【リバリバ】蛇桃騒乱の性能
リバリバのスクリプト「蛇桃騒乱」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (蛇桃騒乱の性能)
「蛇桃騒乱」のステータス
レア | SSR | ロール | アタッカー |
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実装日 | 2025年04月11日 |
初期値/最大値 | |||
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HP | 325.5/1299.9 | 攻撃力 | 289.8/1158.1 |
物理防御 | 0.0 | 特殊防御 | 10.0 |
「蛇桃騒乱」のスキル
1 | 装備騎士のスキルのクールタイムが21.00%短縮する |
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2 | 装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士のHPが21.00%上昇する |
3 | 装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士の攻撃力が21.00%上昇する |
1 | 装備騎士のスキルのクールタイムが10.50%短縮する |
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2 | 装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士のHPが10.50%上昇する |
3 | 装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士の攻撃力が10.50%上昇する |
「蛇桃騒乱」の内容
もうどれだけ降りただろうか。焼けた鉄の匂いが、腹の奥まで沈み込むほどに濃く届く。
巨大な斜行エレベーターの振動が、分厚い床を伝って足裏に寄り添ってくる。ゴウン、ゴウン、と音がするたび、誰かの呼吸が微かにずれる。降りていく。どこまでも。封じられたままの地面を剥いでいくように。
けたたましいアラート音と共に哭き叫んでいた防衛システムは遂に身を潜め、天使の襲来は小休止を迎えていた。
「こんなのでトロイさんたちを止めようなんて草はえる」
トロイはリタに寄りかかりながら微笑んで「ゼロの方がずっと強くて森、未だにお腹が痛くて花」と皮肉交じりに目を流した。沈黙が走った。ゼロの目が、薄く開いたまま、トロイに向いていた。
「手加減ができない状況だった、わかるだろう?」
「別に?言い訳してほしいなんて言ってないよー?」
「謝罪を求めているわけでもないだろう?」
ゼロが鼻で笑った。
エレベーターの手すりに腰を下ろすと、大胆に足を組みかえながら、大きく開いたスリットから大髄部を露出した。深く鋭い裂傷が顔をのぞかせる。
二人の体に残った痕が、トロイもゼロも互いに本気で殺り合ったことを如実に示していた。
「やだゼロ、パンツ見えるよ?」
「これは失礼、殿方も同乗していたな」
ふふふ、と2つの微笑みが重なると、スリーはやれやれといった仕草でトロイとゼロに背を向けた。
「…フォウとイレヴンがいる手前、我々も手を抜けなかった」
「蛇桃会と天夏百蓮会、お互いにガチでスパイしてたからね、そりゃあ本気で衝突すれば、本気でやるしかないしー」
そう言いながら、トロイは指を拳銃ポーズにしながら、スリーに人差し指の銃口を向けた。
「でも、トロイさんに銃弾を撃ち込まなかったのは優しさ?」
「…三番街での抗争のときの話か」
「そ、まだ運命ちゃんが来てない時の」
「ふっ、オレがそんなに優しく見えるか」
「ブレイドラインのQUEENと同じくらいには」
「……近くに子どもがいた、それだけだ」
スリーは両手を挙げると降参のポーズをとった。この話はもう終わりという合図だ。
「むしろ、トロイが本気で相手をしてくれなければ、我々の裏切りを信じては貰えなかっただろう」
ゼロはいつの間にか立ち上がっていて、スリーの元へ歩み寄ると挙げた両手を下ろすよう促した。
「過大評価で草ー♪本気でやらなきゃ対応できなかっただけだってー」
「僅かな時間とはいえオッター貿易のKINGとQUEENを相手に戦い抜いて過大評価とは、こちらが過小評価されているのかな」
「痛かったんだもん、皮肉のひとつも言わせてよー」
「では、リタで突き刺された我々にも発言権がありそうだ」
「お話聞くよ?懺悔を聞くのは得意なんだー」
「ならばカミサマに伝えてくれ。
ーーOmnia tua culpa sunt.(全部お前のせいだぞ)とな」
「かしこまりー」
2人の女傑の"雑談"が一段落しそうな刹那、スリーは下方の様子の変化に気付いた。今まで無限に続くかと思われた景色にほんの少しの違和感が生じていた。
それはつまり、最下層が近づいていることを示していた。
――『蛇桃騒乱』より抜粋