【リバリバ】人類文化の研究ですから2の性能
リバリバのスクリプト「人類文化の研究ですから2」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (人類文化の研究ですから2の性能)
「人類文化の研究ですから2」のステータス
レア | SSR | ロール | トリックスター |
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実装日 | 2025年04月04日 |
初期値/最大値 | |||
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HP | -/1600.2 | 攻撃力 | -/1158.1 |
物理防御 | 0.0 | 特殊防御 | 15.0 |
「人類文化の研究ですから2」のスキル
1 | 装備騎士のBLADE発動中の攻撃力が30.00%上昇する |
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2 | 装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士の攻撃力が30.00%上昇する |
3 | 装備騎士の所属騎士団がブレイドラインなら、装備騎士の攻撃力が30.00%上昇する |
1 | - |
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2 | - |
3 | - |
「人類文化の研究ですから2」の内容
まるで大迷宮の如きコンクリートの重圧から抜け出たそこはどこか異国の文化を携えた不可思議な大衆料理屋があった。
ブルーがそこを指さしながら「ねえトロイさん!あれ!あそこ!ぜったいあのお店だよ!」とらしそうに言う。ブルーの言う「ぜったい」は既に信憑性のなさがこの食べ歩き旅行の中ではイヤというほど痛感していたし、その基準がどこにあるのかは謎だけれど、その店はトロイから見ても「それ」っぽかった。
店の中は、誰かの夢の中みたいな匂いがした。八角と、焦げたカラメルと、たぶん香水のような何か。ブルーはトロイの袖をつかんで、「いくよトロイさん!作戦開始…!」と言った。誰に習ったのか、どこぞのスパイ映画みたいな口ぶりである。
まあ、十中八九私の影響だろうな、とトロイは思った。
ミッションは、つまり、幸福になる調味料を探す旅の続きだ。
もう十軒以上の店を巡った。餃子のような何らかの料理の皮がパリッと音を立てるたびに、ブルーは「うーん…」と言って、次の料理に手を伸ばした。炒飯のような何か、回鍋肉のような何か、麻婆豆腐のような何か。どこもかしこも、ような何か。
どことなく前に潜入した天夏連邦の食事に似ている気もする。
味はどれも美味しかったけれど、目的の"それ"ではなかった。
「幸福になる調味料って、食べた瞬間に涙が出るのとか?」
「あ、それだと泣きすぎて干からびちゃうね!」
ブルーはうーんうーんと真剣に唸りながら、そもそも正解もゴールもわからない調味料探しに奔走し、食べては歩き、笑いまた食べては歩き、うんうん言いながら笑った。
夕暮れの時間になっても、調味料は見つからなかった。伝説は、だいたい簡単には見つからない。簡単に見つからないから伝説なのだ。
「でもね、あるよ!だって、ぜったいあるって感じする!」
またしても現れた信憑性のない「ぜったい」に目を細めながら、トロイはさっき買ったばかりのあんまんを口にした。
ブルーは「だって、今日食べたの全部おいしかったもん!」と満面の笑みでトロイの袖をくいくいとひっぱった。
その笑顔が、太陽を小さく折りたたんでポケットにしまったみたいな明るさで、トロイはこのあんまんが今まで食べた中で一番おいしいと思った。
──こういう調味料もあるんだなー。
トロイはブルーにもう少し付き合うことにした。
──『人類文化の研究ですから2』より抜粋