【リバリバ】ブレイブリーバレンタインvol.下の性能
リバリバのスクリプト「ブレイブリーバレンタインvol.下」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (ブレイブリーバレンタインvol.下の性能)
「ブレイブリーバレンタインvol.下」のステータス
レア | SSR | ロール | ヒーラー |
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実装日 | 2025年02月12日 |
初期値/最大値 | |||
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HP | /1075.2 | 攻撃力 | /518.7 |
物理防御 | 0 | 特殊防御 | 15.0 |
「ブレイブリーバレンタインvol.下」のスキル
1 | ・装備騎士のBLADゲージを貯める量が33.00%増加する |
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2 | ・装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士の攻撃力が33.00%上昇する |
3 | ・装備騎士の階級がWIZARDなら、装備騎士の出撃コストが2減少する |
1 | ・装備騎士のBLADゲージを貯める量が16.50%増加する |
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2 | ・装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士の攻撃力が16.50%上昇する |
3 | ・装備騎士の階級がWIZARDなら、装備騎士の出撃コストが1減少する |
「ブレイブリーバレンタインvol.下」の内容
「ねえ、搭問チョコって草かなぁ?」
トロイは、ふんわりとした笑顔を浮かべながら呟いた。
もちろん、目の前にいるロンドが「何それ?」と眉をひそめるのは予想通りだった。
「何ですそれ…、ギルティすぎません?」
「違うって一、ほら、ジョークスイーツ?ってやつ」
トロイは指をくるくる回しながら続けた。
「すっごく甘いと思ったら超辛くて草♪とか、ちょっとだけ苦くって森♪ みたいな」
ロンドは呆れ顔で、
「ジョークというより嫌がらせギルティでは?」と肩をすくめた。
「でもさ、そういうのって楽しくない?」
お花咲いちゃうよね、と微笑むトロイに、ロンドはトロイちゃんらしいですねぇ、と微笑み返すと、予定があるので、と闇の中へ消えていった。
きっとロンドは"また"何かの事件に頭を突っ込んで、騒がしく、それでいて静かに動き回っている。
たぶん、みんなのために何かしようとしているのだろう。
「ロンドらしくて草はえちゃう♪」
…トロイちゃんらしい。
私らしい、って一体なんだろう。
(私が普通のチョコを作ったって、誰も気にしないだろうな)
何か違うことをしないといけない気がしている。
ブルーちゃんや、ソナタちゃんの前では、普通のチョコ作りができるのに、1人になるとすぐこうだ。
「……ま、まず何をどうすればいいのだ?」
手作りに挑戦したソナタを思い出す。
ここから先は一人でやる、と言っていたけれど、大丈夫だろうか。いや、きっと大丈夫だろう。
きっとソナタらしいチョコが生まれるに違いない。
ーー"ソナタちゃんらしい"。
私らしいチョコってなんだろう。
そんな気持ちが、ふと胸をよぎる。
みんなは何を期待しているんだろう。
私は、どうしたいんだろう。
本当の私は一ー
「……私なんかが、ね」
小さく呟いたその言葉を、誰も聞くことはない。
「みんな、なんだかんだで頑張るよね」
ロンドもソナタも、それぞれのやり方でバレンタインに向き合っている。その姿を見ていると、トロイの中にも小さな感情が芽生えてくる。
(私も……普通のチョコ、作ってみようかな)
拷問チョコのアイデアをそっと脇に置き、自分の気持ちに素直に、まっすぐなチョコを作ってみる。
まるで、誰かにチョコづくりを教えるように、自分で自分に教えるように。
「まぁ、誰に渡すかは、あとで考えればいいよね」
そう自分に言い聞かせながら、トロイはチョコの材料を買い足すことを決心した。周りの誰にも気づかれないように静かに、でも、どこか満たされた気持ちで、渡したら喜んでくれるかな?という素直な悩みを大切に大事に胸の中で温めながら。
「たまには、こういうのも案外悪くないかも」
普通すぎて草。
まるで乙女で森。
これもまた、トロイさんらしくて、花。
自然と微笑んでいることに気づいたけれど、トロイはそのまま今の気持ちに溺れることにした。
今からつくるこの「普通のチョコ」を、誰に渡すかはまだ決めていない。本当に渡すのかもまだ内緒。
それでも、この瞬間だけは特別。
料理は愛情、なんていうけれど、きっとチョコの隠し味は勇気なんだろう。
だったら、とっておきの勇気を込めて。
ーーそして、ついにバレンタイン当日を迎える
ーー『ブレイブリーバレンタイン vol.下』より抜粋