イベント【暗闇辺境】 名もなき騎士団
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| （ノーザンの都市メルドーサ） （ゆったりとしたサックスが低音で奏でられ、歌手のハスキーボイスとともに、緩慢な空気がバーに流れていた） （ほの暗い光がルイを照らす。彼が俯いてビールを口にすると、眩しい銀髪も穏やかに見えた） | |
| 私 | |
| 長官、ここで待ち合わせということは今回の任務目的を教えてくださるのですか？ | |
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| ルイ | |
| そうだ。ついでに、ここにも久しく来ていなかったから、ビールが相変わらず不味いのか確かめたくてな。 | |
| 私 | |
| 今でも不味いですか？ | |
| ルイ | |
| ああ……さらに不味くなった。 だが、前にここで酒を飲んだのは、二年前だ。次はいつになるかわからん。 先に、お前も何か好きな物を頼め。 | |
| 私 | |
| すみません、長官。私……お酒が飲めなくて……でも、もし長官にその気があるなら、今回の任務が終わってからまたここに来ませんか。 | |
| ルイ | |
| そうだな。では、先に任務目的を伝えよう。 | |
| 私 | |
| はい。 | |
| ルイ | |
| 我々の今回の行動の目的は、ティール連合軍に運ばれる、とある薬剤を破壊することだ。 | |
| 私 | |
| 了解です、長官！ | |
| ルイ | |
| ……我々が、なぜそれを破壊するのか聞かないのか？ | |
| 私 | |
| なぜ破壊するのですか？ | |
| ルイ | |
| 話せば長くなる、手短に言うぞ。 | |
| 私 | |
| ありがたく拝聴します！ | |
| ルイ | |
| 薬の名前は『第七試薬』。血の呪いがもたらす苦痛を抑えることができる薬だ。 | |
| 私 | |
| え？抑えるだけ？では、血の呪いの効力が完全に無くなるわけではないのですか？ | |
| ルイ | |
| ああ。『第七試薬』は呪いがもたらす苦痛を抑制するだけだ。未知の副作用もあり、毒酒を飲んで喉の渇きを癒すようなもの。 | |
| （そう言い終えてルイはしばらく沈黙し、また少しビールに口をつけた） | |
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| ルイ | |
| 今回の任務は重要かつ危険だ。薬を破壊することは、兵糧を断つに等しいからな。ニーズヘッグは呪いの苦痛に耐えられても、兵士には無理だろう。 つまり、敵陣営は非常に慎重になっているということだ。 | |
| 私 | |
| 必ずご期待に応え、任務を完遂してみせます！ | |
| ルイ | |
| （肩を叩き）頑張れ、新入り。 | |
コメント (イベント【暗闇辺境】 名もなき騎士団)
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