【リバリバ】ブレイブリーバレンタインvol.上の性能
リバリバのスクリプト「ブレイブリーバレンタインvol.上」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (ブレイブリーバレンタインvol.上の性能)
「ブレイブリーバレンタインvol.上」のステータス
レア | SSR | ロール | アタッカー |
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実装日 | 2025年02月12日 |
初期値/最大値 | |||
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HP | /1686.3 | 攻撃力 | /1834.4 |
物理防御 | 15.0 | 特殊防御 | 0 |
「ブレイブリーバレンタインvol.上」のスキル
1 | ・装備騎士の攻撃力が33.00%増加する |
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2 | ・装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が33.00%上昇する |
3 | ・装備騎士の性別が女性なら、装備騎士の攻撃力が33.00%上昇する |
1 | ・装備騎士の攻撃力が16.50%増加する |
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2 | ・装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が16.50%上昇する |
3 | ・装備騎士の性別が女性なら、装備騎士の攻撃力が16.50%上昇する |
「ブレイブリーバレンタインvol.上」の内容
「ギルティですねぇー…」
明るくにぎわうGARDENの喧騒がどこか遠くに感じる。
"ひと仕事"を終えたばかりのロンドが孤独を感じるには十分な温度差だった。
バレンタインーー
第何軌道人類史だったかの文化は第九軌道人類史の今、ランヴィリズマでも形を変えて流行していた。
トロイが有志を集めて手作りをするらしい。ソナタは我関せずといった顔をしていたが、なんだかんだ彼女は準備してカノンや陛下に渡すのだろう。
「やっぱり、みんな陛下に渡す……のかな」
つまりは、自分も。
その一言が、今日何度目かの自問だった。普段から馴れ馴れしく接している自分が、今さら真剣な顔でチョコを差し出す姿を想像すると、どうにもこそばゆい。
きっとまたふざけてしまうだろうし、勇気を出せない誰かを後押しする役目を果たすのだろう。
「素直になれないなんて、まるで呪いですねぇ」
なんだか今日は気分がギルティだ。
今日の"仕事"に影響されてるのかもしれない。まだ暗躍モードからいつものメイドさんにスイッチできていない。
だってほら。
聞きたくもない周囲の声を耳が拾ってしまうーー…
…ん?
「チョコの材料がごっそり無くなったんだってさ」
「霊子培養カカオマスが?」
「ああ、犯人も材料も、まだ見つかってない」
「まじで? それじゃあみんなチョコ作れないじゃん!」
……チョコが? 作れない?
ロンドは、気がつけば倉庫区画に忍び込んでいた。
開け放たれた食糧庫の扉。その奥の棚は確かに空っぽになっていた。霊子培養カカオマスだけじゃない、チョコ作りに必要な材料がすべて消えている。
「……はあ、ギルティですね」
ロンドは目を伏せる。
(このままじゃみんな作れない……。
でも、それって逆にチャンスじゃない?)
メイドとして、自室にいくらかのチョコの材料はある。
誰も作れないなら、陛下に渡るチョコもなくなる。
つまりはロンドの一人勝ち。
でも一ー
「それじゃあフェアじゃないですからね!」
ロンドは自分の考えを否定するように頭を振った。
普段から明るくにぎやかなGARDENが、みんなのチョコ作りでさらに盛り上がっている光景が目に浮かぶ。
それを自分の「ラッキー」のために壊してしまう?
それこそ本当に「ギルティ」だ。
このまま放っておいても、きっと犯人は捕まるし、盗まれた材料も戻ってくる。でも、もしかしたら自自棄になった犯人が廃棄するかもしれない。
あるいは、戻ってきてもバレンタインに間に合わないかもしれない。
「よし!」
ロンドは立ち上がった。
その瞳にはもう迷いはない。
表立って行動すれば大事になる。
まして、陛下に渡すチョコのために本気で仕事したなんて知れたら、次から下にどんな顔して会えばいいのかわからない。
だからこそ、誰にも気付かれないように、問題自体をなかったことにする。
飛び出すロンドの足音が、GARDENの夜の空気を切り裂いていく。
「ロンドさん、暗躍開始ーー!」
ーー『ブレイブリーバレンタイン vol.上』より抜粋