟く私に、その人は力強く答えた。

助けに来た、と。

6話

「ここは……?」


天国一一ではなく、 見知らぬ屋敷の中だった。

確か、 私は火炙りになったはずじゃ……


混乱する私に、

屋敷の使用人は詳しいことを教えてくれた。


曰く、私は火炙りになる直前にここの主一一

フランの領主によって救い出されたのだと。


記憶が戻る一一

ああ、あの方が……!


神よ、 私にはまだなすべきことがあるということでしょうか。


……答える声はない。

だけど、私は確信していた。

そうだ。もっともっと善行を積むために、 私はきっと長らえたんだ。

7話

領主様はある日私に問われた。

自分を追いやった村や教会を憎んだことはあるかと。


……いいえ。 村も教会も憎んでおりません。

あるのはただ悲しい出来事と、助けるべき人たちの生命だけ。

私一人のちっぽけな力では、きっとすぐに限界が来るでしょう。


ですが、 貴方一一

領主様と一緒なら……!


きっと、これは運命なのでしょう。

貴方と出会えたこと、そして共に歩めること。


私は、貴方のもとでこれからもずっと頑張ります。

一つ一つの善行を、世界と……

貴方のために、積んでいくのです。


いつか、 お婆ちゃんたちと天国で会えた時、いっぱい自慢できるように。


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第1話


第2話


第3話


第4話


第5話


第6話


第7話





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ゲーム情報
タイトル メメントモリ
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2022/10/17
    • Android
    • リリース日:2022/10/07
カテゴリ
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