トータルコーデ《ストーリートータルコーデ》6
白骨夫人・昼
完成報酬 | 40ダイヤ |
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ページ名 | カテゴリ | 部位 | 入手方法 |
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紅顔-昼 | ヘアスタイル | - | イベント【魑魅魍魉】 |
白骨美人-昼 | ドレス | - | イベント【魑魅魍魉】 |
朽ちた骨-昼 | 靴下 | +α | イベント【魑魅魍魉】 |
鳴魂-昼 | シューズ | - | イベント【魑魅魍魉】 |
逢魔の帽子 | アクセサリー | 頭 | イベント【魑魅魍魉】 |
白骨の耳飾り-昼 | アクセサリー | 耳 | イベント【魑魅魍魉】 |
夢骨髄-昼 | アクセサリー | 首+α | イベント【魑魅魍魉】 |
白骨の艶めき-昼 | アクセサリー | 手袋 | イベント【魑魅魍魉】 |
荒御霊-昼 | アクセサリー | 左手 | イベント【魑魅魍魉】 |
生死の檻-昼 | アクセサリー | 後景 | イベント【魑魅魍魉】 |
美人郷-昼 | アクセサリー | 床 | イベント【魑魅魍魉】 |
骨塚-昼 | アクセサリー | 前景 | イベント【魑魅魍魉】 |
甘き白骨-昼 | メイク | - | イベント【魑魅魍魉】 |
シリーズ1 | シリーズ2 |
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白骨夫人・夜
完成報酬 | 40ダイヤ |
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ページ名 | カテゴリ | 部位 | 入手方法 |
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悪の華 | ヘアスタイル | - | イベント【魑魅魍魉】 |
白骨美人-夜 | ドレス | - | イベント【魑魅魍魉】 |
朽ちた骨-夜 | 靴下 | +α | イベント【魑魅魍魉】 |
鳴魂-夜 | シューズ | - | イベント【魑魅魍魉】 |
逢魔の冠 | アクセサリー | 頭 | イベント【魑魅魍魉】 |
白骨の耳飾り-夜 | アクセサリー | 耳 | イベント【魑魅魍魉】 |
夢骨髄-夜 | アクセサリー | 首+α | イベント【魑魅魍魉】 |
白骨の艶めき-夜 | アクセサリー | 手袋 | イベント【魑魅魍魉】 |
荒御霊-夜 | アクセサリー | 左手 | イベント【魑魅魍魉】 |
美人郷-夜 | アクセサリー | 床 | イベント【魑魅魍魉】 |
骨塚-夜 | アクセサリー | 前景 | イベント【魑魅魍魉】 |
生死の檻-夜 | アクセサリー | 後景 | イベント【魑魅魍魉】 |
甘き白骨-夜 | メイク | - | イベント【魑魅魍魉】 |
シリーズ1 | シリーズ2 |
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淡い月光の夜。小道の曲がり角に、影と共に尖った歯があったとしても、少年は恐れない。大切な人の為に恐怖に屈してはならない。少女の手を繋ごうと振り返ると、白いドレスが揺れ、少女は彼を避けた。少年の顔が赤くなり、ぎこちない笑顔を浮かべた。
「この道は危ないから早く歩いた方がいい。」
「なんで?」
少女は小さな声で聞いた。彼女の声は飴のように甘い。少年は、この場で彼女に怪談話をするのはよくないと分かっていたが彼女の好奇心にかなわなかった。彼は小さな声で言う。
「この道にはお化けがいて、月光が届かない影から通行人を襲って食べちゃうんだって」
「本当?」
少女は大人しく彼の後ろをついて行く。
「あなたもその噂を信じているの?」
少年は振り返り真剣な顔で言った。
「僕は君の為ならお化けとだって戦ってもいい!」
力強い誓いに少女は思わず笑った。だが彼女は傘をさしているから、少年には彼女の顔が見えない。
「白薔薇、何でキミは夜にも傘をさすの?」
「あら?閉じるのを忘れていたわ」
彼女の声はナイチンゲールのように美しかった。レースの傘が閉じられ、月光が彼女のドレスと肌を照らした。真っ白な骸骨の細い指が少年の頬を撫でながら答えた。
「あたしの為にお化けと戦う必要はないわ」
骸骨の顎がカクカクと音を鳴らし、美しい声で答えた。
「あなたは私に食べられちゃえばいいんだから」
町には相変わずお化けが人間を食べる噂が流れている。白薔薇は、驚き飛び立つ蝶々のように睫毛を揺らした。軍はより多くの警備を派遣し彼女を守ることにした。武装した青年は彼女に自分の技術と武器を見せびらかし、商人は何も出来ない代わりに彼女に沢山の薔薇と宝石を献上した。詩人は徹夜で新しい詩を書き下ろし、自分の愛を添えて彼女に捧げた。怖がらないで、武器が無くても僕の体でキミを守ってみせる。少女は弱々しい微笑みで「信じてる」と答えた。
白薔薇は拒むことをしないので、皆が自分は彼女に好かれていると勘違いをする。彼女は咲き誇るクチナシのように丁寧な手入れが必要で、人々は彼女の美しい外観に泥酔し、彼女をまるで空の月光のように求めた。人々の心に綺麗な夢があるとしたら、彼女こそがその夢から出出てきた者だったーー。
彼女は繊細で弱々しそうだったが、底知れぬ恐怖に対しては芯の強さを見せていた。先日、ある少年が彼女を家まで護送する途中、夜の小道に姿を消した。葬式で埋葬されたのは血が付いた服の破片だけ。彼女は百合を墓の中に投げ、胸の前で両手を組んで祈った。
「必ず犯人を見つけ出すわ」
彼女はか弱い花で、孤独に見えた。人々は彼女のことを心配し、退魔師さえも駆けつけてきた。彼らは白薔薇を傷つける者を決して許さないと言った。熱心な少年が多くの情報を届けてきた。白薔薇が厚い封書を振ると中から花露で封をされた恋文が落ちてきた。彼女は一瞬眉を顰めたが、それを見て恥ずかしそうに笑った。
深夜、白薔薇は筆を握り締め、地図に一輪のクチナシを描いた。そこは町で一番の広い屋敷で、裕福な尤家だった。尤家のお嬢様は善人で有名だった。彼女が設立した救済所は多くの孤児と貧民を収容し、人々は彼女の善行を讃えた。だが彼らはその人達がどこに消えたのか考えたことがない。
「とても怪しいわね?」
白薔薇は傘を回し情報を届けてきた少年を後ろの影に残し、口ずさみながら帰路についた。愛に溢れた新鮮な血が彼女の中に流れ、彼女をこれ以上ない良い気分にさせてくれた。
もうすぐ会える。この町の本当の支配者と言われる彼女に。不生不滅、不老不死、世の中の全ての屍鬼と妖魔を支配している主…尤家のお嬢様、百合亜。丸い月はゆっくりと移動し、光の角度が少しずつ変わっていく。傘は全ての月光を遮ることが出来ず、白薔薇の美しい顔を照らした。彼女の肌は月に照らされ陰鬱な白骨と化した。
白薔薇は百合亜に近付く為に贈り物をしようと決めた。彼女はどこからか古いぬいぐるみを手に入れ、それを繕う際に骨を縫い上げ、血を打ち込め、魂を封じた……。最後の一針を縫うと、ぬいぐるみの口が動き、音程のずれた唄を歌った。白薔薇はぬいぐるみの綺麗な頬にキスをし、贈り物の箱に詰めた。
この贈り物が私達を美しい夢で会わせてくれるのを祈るわ。だってこれは、私が唯一知っている、あなたの命を終わらせる方法だもの。
箱の中のぬいぐるみはまるで彼女の上機嫌に影響されたように、彼女に悪戯気な瞬きを返した。
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幽冥仙女・昼
完成報酬 | 40ダイヤ |
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ページ名 | カテゴリ | 部位 | 入手方法 |
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百合亜 | ヘアスタイル | - | イベント【魑魅魍魉】 |
彼岸の主-昼 | ドレス | - | イベント【魑魅魍魉】 |
往生歌-昼 | シューズ | - | イベント【魑魅魍魉】 |
彼岸の鬼火-昼 | アクセサリー | 前景 | イベント【魑魅魍魉】 |
血染めの館-昼 | アクセサリー | 床 | イベント【魑魅魍魉】 |
安らぎの棺-昼 | アクセサリー | 後景 | イベント【魑魅魍魉】 |
不滅の詩-昼 | アクセサリー | 頭 | イベント【魑魅魍魉】 |
呪いの人形-昼 | アクセサリー | 右手 | イベント【魑魅魍魉】 |
鬼鎮めの輪-昼 | アクセサリー | 手袋 | イベント【魑魅魍魉】 |
長き呪詛-昼 | アクセサリー | 耳 | イベント【魑魅魍魉】 |
魂鎮めの宝珠-昼 | アクセサリー | 首+α | イベント【魑魅魍魉】 |
朧夜の夢-昼 | メイク | - | イベント【魑魅魍魉】 |
シリーズ1 | シリーズ2 |
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幽冥仙女・夜
完成報酬 | 40ダイヤ |
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ページ名 | カテゴリ | 部位 | 入手方法 |
---|---|---|---|
朧夜の謡-夜 | ヘアスタイル | - | イベント【魑魅魍魉】 |
彼岸の主-夜 | ドレス | - | イベント【魑魅魍魉】 |
往生歌-夜 | シューズ | - | イベント【魑魅魍魉】 |
彼岸の鬼火-夜 | アクセサリー | 前景 | イベント【魑魅魍魉】 |
長き呪詛-夜 | アクセサリー | 耳 | イベント【魑魅魍魉】 |
魂鎮めの宝珠-夜 | アクセサリー | 首+α | イベント【魑魅魍魉】 |
呪いの人形-夜 | アクセサリー | 右手 | イベント【魑魅魍魉】 |
鬼鎮めの輪-夜 | アクセサリー | 手袋 | イベント【魑魅魍魉】 |
不滅の詩-夜 | アクセサリー | 頭 | イベント【魑魅魍魉】 |
安らぎの棺-夜 | アクセサリー | 後景 | イベント【魑魅魍魉】 |
血染めの館-夜 | アクセサリー | 床 | イベント【魑魅魍魉】 |
朧夜の夢-夜 | メイク | - | イベント【魑魅魍魉】 |
シリーズ1 | シリーズ2 |
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私は囚人。どうして囚われたのかを知らずドアも窓もない四角い箱に住んでいる。裁縫箱以外は何も持っておらず、この暗い世界でぬいぐるみを縫っている。一番質の良い生地を分別出来るし、技術も高い。縫い合わされて綺麗になったぬいぐるみは微笑んでくれた。裁縫箱以外の新しい友達が出来た。ある時、天井の壁がいきなり裂けて光が漏れてきた。見上げると、裂けた四肢と内臓が落ちてきて顔に冷たい血が付いた。
「ちゃんと直して」
どこかから声が聞こえた。逃げたくてもここには冷たい壁しかない。喉が裂けるまで泣いても、誰も落ちてきたものを片付けてくれない。泣くのに疲れ、部屋の隅っこでぬいぐるみを抱きしめた。
光が消えて世界が真っ暗になると、音が聞こえた。何かが床を這っている音が少しずつ大きくなり、粘ついた水音も聞こえる。凄く怖いけど、目を開けて音がする方向を見つめた。ヌルヌルしている黒い影が、ようやく人の形になった。その怪物は這いながら、まだちゃんとくっ付いていない破片を落としている。まだ彼らを固定できるものが足りない、私の針と糸だ。
(来ないで、来ないで!)
近づいて来るのを感じたが、途中で音が止まった。長い静寂。耳を塞いでいた手を下ろし少し目を開けてみた。彼は私の目の前に居て、裁縫箱を取ろうとしていた。声も出せず絶望に包まれたその時、ぬいぐるみがいきなり動き出して私を抱きしめた。怪物も、囚われの箱も、暗闇も全てが消えた。
廊下の外は静かな庭で、木の葉が空を遮り、少しの光が届く。風が吹き、葉が音を立ていた。
「百合亜ちゃん、また悪夢を見たの?」
「夢じゃないわ、この子が助けてくれたのよ!」
ぬいぐるみは、まだ私の胸の中のにいた。彼女は小さな少女で、真っ白なドレスを身につけ、目をパチパチして私に微笑んだ。でも誰も私の話を信じてくれなかった。私がただ、もっとぬいぐるみを欲しがっているだけだと思われた。新しいぬいぐるみと古い布を一緒に渡されて布で花や綺麗な服を作ってあげてと言われた。鮮やかな色が好きなのに渡された布は古臭い。動けるぬいぐるみと遊びたいのに、渡されたぬいぐるみは歪つな微笑みしかできなかった。
ある日ぬいぐるみ達と廊下で遊んでいると、誰の邪魔にもなってないのに、彼等は嫌な顔をして、私を生地だらけの部屋に閉じ込めた。ずっと縫っているのに、部屋の生地は増える一方で、室内は益々暗くなり、埃だらけになった。私が裁縫をしている間、ぬいぐるみ達は隣で騒がしく踊った。彼等は喋れないが、笑うことは出来る。高笑いが部屋に響き、外の人達に聞こえる度、やめろと叱られた。笑っているのは私じゃないのに。彼等は理由もなく私を叱り、私が狂った怪物だと言った。そして、その声は一つになり、私に催促し続けた。
「ちゃんと直して!」
夢に戻るのが嫌だ。毎日ずっと泣き続け、私は外に出してと懇願した。でも彼等は何も反応しないどころか、退魔師を呼び、私を妖怪だと言い、部屋には屍体が溢れていると言った。でもあれは彼等が送ってきたぬいぐるみなのに。
部屋が段々狭くなり、体を動かすことすら困難になった時、ここは囚われの箱ではなく、棺桶だと気づいた。私はまだ生きているのに棺桶に閉じ込められた。棺桶で身を縮めて、ぬいぐるみを胸に目を閉じる。やがて話声が聞こえた。彼等は嘆き、泣き、私をどうやって送るかを相談した。
馬車の音に咆哮の雷、そして、いきなりの爆音。全てが静まり、残ったのは雨の音。長い時間待っていたが、勇気を出して棺桶を開けた。白くて柔らかい手が私の手を握った。
「大丈夫、もう自由よ」
胸の中のぬいぐるみはいつの間にか消えていた。激しい雷と稲妻で、まるで空が崩れ落ちそうだった。全ての記憶と全ての幻想が崩れ、雨と一緒に空から落ちてきた。夢の外の世界にも雨が降っていた。
(ああ、そうだわ、思い出した。)
棺桶に囚われた百合亜、怨念に囚われてた自分。生前の記憶を無くし、解放される方法だけを探し求め続けた。救済所の被害者達は私の手で妖怪になり、古い館に死屍累々、これが私の死後の記憶。そして今、全てが終わった。私のとうに朽ち果てた体からは生者の匂いがした。死を迎える血の匂いが、雨の中充満していく。妖怪達はもう私の命令を聞いてくれない。私の最後の血肉を欲しがっている。
刹那、あの白いドレスを着た少女が、弱々しい偽りの姿を捨て、全ての力を示した。全ての妖怪が彼女の前から消えた。雨と暗闇に囲まれる中、彼女は白骨で出来た傘をさしながら少しずつ私に近づいてきた。彼女のことを知っている。彼女はあの棺桶の中から私を救って、私に本当の命をくれた、あのぬいぐるみだった。
彼女はこの町の真の主になる、私の死をもって。でも、彼女の目には惑いがある。まるで…まるで本物の人間みたいに。彼女を抱きしめたかった。私は手を伸ばして、彼女の頬にある水滴をそっと拭いてあげた。
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